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パパママサミット2021に学ぶ~無意識の思い込みを変えれば、男性の育児休業が取りやすくなるのか?~

こんにちは。
東京都新宿区にある株式会社リーガルネットワークスでアシスタントをしている新井です。本日も新宿事務所へ出勤。電車の中も少しずつ人が増えてきましたね。

小学1年の我が息子のお弁当作りから始まった1日。
小学校の給食が始まるまであと3日!がんばれ私!


さて、昨日「パパママサミット参加レポ①」をアップさせて頂きました続編となります!

ママ目線での表現となっているところがあるかと思いますが・・・ご了承ください(^^ゞ


1. 夫に子育ての大変さを実感してもらうためには〇〇だ!

男性パネリスト2名にこんな質問がなげかけられました。

 「子育てが大変だと感じた瞬間はいつだった?」

書道家の武田さんは1人目が哺乳瓶になったころにお子さんを一人で預かったそうなのですが


 「3時間で地獄を見た!」


とおっしゃっていました(笑)


朝日新聞記者の高橋さんが大変だと感じたのは1歳の頃だったそう。


離乳食を作るのも手間であることや、予防接種のスケジュール管理
大変だということに初めて気づいたそうです。



国立感染症研究所の「予防接種スケジュール」を見ていただくと分かるとおり、これだけの予防接種があり、予防接種法に基づく定期の予防接種は、
政令で接種対象年齢が定められているのです。


私も、予防接種の数がこんなにあったなんて、子どもができるまで知らなかったですからね。


そして、

 「男性からみて、気づいていない夫に気づいてもらうには?」

という質問に、こんな答えが!


 ワンオペのショック療法!


一通りやってみないと妻が何をしていたのか想像が及ばなかったというお二人の体験から、こんなワードがでたようですね。


2. 男性が育児休業を取得することについて

男性が育児休業を取らない理由の上位って何だと思いますか?

・職場の人手不足
・取得しづらい雰囲気

だそうです。共感される方も多いかもしれませんね。

ということは、


 男性が家庭の時間を増やせないのは会社が原因なの?


という話題に。


朝日新聞記者の高橋さんは、2019年6月に「#父親のモヤモヤ」という企画をはじめ、父親の声を集めた記事が100本を超え、書籍『妻に言えない夫の本音』(朝日新書)も出版もされているのですが、それらの取材の中で


奥さんがいるのになぜ育児休業を取るの?
休むことに対して周りに謝罪する気持ちはないの?

という雰囲気が会社にはある
というような話も聞いてきたそうです。


と同時に、成果を求められてきた時代で、

人生から置いていかれる怖さ。
休めない!
同僚は出世してしまう!

という個人的な理由もあるだろうと。
   
   
   
その部分は、女性も同じことを感じているのだと女性パネリストの狩野さんが代弁されていました。


仕事に時間を使えない。
対価をもらえない。
社会的に活躍する機会を奪われている感覚を持っている。
男性に対するうらやましさもある。


と。



3. 私たちにあるアンコンシャス・バイアスとは

アンコンシャス・バイアス(unconscious bias)= 無意識の思い込み

例えば、

「男は仕事」「女は家庭」
「男らしく」「女らしく」
「母親らしく」「父親らしく」


という考えなど。


内閣府男女共同参画局による「令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」によると(一部抜粋)

▼シーン別に性別役割意識を見ると

性別役割意識-シーン別

●家庭・コミュニティシーンでは、女性より男性の方が仕事と家事の分担に関して性別役割意識(「そう思う」傾向)が強い。
●職場シーンでは、男女とも1位の「育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきでない」との意識が強い。


▼性・年代別で性別役割意識をみてみると

性別役割意識1
性別役割意識


男性50-60代で、性別役割意識(「そう思う」傾向)が強い。
●「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」は、女性でも年代が高いほど性別役割意識が強い。
20-30代の男女間で「共働きでも男性は家庭よりも仕事を優先するべきだ」という性別役割意識にギャップがある。
●「家事・育児は女性がするべきだ」も20代の男女間でも7ポイントの差がみられる。
●夫婦の役割分担に関する項目は、女性でも年代が高くなるほど性別役割意識が強くなる。


というように、世代間、男女間で異なる意識を持っているようです。


自分が無意識にとらわれている「〇〇らしさ」
相手に無意識に求めてしまっている「〇〇らしさ」がないか?


一度、考えてみると良いかもしれないと感じました。


4. 育児に対する”当たり前”を変えてみる


 「女性だから、育児くらい一人でやらなければならない」

無意識にこんな思い込みがありませんか?


ベトナムでは、子育てが終わった年配者のお手伝いさんに赤ちゃんの世話をしてもらっている。
パネリストの方は、違うカルチャーに触れた時に、自分の”当たり前”に気づけたそうです。


実は、私もフィリピンに数ヶ月滞在していた時、フィリピン人と同居したことがあるのですが、当初、彼らの子ども達は田舎で暮らしていました。
夫婦で働き、田舎に生活費を送り、田舎の両親が子たちの世話をする。
それが彼らの”当たり前”だったのです。


とはいえ、可愛い子ども時代を近くで見ていられないのはもったいない!
子どもにとっても親の愛情をいっぱい感じて育って欲しい時期なのに可哀そうだなとも感じました。


子どもはとっても可愛い。でもちょっとだけ自分だけの時間が欲しい時もある。


子育ては一人でやらずに、誰かに頼っていい!


私はそう思います。


日本では、お手伝いさんを雇うことに抵抗があるかもしれませんが、
子育て支援の一つとして用意されている「ファミリー・サポート・センター事業」を活用するのは良いと思います。

  ▶東京都福祉保健局「ファミリー・サポート・センター事業


私も育児休業中と復職後に数回利用したことがありますが、数時間子どもと離れてリフレッシュすることができるので、良かったです。


本当は、パパがその役割を担ってくれるのが子どもにとっても一番いいとは思いますけどね。


 
男性の育児休業取得促進のために、育児・介護休業法の改正が行われましたので、ぜひパパたちには、令和4年10月から施行される『出生時育児休業』を取得し、ワンオペのショック療法とはいかないまでも、一緒に乳児期の子育てを実体験してみて欲しいですね。


育児・介護休業法の改正については、厚生労働省の「育児介護休業法」をご参照ください。
弊社グループ会社の社会保険労務士法人リーガルネットワークスでも毎月発行しているニュースレターでもご案内しておりますのでぜひ参考にしてみてください。


男性も育児休業が取りやすい社会・企業に変わっていき、
それぞれの持つ“当たり前”が少しずつ変わっていくといいな~と感じました。
 


 

私たちリーガルネットワークスでは、育児と両立していける制度の導入適切な労務管理を行い働きやすい環境をつくるお手伝いをしています。
詳しくは、リーガルネットワークスが提供するサービスをご参照ください。



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