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夏の旅行、仙台、松島、平泉【前編】

 八月の終わり、松島と平泉へ行った。一年ぶりの家族旅行。そもそも、家族三人で出かけるというのが久しぶりだった。前日まで部活があったので、パッキングはぎりぎり。当日朝に急いで洋服を決めて、ばたばたと車に乗り込んだ。
 長い移動時間、私は旅行中基本的に映画かドラマを見ることが習慣になっていて、これも、旅行の楽しみのうちの一つである。今回の旅では、「カルテット」を見ていた。脚本が本当に素晴らしくて、(もちろん俳優さん方の演技も素晴らしいのだが)ドはまりしてしまった。冬の軽井沢に行きたくなっちゃった(夏と今回行く旅行先に失礼だよ)坂本裕二さんの作品、ほかにも見たいな、と思った。
 お昼ご飯は牛タン。この厚切り牛タン、ぜったいに東京では食べられないだろーという厚さ、最高においしかった。絶品。仙台に行った人は全人類食べるべきだよ、と思った。

冷めないようにとごはんの上にのせた牛タン


 ご飯を食べたら、父が仕事でリモート会議にでなくちゃ、ということになったので、母と駅周辺をふらふら。商店街に行きたかったけど、暑すぎて断念。家電屋さんでカメラを見たり、ショッピングモールで旅行中に着る服を買い足した。店員さんと、旅行できたんですよー、どこから来たんですか?千葉からです、東北っていつもこんなに暑いんですか?とかそういう会話をした。東京や千葉にもある洋服屋さんだけれど、旅行先の、となるとわくわくする。そこに住んでいる人とお話しできるのだから。私にとって、人との出会いは、旅の楽しみのうちの大部分を占める。私がその地に足を運ばなかったら、声をかけなかったら、一生登場するはずのなかった登場人物が人生という物語に登場するのだ。急にぽんっと現れちゃうなんて、なんかファンタジーだ。旅行先で、ランドセルを背負った小学生とか、アパートのベランダに干してある洗濯物とかを見ると、なんだか不思議な気持ちになる。私の知らなかった世界にも、旅行先という非日常の空間も、誰かにとっては日常なんだなあと。

こういう風景、なぜか撮りたくなる


 午後三時、松島にあるホテル大観荘へ向かう。松島が一望できる部屋だった。そこに荷物だけおいて、橋を渡って小さな島へ。木々のこすれる音、波の音が心地よくて、録音してしまった。


なんかいい感じ
トンネルみたいな場所

夕飯は豪華な海鮮、揚げたてのてんぷら、種類豊富なスイーツ、アイス、他にもたくさんのおいしいものが食べ放題で、幸せだった。写真は恥ずかしくて載せられないような、欲望のままにお皿に盛ってしまったので、気になる方はググってくださいな。 

夜、部屋からじーっと外を眺めてた、電車が通るのを待っていた。誰かにとっての日常の様子をなんとなく見たかったのかな。なんだか、旅先に行くと、自分の感受性が拡張される気がして、それもまた旅が好きな理由なんだろうな、よくわからないけど、旅先でのこういう時間が好きだな。 次回、後編では円通院や平泉に行くのでお楽しみに。

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