メンタル脳1~焦らし上手なアンデシュさん~
ユニコーンの「エコー」って曲、良いですよねな僕ですが。
我ながらミーハーだなと思いつつ、
心理学の本の中でもアンデシュ氏の本が分かり易くてとても好き。
そんな中で手に取ったのが
アンデシュ・ハンセン著:メンタル脳
〇〇脳ってだけで脳汁出るくらいには調教されてます。
序盤~中盤まで読んだときは、
物足りない。
が正直な感想。
アンデシュ氏の「スマホ脳」を初めて手に取った時は衝撃が走ったよ。
ヒトは「かもしれない」状況で快楽物質ドーパミンが流れる。
スマホはタップ一つでかもしれないの欲求を満たせる。
(次のニュースや、ガチャの結果など、非常に考えられて作られている。
その合間合間に広告を挟めば…実に巧妙)。
同じく「運動脳」を読んだ時も。
ストレスは「脳の警報装置」である偏桃体の興奮や脳の指令系統であるHPA軸(「視床下部」・「脳下垂体」・「副腎」)の機能障害、「ストレスホルモン」コルチゾールによって引き起こされる。
運動によってドーパミンやノルアドレナリン、セロトニンなどの分泌量が上がり、脳の栄養分であるBDNFという物質量も上がる。
結果偏桃体の働きは抑制され、HPA軸の機能も整い、コルチゾール分泌量も軽減される。
っていう流れが実験結果と共にきれいにつながっていた。
にも関わらず。
メンタル脳の序盤ではあまり専門用語が出てこない。
結論と「こうすればいい」の羅列が多く分かり易いけれど、
「何故そう言えるのか」の根拠の部分が弱かった。
もっと、もっと専門用語をくれよメンタル脳!!
これじゃあ他の心理学の本と変わらねぇよぉ。
いつもみたいに俺の知識欲を満たしてくれよぉ、
アンデシュ・ハンセンさんよぉ。
もう、コルチゾールやアドレナリンって化学物質の名称が入ってないと満足できない体になっちまっているんだよぉ。
どうしてその行動が脳にとっていいのかもっと具体的に教えてくれよぉ~。
交感神経とか副交感神経の話を出してくれよぉ~。
と思ってたら、
後半に結構詳細出てきてた。
アンデシュさんは焦らしプレイを覚えたらしい。
………
それでも実験の詳細を省いて結果と考察ばかり紹介するのは
「らしくないな」
と思っていたら、
本書は「ストレス脳」を若年層に読みやすいように抜粋・改変したバージョンであることが序盤の序盤に書かれていた。
これが、、、「うっかり脳??」
そう考えると、
自分のメンタルヘルスの為に
「何をすればいいか」
という問いに答えた本書は特効薬として優秀です。
一方、
「どうしてそれが有効と言えるのか?」
をもっと探りたい人は是非、
「ストレス脳」を手に取って欲しい(僕もまだ読んでないけれど)。
………
ま、アンデシュさんがいつも言っているけれど、
人類史の99.9%は平均寿命が今の半分くらいの生活だったわけで、
急激なテクノロジーの変化に脳が追い付いてこないのは仕方がない。
脳の構造と、現代社会のギャップを知ることで、
「自分の感覚」と「社会のずれ」
を俯瞰し、上記によるストレスを軽減できれば、
メンタルの安定につながることは間違いないと思います。
取り敢えず僕は、
秒速2.5 cmで優しく撫でることで分泌される、
「セロトニン(いわゆる幸せホルモン)」
マスターとして、
麻生久美子氏とか市川実日子氏に
営業をかけに行きます。