【読了】『つれづれ語学日記』こまきときこ
語学学習についてのコミックエッセイです。
著者こまきときこさんの、ゆるく楽しむ大人の語学。
お弁当を食べながら「ラジオ講座」を聴く。
その日の気分でニュース、ラジオ講座、ポッドキャストなどから選んで、歩きながらリスニング。
お弁当や飲み物を持参して、公園で勉強する。
休日ルーティンと平日ルーティンに分けて、それぞれどのようなことをしているのかがわかります。
これこれ!こういう潔さが大切ですよね。無理をしない。
第3章の「4技能別学習法」では聴く、話す、読む、書く技能について、どんな学習をしているかを紹介しています。ここが学習者にはいちばん参考になるかもしれません。
「聴く」のメインはNHKのラジオ講座で、アプローチを変えて大体3回聴くようにしているということです。
一回聴いて、よし、終わり、じゃないんですね。
飽きたら、 BBCの6 Minute Englishも聴いていらっしゃいます。私と同じ!
この番組は短いし、週1回の更新なので、負担がないんです。
スクリプトもサイトからダウンロードできるので、私もよく聴いています。
アメリカ英語を聴き慣れた耳には、イギリス英語が新鮮でいい感じ。
「読む」は、村上春樹の英訳本、児童書をはじめレシピなど興味のあるものをいろいろと。
美術館や観光地の解説パネルなども読んでいるそうです。なるほど、確かに英語版の解説って詳しいですよね。
「書く」では英語で日記を書くだけでなく、なんと文通サービスを利用しているとのこと。
文通とは懐かしい言葉ですね。むかーしペンパルとかあったなぁ。
もちろん、インターネットがある今はメールでグローバルにやりとりできるんですが、こんなサービスは知らなかったです。面白い。
英語以外の語学を学ぶことについても触れています。著者はドイツ語を学習し、英語との違いを楽しみます。
そのうちに多言語学習に出会い、エスペラント語まで勉強されて、さらに「トキポナ」という人工言語にも興味津々。
楽しいから、面白いから語学を学ぶ。大人の学習。
こまきときこさんのこのスタイル、ぜひ参考にしたいです。
コミックエッセイなので、読みやすいし、絵も可愛らしいです。
ちょっと英語でも勉強してみようかなぁ、という語学初心者の方や、違う視点で自分の語学学習を考えてみたい方、英語以外の外国語に触れたい方など、語学に興味あり!な人みんなにおすすめしたい1冊です。
きっと何か一つ外国語をやってみたくなるかもしれません。
英語の勉強に疲れた頭にも効きます。
それにしてもエスペラント語、ってどんな感じの音なんでしょうか。
ちょっと聴いてみたいかも…