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一時帰国を振り返る

海外在住者にとって、一時帰国は本当に楽しみなものです。
そんなに頻繁に帰れないのが残念ですが、今回は4週間ほど用事で東京に帰ることができました。
せっかくnoteを始めたことですし、メモとして感じたことをざっくり振り返って書いておこうと思います。

一年前と比べて、物価が高い?!

スーパーでひとり分の買い物をちょっとばかり(贅沢品一切なし)するだけで、3000円!
あれ、私そんなに買ったっけ?とレシートをチェックすると、もちろん間違ってない。ううむ。

友人と会ってランチ、となれば2000円前後。
あれ?2000円でお釣りほとんどこないぞ。
食後のコーヒー代はエクストラ!2000円超えますね。

交通運賃も、上がっていました。
東京メトロは、初乗りが160円ほどだったと思うのですが、それもとんでもなく長い間、値上げがなかったので気にしていませんでしたが、今回はSuicaの記録を見たところ178円になっとる…。
原油、天然ガス、電気などのエネルギー価格が上がっているので、しかたのないことではあります。むしろ、今までよくあまり値上げせずに経営が成り立っていたのが不思議かもしれません。

そういえば、今思い出しましたが、Kindle 端末も高くなっていました。

まさかの27,980円!
アメリカもそうかな?

レギュラーのPaperwhiteは$134、シグネチャーエディションは$199でした。
今持ってるKindle端末(日本で購入したもの)、壊れるまで大切に使おう…。

だけど、周りの友人に聞いても、お給料が上がった、という話は全くありませんでした。
給料据え置きで、物価だけ上がってる…事実上収入が減ってるってことで、これはアメリカだけじゃなかったわけです。

やはり食べ物が美味しい

物価が高いとは言ったものの、そこは日本。何を食べても美味しいです。
本格握り寿司はもちろん、サクッとあがったとんかつ、スーパーで買ったお惣菜やお寿司も、ベーカリーの焼きたてパンも、町の食堂も、マック(日本にしかないメニューが素晴らしい)もサイゼリア(リーズナブルイタリアン)も、何を食べてもハズレなし!
コンビニはもちろん、おかしのまちおかやら、カルディやらで買い物しまくりました。(注:あくまでも予算内ですが)
麩菓子とか、みつあんずとか、綿あめとか駄菓子もかなり食べました!子どもか⁉︎
大人になっても、こういうお菓子好きが止まらない。

また、アメリカでは衛生上の問題から生卵を食べない(サルモネラ菌にあたると大変なことになる)ので、日本ではここぞとばかり卵かけご飯を堂々と食することができ、そのあまりのおいしさに悶絶しました。
卵の黄身って、こんなに目の覚めるような黄色なんだなあ。
子供のころは毎朝食べてたんですよね…。

そのようなわけで日本滞在中に多分、いや、確実に体重が増えました。
会う友だち皆が、「顔色いいね!」「ふっくらしたよね!」と言うので間違いない。
日本にいると、いきなり栄養状態が良くなるんですよね!
お水も軟水ですから、髪もお肌もツヤツヤになります。いやほんと。

ここまで書いてきて、「しまった!TOPSのチョコレートケーキを食べるのを忘れた!」と気がつきました。
わたしの中ではなぜか懐かしきバブル時代の味なんですが、今でも大好きなスイーツです。

書店、美術館、博物館が充実している

これはもう間違いなく、一時帰国の楽しみのうちのひとつです。
東京には多くの美術館や博物館があり、いつも何かしら展覧会が開催されています。
今回の超目玉は『モネ展』でしたが、他にも早稲田散歩で村上春樹ライブラリーや、科博の『鳥展』など、いくつかをまわってきました。
あ、ずっと憧れていた『夜廻り猫展』にも行くことができて感激しました。

そして言うまでもなく書店の充実具合!
このところ、駅前や商店街の小さな本屋さんがどんどんなくなっているのはとても悲しいことですが、東京の書店は私からするとアミューズメントパークのようです。
活字離れがどーのーこーのと言われて久しいですが、大型書店をのぞいてみれば、その品揃えに驚かされます。
紙の本がどっさり。そしてお客様もたくさん入って、本を選んでいる。
紀伊國屋書店本店や、西新宿のブックファーストなど、楽しすぎて何時間でもいられます。
また、本の町、神保町も魅力がいっぱいです。
店頭のワゴンの中などをゆっくり見ながら散歩するのもまた楽しいひとときでした。
(こちらに帰ってきたら、唯一近所に残っていた書店がなくなっており、大変がっかりしました。)

どうしたの西新宿?変わりゆく街で

西新宿は今工事中ですね。
たいていは地下道を使うので気づかなかったのですが、
ある日地上に出たら、私の頭上には美しい青空がどこまでも広がっていました。
見たことのない景色です。
ちょっと待って、小田急百貨店がないぞ!ミロード小道とか、、ないのねもう。

一年後はどうなっているのでしょうか?

東京の開発の進んだエリアは未来都市みたいになっていて、毎度驚きます。
洗練されていてすごいな、と思うけれど、一方で私の知ってる東京がどんどんなくなっていくような気がして、少しだけ切なくなりました。

それでもたしかに変わらないものがある

しかし、そこに住んでる友人たちはみな変わらず元気に暮らしています。
地元のお店屋さんも、代替わりしてもちゃんとありました。
一時帰国するってことは、日頃なかなか会えない大切な友だちに会えること。
お互いの近況を伝え、美味しいものを食べながら、たくさん語り合って一緒にかけがえのない時間を過ごすこと。

そんなところに私の知ってる東京はちゃんとあったのでした。
それがわかって、気持ちが落ち着きました。

年々帰るたびに、何だか外国に来たようで複雑な気持ちになりますが、自分の生まれ育った場所は、どんなに変わろうとも、そこに大切な人たちが生活している限り、いつまでも心の拠り所であり続けるんだと、再確認しました。

日本は素晴らしい国。
いつまでも大切にしたい私の故郷です。

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