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「悪の脳科学」を手に取れば、俺たちは喪黒福造になれる

若者の「あいたたたぁ~」な所業を目にする度、
過去の自分のより痛い所業を思い出して「くっ、、、殺せ!!」
と女騎士みたいになる僕ですが。

………

そういう恥ずかしさとか負い目とか、
寂しさにつけ込む男、
喪黒福造(笑ウせぇるすまん)。

彼の行動を心理学の視点から追った本
それが中野信子著:悪の脳科学

正直タイトルだけ見たときはもっとえぐいのを期待して手に取ったのだけれど、
(橘玲の「言ってはいけない」的なあれ)

内容は結構ライトで脳科学入門編として最適。
これを読めば俺たちも「ど~~ん!!!」が出来るって寸法になっております。

………

脳科学系の学問って突き詰めたら、
最終的には詐欺師の教科書になるし、詐欺師に騙されない教科書にもなる。これが、ほこ×たて…??

笑ウせぇるすまんの流れは大体これ↓

①相手に近づく。
②警戒されたところから相手の心に共感し精神的優位に立つ。
③心の隙間を埋める商品の提供。
④一見簡単に見えるけれど実現不可能な約束を提示。
⑤ドーン!!!

ここにそれっぽく心理を当てはめると↓

①ゲイン効果や返報性の原理を利用したあれ。
②ラポールを形成するためのコールドリーディングetc.
③承認欲求を満たしたり、依存性につけ込んだり、好条件で釣ったり。
④についてはカリギュラ効果とか、皮肉過程理論的、意志で何とかさせようとする(自我消耗っていうのか?)。
⑤ドーン!!

………

正直、書きたいことを書くために当てはめた感だったり、
「信子、お前ちょっと酔ってんな?」って表現が無きにしも非ずだけれど、

作者が笑ウせぇるすまんのファンで、
それにまつわる本を書いているのだから気持ちは分かる。

笑ウせぇるすまんの作者である藤子不二雄Ⓐ氏との対談章なんて、
強火厄介おたくのそれ。

藤子不二雄Ⓐ氏が喪黒福造側か、ターゲット側かなんて考えたこともなかったよ、信子。
作品の裏側まで読み込もうとするその姿勢、僕は好きだな信子。

………

何やらだらだら書き続けたけれど、
好きな漫画を題材に自分の専門分野の本を書いているってことが良くわかる、筆の乗った読みやすい心理学の本になっているので、
興味はあるけれど難しい本はちょっとって人にお薦めです。

※子供の頃、不定期に再放送していた笑ウせぇるすまんがすごく好きだったなぁってこと、ある日楽しみにしていた笑ウせぇるすまんを、風邪で寝込んで見れなかったなぁって取り留めのない少年時代を思い出しました。

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