採集、作る、食べる、元気☆
「サトちゃん、やっと作れたね、ドングリクッキー。」
「そうね、タロちゃん。って、わたしたちはいつでもソラソラのお店”ポッテ”で作ってるんだけどね。
こうやって見せられるのは、こっちでも作れた時だけなのよね。
ドングリさんたら、おととしの冬から冷凍庫だったのよ。心のゆとりがなかったのね。」
「今回はまた、いろいろまぜてみたもんだね。たしか前のでおぼえてるのは、コムギ粉、押し麦、テンサイ糖、ゴマ、オリーブオイル。苦味ばしった感じにしたくて、インスタントコ-ヒーなんか入れてみた時もあったよね。
これが前のだよ。」
「今回はね、コムギ粉、ミルサーでてきとーに細かくしたドングリと押し麦。オートミール、テンサイ糖、塩、ゴマ、オリーブオイル、アーモンド、プルーン。水。
レーズンがなかったのよ。」
「まあ、調べてみてもレシピなんてとくべつないようだしね。
作りたいのは縄文クッキーなんだから。
木の実、穀物、ベリー系、何かの油、塩。ハーブなんかもいいかな。
そんなイメージで、分量もてきとーさ。まとまりゃいいんだよ。」
「そうそう。
きっかけは、石器時代が舞台の小説よね。旅の途中で食べるの。保存食。カロリーメイトみたいなものね。
それから新聞だかなんだかで、縄文クッキーっていうの見て。長年あこがれてたのが、おととし大量にドングリ拾って、やっと作れたのよね。」
「ドングリはたまにしか拾えないけど、こんな、シリアルバーっていうかクッキーを、主食にしたいらしいよ。」
「いいと思うわ。食物繊維もミネラルもいっぱいで、がじがじゆっくり食べるのが、満足感あっていいのよね。ハラもちもいいし、血糖値とかにもいいわ。」
「クリやドングリは、縄文時代の貴重な食料だったらしいよ。」
「そうなの。縄文時代って何万年も続いてたのよ。
今の食生活は、ほんの短い間のもので、からだは何万年のことをおぼえてるのよね。」
「だから、食べると元気出るんだ。
拾って、作れるのは、最高だね。自分で食料を採集した。自分で作った。ってことで、からだの奥から力がわいてくるんだ。
野菜を育てたり、料理ができるってことも同じだよ。
思ってるよりも、自分ができることは、いっぱいあるんだ。人は無力なんかじゃないんだよ。
さあ、みんな、作ろうよ。パンでも服でも家でも、おちゃわんでもカイワレダイコンでも、なんでもいいから作ってみようよ。」
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