小さな命
ふと振り返って、『目が合ったな』と思う瞬間があります。
人間じゃなくても動物じゃなくても、なんとなく気配を感じて振り返ると、そこにちょこんと何かがいるのです。
日本人は、万物に命が宿ると考えてきました。だから、長年使った道具には魂が宿り、付喪神(あるいは九十九神)となると言われたりします。確かに、長年使っているものは愛着も感じるし、簡単に捨てたりできないし、魂が宿っていると言われてもなんだか納得してしまいます。
他の国でもあるのかも知れませんが、人形やぬいぐるみなどを手放すときに、お焚き上げなどしてもらうのも、そこに命が宿っているからと感じる感性ゆえなのだと思います。
写真も、何気ない瞬間を撮るときに、『あ、呼ばれたな』なんて感覚になることもあります。
本当に呼ばれたかどうかはともかく、こういう感性はこれからも大事にしていきたいと思います。