ドラマ『ケの日のケケケ』を観て感情が爆発した
こんにちは。れごです。
本日は少し前のものになりますがドラマの感想を。私が観たのは先月3月26日に創作ドラマ大賞でNHKで放送された『ケの日のケケケ』。感覚過敏の当事者の私は予告だけで心がキリキリしてましたが、真剣に観ました。
もうどれだけ考えても、時間を置いても感想が文章にまとまらない、ので書き殴りました。とっ散らかった文ですが書き留めます。
お断り:感覚過敏については偽りたくないからマイナスな感情もそのまま書きます。
とにかく主人公の気持ちが痛いほどわかる。
主人公は聴覚と視覚、味覚過敏を持ってるからイヤーマフ(見た目はヘッドホンだけど防音するだけ。ヘッドホンより頭を強く押しつけるため痛い。)、サングラスを身につけて生活してる。
私はイヤーマフの代わりにノイキャンイヤホン+聴ける音楽+場合によって(紙などを触る時)は手袋。味覚もあって食べられないものと、食べれるけど無理するものがたくさんある。
こんな私だからドラマを直視するのもしんどかった。今は離れた全日制の学校の校舎。冒頭の制服とイヤーマフの組み合わせを観て既に泣きそうだった。『この子(主人公)、頑張ってるな。』と。これはかつての自分に対しても思ったんだろうな。いや今も頑張ってますが。
特に頷いたのは聞こえてくる音を『痛い』と表現するところ。そうなんだよ。音は痛いの。あと好き嫌いとは違う根本的に食べられないものを無理して食べた時の表情。口に入れてから無理ってなるまでの気持ちの変化が表情にそのまんま表れてて私も辛くなった。
そして主人公の話を聞いた同級生が主人公の頑張りを認めて声をかけた時に『私が自分にこんな言葉かけてたかなあ、耐えなきゃと思って感情を押し殺してたな。自分を大切にしてなかったな。。。』って気づいた時は腕が震え始めた。自分が一番の味方でいるべきなのに。
結局私は泣いた。泣いた当時視界と記憶が真っ白だったからどの場面か覚えてない。でも感情が高ぶったということは、確か主人公の新しい父親が、主人公がどうしても食べれないお肉を『いつか克服できるようになるさ』と言って食べさせようとした場面だった気がする。
主人公の気持ちを代弁すると『食べれるならとっくに食べとるわ!』だね。何も考えずに食べれない、触れないって言ってる訳ない。そりゃあ食べたいよ。でもどうにもならないのが感覚過敏だ。
聴きたいのに音が痛すぎて、辛すぎて聴けない。触りたいのに質感が不快で耐えれないから手袋をする。それが日常。
だから他人が見えている以上に多く1日で辛い場面が発生する。本当はダメージを受けてるのに辛さを表に出せない時が多々ある。
きっと主人公も日々感覚過敏と向き合って、彼女にとって過ごしやすい環境を作ろうと行動してるから。
だから『いつか〜できるようになる』なんて言葉で済ませないで。そうなったらいいなあって何倍も思ってるのはこっちだから。ってお肉を食べさせる父親に言いたい。
これが本音。でも難しいのは父親に悪気が無いこと。そりゃあ当事者じゃないし見えないからね。なんとなくの気持ちでお肉渡したくなるさ。
ただここで私は耐えれなかった。
感情が爆発して『自分を押し殺すことはしたくないし、それなのに周りに迷惑かけたくない!傷つけたくもない!』って喉から捻り出した。ドラマがトリガーになってやっと出た本音。泣いて泣いて、体の震えが止まらなかった。こんなに自分は感情を溜め込んで過ごしてきたんだとハッとした。
あまりにも自分そっくりだから初めて自分を客観的に見た気がした。主人公は自分が思ってたよりも苦しそうで、主人公とそっくりな私が周りからどう見えていたのかわかってちょっと怖くなった。同時に自分がすごく頑張ってきたんだなと初めて自覚できた。
なぜなら私はみんなが平気な音や環境に耐えれないから。周りと比べても自分に良いことはなくて辛くなるだけなのに、自分を見ずに他人ばかり羨んでたから余計辛かったんだ。
だから、とにかくまず自分は十二分に頑張ってることを認めれる人になりたい。自分を誤認してちゃ何事も進まない。
うーん、なんとか言いたいことは文字にできたかな。主人公役の當間あみさんの演技は素晴らしかったです。ドラマの感想なのか私の自語りなのかわかんなくなっちゃったけど、感覚過敏の細かい心情が伝わってたら嬉しいです。
気になることがあったらコメントで聞いてください!
ではまた。