この夏のはじめて
こんな景色がどこにいても見られるんだから、地球のどこにいてもわたしたちは祝福されている。
地球に生きていることは、ギフトそのものだ。
夕立のあと、お風呂上がりのお父さんみたいに、山々から白い蒸気がたちのぼる。
その後ろには、いろんな色のあわい雲が夏の夕空を染めていく。
そんな景色を車のなかから、ポテチをバリボリほおばりながら、眺める。
こんな感じがちょうどいいなと思った。
"きれいだな"って思った瞬間って、カメラだけでは捉えられない。
わたしのiPhoneでは写しきれないというのもそうだけれど、"きれいだな"っていうきもちは、そとに見ている景色だけでできているのではなくて、じぶんのなかで考えてることや感じてることが背景になっているんだと思える。
わたしたちはみんな、もともと十分なeyephoneを備えている。
𓂃 𓈒𓏸◌
家に帰って、気になったエンジェルナンバーの記事を読もうと思ったら、パッタリ寝てしまった。
そのまま10時間くらい寝た。
ごほうびのようなたっぷり睡眠。
途中で2回くらい目が覚めて、こんなに寝れるのかなあと思いつつ、布団を敷いたらちゃんと熟睡できた。
朝起きたら、お風呂に残っていた水を洗濯機に入れて、お湯をためる。
顔を洗い、歯を磨き、食器を片付ける。
洗濯機を回しながら、ちょうどいいお湯加減になったお風呂に浸かる。
脱水した洗濯物を、パッパと広げて干す。
一つ一つがきれいに整って、きもちよくなっていく。
好きだなあ〜と思った。
汚れなければ、きれいになる心地よさは味わえない。
おなかが空かなければ、美味しいと感じ、満たされる喜びは感じられない。
この世界は、そうやってじぶんをごきげんにするためのものに満ちあふれているなと思う。
夏の空が、こんなに青いということは、この夏初めて知った気がする。
夏の空が一番きれいかもしれない。
そして、夏の空が一番好きかもしれない。
とくに夏の朝の空には、"今日はなにかが起こりそう"というきもちになる。
そして夏の朝の太陽は、"一日を早くはじめてみるのもいいかもな"って思える魔法のひかりを放っている。
ハイビスカスやブーゲンビリア、わたしの大好きな花-夏の空に映える鮮やかな色の花たちが、"ここがわたしたちの晴れ舞台"とばかりにうれしそうに咲いている。
夏の太陽をわたしの腕にあたたかく感じ、わたしもうれしくなる。
朝のうちに畑で採れた夏の恵みをどっさりカゴに入れたおばあさんとすれちがう。
見るもの見るもの、すべてから思わずニッコリしてしまうエネルギーをもらう。
夏の光に、世界をこんなにもやさしく、美しくする力があることも、この夏はじめて知ったことだった。
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