ミイラママ映画「グッドナイト・マミー」を見た話
やあ。突然だけどみんなのお母さんは何かしらの理由で入院したことってあるかな?
もしあるなら、退院して家に帰ってきたお母さんがまるで別人のように感じた経験はないかな?
そういうわけで、今回紹介する映画は「グッドナイト・マミー」だよ。
今回は極力ネタバレが無いように紹介するから未見の人も安心してね。
あらすじ
今回の主役は仲良しな双子の少年達。そこに、 整形手術を受けた母が帰って来た。だが、顔中に包帯を巻いた母は、顔だけでなく人格まで変わってしまったかのように冷たい。2人は、母は偽物なのではと疑い始める。
ざっとこういう話だよ。「母親」という一番安心感のあるポジションを、打って変わって恐怖の対象に仕立て上げるというのはなかなか興味深いね。
まるで布団という安置を奪った呪怨みたい。まあ本作は別にホラーでは無いけど。
タイトルの「グッドナイト・マミー」も、マミーがミイラの方の意味とかかってていいセンス。
感想
とりあえず見終わった感想としては、「面白いけど、予想を裏切ってくれなかった…」ってところかな。
この映画ってミステリーというかサスペンスというか、常に不穏な空気や違和感に存分に浸ったまま話が進んでいくタイプの作品なのよ。
で、僕はこの手の映画見るときは序盤で「こういうオチでは?」みたいな予想を立てるのよ。
ちなみにこの予想は外れること前提で考えてるのね。あくまで予想外の展開を楽しみたいから。
それがこの映画の場合、開始10分で立てた予想が当たっちゃったんだよね。
これの何が嫌かっていうと、話が展開して予想が確信に変わっていくにつれて、だんだんただの答え合わせみたいになっていくのがマジでつまらん。
そんなわけで衝撃の結末を迎えられなかった僕としては、残念ながらあんまりいい評価ができないよ。
だからといってつまらんクソ映画かといえばそんなことは決してないよ。
終盤のとある描写はなかなかエグみがあって心にくるものがあったね。
包帯グルグルママも、その不気味な見た目のおかげで、普通にしててもどこか怪しい行動をしているように見えるのがよかったね。そして妙に色っぽい。
あと双子の少年の仲睦まじい様子はその筋の人にはクリティカルヒットするんじゃ無いかな。知らんけど。
最後に、この作品はドイツ語圏で作られた映画なんだけれど、原題は「ich seh、ich seh」だよ。
英語にしたら"I see, I see"、直訳で「見たぞ見たぞ」または「わかったわかった」とも訳せるね。
この原題に込められた意味について考えながら映画を見るのも面白いかもしれないね。