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仕事をし始めてからずーっと、
私はモノを買う側の仕事をしてきて、
営業さんのお客さん側でした。

そして実はついに、
営業する側の仕事になったのですが。
こっち側から見る営業さんと、
お客さん側から見る営業さん達、
表裏一体ではあるのですが、
面白いなぁとつくづく思うのですよね。

お客さん側から見てると、
押し売りのように欲が丸出しで
押してくる人は鬱陶しい。

買ってくれ買ってくれと言い募る人より
全く買って欲しいとは言わずに
商品知識の面でも、
その他の周辺情報も含めて
付き合って話してると為になる
困った時に相談したくなるような
そんな営業さんに発注したいと思う訳です。

ところが勿論のこと、
営業する側のバックヤードは
非常に単純明快で、
どんだけ売ったか
いかに単価の高いものを
最小の労力で効率よく売って
売上や粗利を金額でいかに積み上げるか
まさに欲の塊で、それだけなんですよね。
あまりにもあっさりしているので
気持ちいいくらい定量的な
円、の世界。
欲に素直な営業の仕事…

一方で、私はずーっとこれまで
技術開発系の仕事で
そのために必要な機器や材料を
購入してきました。
原価低減とかもちろん
コストダウンしないといけないのですが、
あくまでも最優先は品質や技術であり、
いかに儲けるかは表面化しない
でも、儲けないと事業として
成り立たないのですから、
それは重要なことなのですが、
欲はなさそうにする…
技術を突き詰める…というのがお題目でした。

どっちが腹黒いのかなとふと思ったのですよね
素直に欲を原動力に売りまくる世界は
まぁなんだかんだ面の皮は薄くて
ちょっと見れば売りたい買って欲しい
欲が顔に出ていますからね
分かりやすいし素直なもんだと。
とはいえお客さんには嫌がられない程度に
売りたい売りたいは隠して接するのですが。

技術の仕事って、一見みんな
品質や技術や安全やら最優先やと
打ち出してますが、
その実はやはりコストなんですよね。
でもそれを大っぴらには表に出せない。
常についてまわるのですが。
売り込みにくる営業さん達からも
いかに安く買うか、
タダでどれだけの情報を得るか
そんな感じなんで、ある意味
陰湿に腹の底では欲にまみれている。

なんかそんなことをふと思いました。

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