レデラジ♯8 ayaさんが向き合う子どもの発達特性と環境での困りごと
ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくるをミッションに活動するLedesone(レデソン)のショートラジオ番組「レデラジ」
第8回目のゲストは知的障害を併発するで発達障害のある2児の母であり、Ledesoneでグラフィックレコーダーとして活動するayaさん。
今回はayaさんに子どもの発達特性や環境面での困りごとについてお聞きしました。
レデラジはnoteではテキストとしてSpotifyでは、音声で楽しむことができます。
Ten
「ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくる」をミッションに活動するLedesoneがお届けする「レデラジ」。
モデレーターのTenです。
レデラジでは毎回様々なゲストと一緒に、Ledesoneが取り組むインクルーシブデザインに関することや、見えづらい違いの特性を持っている方と一緒にお話をしていきます。
今回のゲストは、Ledesoneでグラフィックレコーダーとして活動しているayaさんです。
ayaさん、よろしくお願いします。
aya
よろしくお願いします。
Ten
ayaさんは発達障害のある子供を育てている親という立場から、親目線での発達障害に関することや、ayaさんがグラフィックレコーディングを始めた理由について、全3回にわたってお話ししていただきます。
自己紹介
では、早速ですが、ayaさん自身とayaさんのお子さんについてお話していただけますか?
aya
はい、大阪在住のayaと申します。
8歳と7歳の男の子、年子で育児真っ最中です。2人とも知的障害を併発した発達障害を持っています。
長男も次男も3歳時の健診で診断されました。
特に長男は1歳半の時点で既に発達の遅れが見られました。
今は公立の小学校の、校区内と校区外と別々に 通っています。
お子さんを別々の学校に通わせている理由
Ten
ありがとうございます。なぜ別々の学校に通わせているのですか?
aya
特にあえて別々にしたわけではなく、総合的な判断です。
友達の人数や、私の姪っ子がその学校にいることなど、いろいろな要因があります。
長男と次男の特性が違うので、その部分を考慮しました。
Ten
友達の部分についてもう少し詳しく教えてください。
aya
長男の場合、保育園が一緒だった友達が1人しかいなくて、支援級に在籍しています。
特性上、環境の変化や人の変化が非常に苦手で、次男に比べても特にそういった面での困難がありました。そのため、不登校になったという部分もあります。
長男の不登校の経験を踏まえて、次男には別の学校を選びました。
お子さんの環境による困りごと
Ten
なるほど。環境による困りごとについて、もう少し詳しく聞いてもいいですか?
aya
まず、新しい環境自体がとても苦手なんです。慣れるのに他の人よりも何倍も何十倍も時間がかかります。
知っている友達がほとんどいない状況ではさらに困難さが増します。
就学相談でも同じクラスにしてもらうようにお願いしましたが、教室に入ること自体が難しかったです。
教室に入れるようになるまでに時間がかかり、その間に周りの子たちはどんどん慣れて友達ができたり、校庭で遊んだりするので、本人が慣れる頃にはみんなが先に進んでいる状態でした。
授業を受けられるようになったのは、夏休み前くらいでした。
さらに、長男は母子分離不安が強くありました。
学校側のサポート
Ten
学校側はどのようなサポートをしていましたか?
aya
その時のことは2年前なので記憶が薄れている部分もありますが、教室に入れるようになるまでの努力や、本人の気持ちに対する理解が難しかったです。
教室に入れて自分の席に座れるようになると、それが当たり前と見なされてしまい、当たり前が本人にとっては辛くなってくることがあります。
そのため、体を揺らしたり大きな声を出したりすることがあり、その時に「できるでしょ」と言われてしまいました。
そのような経験が積み重なって、本人は学校に行けなくなりました。環境要因や人の要因、学校の配慮が完全になかったわけではないのですが、特性に対する理解が不十分なことが原因の一つでした。
できることが当たり前と見なされると、配慮が薄れてしまいます。
本人にとっては200パーセント頑張っていることが、「できるでしょ」と言われてしまうのも原因の一つです。
人間関係やコミュニケーションの不安
Ten
周りとの人間関係やコミュニケーションの部分について不安を感じることが多いですか?
aya
そうですね。
社会に出ると、例えば会社で異なる先輩から同じ内容を教わっても、言い回しが違うことがありますよね。
ある先輩から注意されなかったことが 別の先輩には注意されることもあります。
そういった人が変わると言うことが変わる不顕著なものの「違い」が分からなくてダメなんです。
「なんでこの人はいいよって言っていたのに、この人には怒られるんだろう」とパニックに直結してしまいます。
aya
そういう経験があるとトラウマになりやすいのも特性の一つだと思います。
Ten
ありがとうございます。今回はここまでで、次回はayaさん自身が親としてしている対策や取り組んできたことについて詳しくお聞きしたいと思います。ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
aya
ありがとうございました。
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