手の親指の痛み
「何かのひょうしにすごい痛むんです」
と
手の親指をこちらにむけるYさん。
いくつかの整形外科テストをしても痛みは誘発されない。
病院では軟骨がすり減ってる為との説明だ。
いろいろ探ってみて
あるポイントを押すと
「あーいたっ」
親指の根本、ツボでゆうと魚際のあたり
圧痛といって痛みを感じる部位によくある
現象だ。
「Yさん、トリガーポイントって知ってますか?」
「何かきいたことあるなー」
トリガーポイント自体のエビデンスについては少しおいといて、
体の圧痛箇所の骨ではなく、筋肉や軟部組織の状態をなどとまたくどくど説明してると
ええからはよ治してよ!
といわれそうなので
お風呂であたためたり
よく揉んでたら治りますー
お灸もね
とセルフケアをおすすめ
「ふーんそうなんだ、あー今日はスッキリした」
Yさんが満足げにお帰りになったあと
鍼灸師にとっては自明であるが
患者さんには馴染みの薄い
トリガーポイントについてふと考えてみたくなった
トリガーポイント - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88
TravellとSimonsが提唱したのたが、
keywordとしては
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)
関連痛
交感神経優位
内臓体壁反射
なんかがあげられて
これだけでも本当にしっかり理解すれば
かなりの痛みに対応できる。
しかし私にとって当たり前でも
世の中で当たり前というわけでなく
いまだにワンパターンな
整形外科での骨や関節に原因パラダイム
に引っ張られすぎも
患者さんにとっても不利益だと思うのだが
どうだろう?
痛みについて話し出すと
これまたたいへんなのだが
もしこれを読んでいる方で
慢性痛を
大なり小なり抱えている方がいたら
是非知っておいてほしい。
急性期の過ぎた
慢性痛は
もう急性の疼痛とは別物の
現代の医学でもその機序がはっきりしない
わけのわからないものなのだ。
(それをいえば本態性高血圧だってそうだが)
はっきりいってわからないということは
魔物であり、化け物であり
自分のからだに住みついた
鬼
なのだ。
鬼滅の刃ではないが
過去のトラウマであったり
脳内のケミカルな話だったり
心身医学的なアプローチも含んだ
集学的な対処が
たいへん求められる
本当にそうなのだ
○○で治る腰痛
✕✕で治る膝痛
○○✕✕にトリガーポイントを
入れてもよいのだが
治らないー治ったの2元論を超えた
withコロナならぬ
with慢性痛・・・・・
おっと
どこかからYさんの
エエからはよ治してやの声が
聞こえてきそうなので
今日はここまでとする。
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