バレンボイムの「幻想ポロネーズ」に救われた!
◆新幹線の自由席
ひとりで東京から名古屋に行くため東海道新幹線乗ったときのこと。かなり前のはなしです。
朝早い時間の自由席の列に並びました。
それが結構混んでて座席は満員。「2時間弱ならいいや」と思って立ったまま行くことになったんです。
通路に立つ。なんとかそのまま名古屋まで忍耐。
◆立ったまま音楽鑑賞
しょうがない。旅のお供に持ってきたポータブルプレイヤー(たしかMD)を出して何か聴くことにしました。
好きな日本のポップスやロックに混ざって、めずらしく持っていたクラシックのMD1枚。
「この機会にじっくり聴いてみよう」
イヤホンを両耳にセットしほどよい音量で再生!もう満席車両はただの風景。自分だけの世界です。
◆バレンボイムの「幻想ポロネーズ」
流れてきたのは、、、
幻想ポロネーズ 第7番 変イ長調 作品61
ダニエル・バレンボイム
Polonaise-fantasy in A flat major Op. 61
Daniel Barenboim
ゆっくりゆっくり
花びらがひらいていくように
ピアノの幻想にいざなわれていきました
なんて美しい。。。
心が癒された~~
新幹線で立ったまますることがなにもない。ぽかんと空白の時間に偶然生じた音楽鑑賞のひとときでした。
そこで出会えたバレンボイムの「幻想ポロネーズ」。
救われました。
MDには他の曲も入っていましたが、救われたのはピンポイントでこの曲です。
ピアノの音色、旋律。。。ファンタジーを堪能
苦しい閉塞感から別世界へ
たのしい旅行になりました。
バレンボイムさんありがとう!
◆失われた幻想ポロネーズ、どんな演奏?
その時のMDや音源となったアルバム(たしかアナログレコード)は今わが家になくて、聴くことができません。
YouTube、Spotify にも残念ながらバレンボイムの「幻想ポロネーズ」は見つけられませんでした。
他のピアニストの演奏はありました。ただ序奏のところ(チャチャ~んチャ~ン......タリラリラ タリラリラ...... )、他のピアニストの演奏はテンポが速い。
バレンボイムの序奏はも~っとじれったいほどゆっくりだった気がします。また、アルバムの解説にも「花びらが開いていくように、ゆっくりと......」と書かれていたように記憶しています。
だからバレンボイム以外の人の演奏を聴くと「速い!」て感じちゃうんですね。もっとも記憶はあいまいなものですが、、、。
そんな中でもゆっくりめの序奏ではじまるリヒテルの「幻想ポロネーズ」がYouTubeにありました。
Chopin : Polonaise No.7 in A flat, Op.61 "Polonaise-Fantaisie"
スヴャトスラフ・リヒテル Sviatoslav Richter, piano 1988
参考までに
ショパン バラード第1番 ト短調 作品23
ダニエル・バレンボイム 「On My New Piano」
Chopin: Ballade No. 1 In G Minor, Op. 23
Daniel Barenboim On My New Piano
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