20代半ばから本格的に健康の探求をはじめた経緯
健康の探求は自分を作り直すこと
化粧するな、髪をいじるな、と親から言われつづけ、真冬でも暖房がなく、真夏でもクーラーのない部屋で勉強して、日焼け止めすら買ってもらえず、病気になってもなかなか病院に行けない環境で育ってきた自分。
そんな虐待、ネグレクト下で育ってきたせいで、生まれつきの冷え性、アレルギー体質がさらに悪化し、私は健康の面でも10代ですでにトラブルを抱えていた。
アレルギーが出れば皮膚科に行けばいいが、冷え性は医者では治らない。
アレルギーも冷え性も根本的に体質を改善しないとどうにもならない。
20代半ばに本格的に体調が悪くなって色々と本を読んでいくなかでそのことに気づき、それから私は体質改善を試みてきた。
これは自分で自分を作り直していった記録でもある。
足、というか脚全体のトラブルは昔から尽きなくて、「化粧」のところでも書いたように幼稚園の頃は毎年とびひになっていたが、それは決まって両太腿の内側にできていた。
夏はとびひになる一方で冬は毎年しもやけになっていた。
31歳の今になってなお体質改善が進んでマシになってきたとはいえ、毎年冬に最低一回はしもやけになる。
今はしもやけになっても小指、薬指程度で済んでいるが、子どもの頃は今よりずっとひどくて、足の指全部が腫れて痛痒くなっていた。
子どもだから対処法を知らず、親は何もしてくれないから耐えるしかなかった。
実家にいたころは家ではスリッパだったが、それがまたよくなかったと思う。
スリッパは足指を使わないから足先の血流が悪くなり、もともとの冷え性がよけいに悪化してしまう。当時はそんなことを知らなかった。
秋から冬にかけては勉強中、椅子に座っていても床の冷たさに勝てず足を降ろせないので、椅子の上で胡坐をかいて足先を自分の太ももで温めていた。
太腿のとびひ、足先のしもやけときて膝も悪い。
恐らく遺伝的にリウマチ体質だと思われ、小学生の頃から、梅雨や寒い時期、季節の変わり目に突然関節、特に膝にきしむような痛みを感じることがあった。妹も同じくそうらしいが、もともと父方の祖母が生前足腰が悪く、電気の流れる椅子を使っていたのでそちらからの遺伝だと思う。
また中二の頃、部活でオスグッド病になり、膝にサポーターをしながらも部活を続けていたが、結局部活を辞めるまで、ずるずると膝は悪かった。
体の悪いところが脚に出やすいんだと思う。
とびひとも重なるが脚以上に弱いのが皮膚、粘膜系統で、小学2年生の頃から重症な花粉症持ちで、花粉症の時期はポケットティッシュでは間に合わないからティッシュを箱で学校に持ち込む毎日だった。
小学校5年生のあるとき、急に鼻血が大量に出て、ティッシュでは間に合わず、洗面所でうつむいたまま鼻血が止まるのを数十分間待っていたという出来事があった。病院に行くと鼻のかみすぎて鼻の粘膜が弱くなっていると医者に言われた。
その後、生涯で、何十回となく同じように突然鼻血が出てしばらく止まらないという体験をすることになった。
鼻血が出るのは決まって左の鼻の穴で、鼻中隔湾曲症になので鼻の穴もこちらだけ狭くなっている。外からは分からないが、気道が狭い上に、粘膜もボロボロになっているのが私の左の鼻の穴なのである。
鼻中隔湾曲症は耳鼻科の医者には手術が必要と言われて紹介状まで書いてもらったものの、手術費用がなくて延び延びになっている。
皮膚疾患で最も長引いているのが原因不明の蕁麻疹。もう7年にもなる。
25歳の4月、新しいアパートに引っ越ししてひと月くらい経ったある日、突然蕁麻疹が出て、その後慢性化した。
当初、気が狂うかと思うくらいの痒みが突然襲ってきて、掻くと掻いたところがすべてみみずばれになり、痒さと掻き跡のおぞましさでパニックになりそうだった。
医者に行ってもストレスだと言われ、結局蕁麻疹が出たら薬を飲むしか対処しようがない。原因不明の蕁麻疹は多いという。
はじめ花粉症などでよく処方されるアレグラを出されたが効かなくて、薬を変えてザイザルという薬を処方してもらったら効いた。蕁麻疹が現れ始めたらすぐ飲む。ザイザルを開発してくれた人には感謝である。
起きてるときに蕁麻疹が出るのはまだいいが、寝てるときに痒みでたたき起こされるのが辛かった。眠気でふらふらになりながら薬を手探りで探して飲み、効くのを待つ。
蕁麻疹のせいで睡眠不足で仕事に行くこともよくあった。
そのアパートでは大家さんが持ち帰ってきた8歳くらいの男の子の幽霊が住み着いたり、他にも色々とろくなことがなかった。1年8ヶ月で引っ越した物件だった。
蕁麻疹はだんだん軽症になってきているが、まだ治ってはいない。
天気が悪い時、ホルモンのバランスが変わる時、季節の変わり目などで出やすい。32歳の現在も通院中である。
子どものころからスポーツ系の習い事をしても体力がつかず、運動神経もゼロなのに加えて、不調が多く、さらに25歳から蕁麻疹が持病になったことで、本格的に真剣に健康を探求し始めた。