ライカ太郎、ライカM4とズマロンで長崎・五島へ(5) 五島・三井楽教会
五島・福江島の三井楽教会へ
カトリック三井楽教会は、その外観が福江島にある他の教会たちとは全く違い、とても「フレンドリー」かつモダンで、陽気な雰囲気をもつ建物を持っています。
三井楽教会、別名「岳の教会」は1700年代には本土から潜伏キリシタンが移住をしてきた記録があるそうで、福江でも古い信仰の歴史を持っている場所です。
10年ほど前に一度、訪問したことがあったのですが、三井楽は福江港からかなり離れた(島の反対側)場所にあるためなかなか再訪できず、今回はレンタバイクのおかげでやってくることができました。
ライカM4で外観を撮らせてもらいました。
朝の時間帯で、逆光での撮影でしたが、空の明るさに露出が引っ張られてしまっていますね。モザイク壁画をもう少し強調したかったのですが・・・
デジカメではだいぶ良い調子でしたので、雰囲気をお伝えするためもう何枚かアップします。
三井楽は、かつて中国を唐が治めていたころ日本から唐に派遣されていた「遣唐使」が最後に立ち寄る日本の寄港地として、その存在が万葉集や蜻蛉日記などにも記載されています。遣唐使でもあった弘法大師 空海はこの三井楽や福江島南岸にある玉之浦に縁があり、島には碑文も多く残っています。
「大陸との架け橋」であった三井楽はその後、潜伏キリシタンの祈りの場所となり、いまに継がれています。歴史の流れの中に存在し続けている土地だな、と感じます。