いい絵とは、いいね0でも、眺めて嬉しい気持ちになる絵のことです
SNSで「いいね」をもらうのは難しい。
絵を描いて、たくさんの「いいね」をもらうのは本当に難しい。
「いいねが多い絵」の椅子取りゲームの椅子はすでに満席で、その後ろには強者たちが長い長い列を作っているように見える。
でも、いいねは人気や仕事を得るためには、かなり重要な要素の一つだが、優れたアートの印ではない。
こういう絵はいいねがつきやすい、と追求したら、追求し続けたら、偏り過ぎた嗜好が多くの非難者を作ってしまうかもしれない。
絵を投稿していたら、誰だっていいねが欲しい。
いいねは、「あなたの絵は上手です」「あなたの絵が好きです」といった暗黙のメッセージだから。
「あなたは素晴らしいです」と過大解釈する余地のあるメッセージだから。
でも、こうも思う。
いい絵とは、いいね0でも、眺めて嬉しい気持ちになる絵だ。
人から認められなくても、自分で自分を認めてあげられる絵のことだ。
もちろん、いいねは欲しい。誰だってそう思う。
でも、いいねが持つ毒の部分も、意識していきたいと考えている。