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打順 セイバーと人間の心理

草野球で1年間四死球なし。シーズン防御率0.38で終えたことがある元朗です。

これ、意外とすごいことじゃないですか?


そんな自分のプチ自慢は置いといて、
最近はいつニュースを見ても大谷翔平選手の事が放送されています。


日本人がメジャーリーグという世界最高峰のリーグでホームラン王争いをしている異常さに違和感がないことがおかしいです。


私は年齢的にイチマツ(イチロー松井)世代なので、
日本人はパワーではなくスピードで世界と戦っていくのがセオリーだと頭に植え付けられていました。

前年にシーズン50本塁打を打ち、打率も残せる松井選手がヤンキースでゴロキングと呼ばれていたことは衝撃的でした。

翌年32本塁打を打ってすごいなと思いましたが、
ジアンビやアレックスロドリゲスがいたヤンキースでは中距離打者でした。


ただ、その後に続いてメジャーに挑戦した日本人選手が軒並み日本と同じような成績を残せない状況を見て、
「松井選手はすごかったんだ」と再確認しました。



大谷翔平選手も日本でのシーズン最多本塁打は、
22本だったと思います。


ただ、今までの日本人選手よりも若くしてメジャーに挑戦できることはかなりのステータスになるだろうと思っていました。
挑戦する前年はケガであまり試合に出られなかったのでそこは懸念されていました。


まぁ僕が心配するまでもないんですがね。。。


それからの活躍はボクが書くまでもないのですが。


今回NOTEを通して考えたいのが、
【打順】です。



日本では、古くからセオリーとされている打順があります。

1番打者:足が早い
2番打者:バンドが上手い
3番打者:チームで一番ヒットが打てる(アベレージヒッター)
4番打者:チームで一番ホームランが打てる(パワーヒッター)
5番打者:チャンスに強い


ざっとこんな感じです。
私も昔人間なので、これが正しいと思っていましたし、私自身も足が早くバントが上手かったので、ほぼ2番打者(時々バッティングが調子がいいときは1番)でした。


皆さん、ここで大谷翔平選手は何番を打っていますか?


なんと、1番なんです。(7月31日現在)
開幕当初はなんと!ボクと同じ2番打者でした。


ん?
日本のセオリーとなんか違うぞ?!


確かに大谷翔平選手はバントも上手いでしょう!足も速いでしょう!


でもホームランバッターでしょ?
リーグで一番ホームランを打ってるんでしょ?


じゃあ、4番じゃないの??


ここで登場するのが、セイバーメトリクスです。

セイバーメトリクスではより優秀な打者に打席を多く立たせたほうが得点効率が上がると考えられており、
最も良い打者3人を、1、2、4番に配置する事が良しとされている。

更にその3人の中で出塁率が高い2人を1、2番。長打が多い打者を4番に配置することが良いと考えられている。


ここからは私の推測も入るのだが、
開幕当初、大谷翔平選手が2番に入っていたのは、1番打者であるベッツ選手がとても出塁率が高く、且つ好打者でヒットもホームランが打てるので、大谷翔平選手の前に塁に出ている可能性が高いため、大谷翔平選手が2番にいることで、ホームランが出れば初回に一気に2点が入るということになる。


大谷翔平選手が1番でホームランを打っても1点なので、この理論は当てはまる。


逆に3番は?と思う方もおられると思うが、
3番は1番2番が凡退するとツーアウトランナーなしで回ってくる可能性があるため、最強打者は置かないほうが良いとされている。


んー、これがあまりしっくりこないんですよね。 


ひと昔前は3番打者最強説が唱えられ、メジャーでもチームで1番良い打者を3番に置く時代がありました。

出塁率が高い打者を1、2番に置いているのでどちらかが出れるテイで打順組んでるなら、3番に長打力のある打者を置いた方がいいような気もするのですが。。。

セイバーメトリクスのデータ的には違うみたいです。
実際侍ジャパンでも、栗山監督は大谷翔平選手を3番に置いていましたしね。

結局のところ、順番はどうであれ、優秀な打者を上位に固めておくことに越したことはないみたいです。

同じ状況、同じチーム、同じ調子で試合する事はできないので、打順なんてタラレバでしかないのです。

このように答えがでない話をするのはとても楽しいですよね。


私がこれとともに言いたいのは、
【データでは出ているが、人間の心理が重なるとそうはいかない】ということです。


アメリカ人はその考えがないかもしれないですが、日本でこのセイバーメトリクスが広まらないのは【人間の心理が働いている】からだと考えています。


さっきから何言うてんねん、元朗と思っているかもしれませんが、、、


日本では古くから2番打者は「繋ぐ」意識が強い為、その意識で打席に立つと成績にも大きく影響するとボクは考えています。

アメリカでは2番打者最強説が唱えられているが、日本ではまだ馴染みがないため、全チームに広がらないのだと思います。


ボクも草野球で3番に入ると期待されているわけではないのに、大きい打球(長打)を打とうして力んでしまい自分のバッティングができなくなります。


これは無意識にクリーンナップを打つときは大きい打球を打ちたくなる【心理】が働いていると考えています。


結論。

データ的には確かに良い打者を上位に固めるのが良いが、個人個人で安定した気持ちで打席に立てる【打順】があるはずなので、それを考慮した打順を組めばチームに得点がたくさん入るんだと思います。


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