みんな宙から来た
とても懐かしい風景があります。
満天の星空と草原。夜なのに明るい。星空というか星宙?大きなきれいな星雲も見えていて、草原には花と針葉樹と湖、遠くの山々。しずかな風。
中学生の頃から、ずっとそこへ帰りたいと思っていました。
このイメージを持っている人はいっぱいいるのだなと、数年前から思うようになりました。
今年、新海さんのアニメをまとめて全部見ました。私には見時だったようです。
本も映画も、いつもベストタイミングにやってきます。
いつも同じ空気感の、高く広い輝く空間。
‘常世’という言葉が出てきたのは初めてかと思います。
ここにある、深く冷たいかなしみと、どこまでもやわらかく明るく澄んだ、大きな大きななにか。どこか。
ほかの、もっとずっと古い映画やアニメ番組や本、絵本でも、何度かはっとしたことがあります。
そのよく似た空気感。
それは幻ではなく、ほんとうにある世界。それもどこか遠いところではなく、そこはここにあるのかもしれない。
何年か前から私は、帰りたいのではなく自分はもうそこにいるような気もするのです。
ラストに近い場面のようなことが、もっと地味なことだけど、私もあった気がしています。そうだったのかなぁと思うようになったのは数年前ですが。
それから個人的にツボだったのは、イスです。
歩くイスと言えば、ふたりのイーダです。松谷みよ子の中でも私が一番くり返し読んだ本です。
2回見に行こうとして行けなくて、たまたま仕事が早く終わってやっと見れたのは、なぜかちょうど木星移動の時でした。
いろんな人が、いろんなかたちで、一緒にみんな、大事なしごとをしてるのではないかと思います。
その大きさもジャンルもなんでもいいんです。ただなにか、言葉を超えた、大きなつながりの中にある。
目に見える世界だけ見ていると、怖さ、心配、不安ばかり。
ほんとの世界はそこではない。
ほんとの世界に立つこと。ほんとの世界を思い出すこと。ちゃんと感じ続けていること。
みんなが。
それが今できることなんだと思います🌏