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地上の旅人
ずっと若い頃、クロマニョン人の女の子が主人公の小説を読みました。
第二部を読んだ時、初めて徹夜してしまったのをよくおぼえてます。鳥の声がしてびっくりしたんですよね。
完結したのは数年前。その巻に洞窟がいっぱい出てきます。
もちろん最初から洞窟は出てきていますが、洞窟壁画の話と、それからシャーマンになる前の最後の、通過儀礼というのでしょうか、独りで洞窟の中で過ごし様々な幻影を見、一度死を通り抜けて生まれる、というようなシーンが印象的でした。
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四国を歩いた時、何度か胎内巡りというのに入りました。せまい真っ暗な地下通路を廻って出てくるというフシギ体験です。
今も運転しててトンネルから出る時が好きです。トンネルを抜けるとそこは新しい世界☆、のような。
真の闇はほんとうは、とっても大事なんだと思います。それのない世界は、半分だけの世界のようです。
表面的なイメージだけの世界に、今みんな住んでいるように思えます。明るく怪しい世界です。
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私が読んだ時は、始原への旅立ち 大地の子エイラというシリーズでしたが、今は新しく地上の旅人というシリーズになって出ています。
今ふり返っても私の、人生を変えた本のひとつだったなぁと思います。
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