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英大学院卒業式に参加してきました

皆さま、こんにちは!

ここのところ仕事や雑事に追われていたら、すっかり前回の投稿から間が空いてしまいました。大学院の方はとっくに修了しているので絶対にもっと時間ができるはずなのですが、なぜかいつも余裕がない。ふとこの前、2024年も3分の2が終わっていたことに気が付き、意味もなく焦っています。

それはさておき、オンライン留学の締めくくりとして7月末にロンドンで執り行われた卒業式に参加してきたので、今回は卒業を終えての気持ちや卒業式の様子などを記したいと思います!

オンライン留学は出願から卒業まで現地に行かなくても修了できますが、在学中、または卒業式のどこかでイギリスに行けると、現地の雰囲気や空気感を肌で感じることができますし、良い思い出になるのではないかと思います。

ちなみに、学位記自体はこのように郵送で送られてくるので、卒業式に参加しなくても取得することは可能です。
(この証書が郵送途中で迷子になるのは、イギリスの大学院あるあるなんですけどね・・・)

入学当初は最上位のDistinctionを取りたいと意気込んでいたのですが、その下のMerit止まりとなりました。イギリスの大学院の成績についてはまた別の記事でお話できたらと考えています。

卒業式で着る服はこんな感じでした(大学のサイトから写真をお借りしています)。アカデミック・ガウンは学部ごとに色が定められており、指定のローブ屋さんからレンタルします。

このガウンは、キングスが2007年に独自の学位発行権限を得た時に、イギリスの伝説的ファッションデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッド(写真中央)が中世のガウンをベースにデザインしたものなのだとか。それ以前はユニバーシティ・カレッジ・ロンドンなどとともに「ロンドン大学」として学位を発行しており、ガウンもロンドン大学共通のものを着用していたとのこと。

ガウンは記念に購入もできるのですが、卒業式以外に着る機会もなさそうですし、日本円で6万円近くするので、借りることにしました。

海外の卒業式でよく見かける角帽はセットには含まれておらず、キングスの場合、式典の間は着用禁止となっています。

こちらのガウンはウールか何かでできていて、ずっしりと重さがあり、夏場はとにかく暑い。真夏なのにホールにエアコンが付いてなくて、式が終わるころにはフラフラになってしまいました💦

会場はテムズ川沿いのサウスバンクにある「ロイヤル・フェスティバルホール」。

会場の入り口前の黒山の人だかりを縫って受付に進み、IDチェック、受付手続きを済ませます。私の母と娘の分のゲストチケットも予約していたのですが、小さな子供にとって祝辞やスピーチは聞いていても退屈だろうし、式典の間ずっとじっとしているのは辛いだろうな、と思ったのと、ガウンを自分も着たい、と娘が大騒ぎする姿が容易に目に浮かんだので、私の母と一緒に会場近くのロンドンアイで遊んでいてもらうことにしました。

ちなみに娘は「マッシュル」のガウンに憧れているんだそう(笑)

↑今年大流行したこれのことですね。

受付を済ませたら、予約していたアカデミック・ガウンを受け取ります。係員が着用を手伝ってくれるので、流れはスムーズです。

憧れのガウンに袖を通せた瞬間は本当に感無量でした。ガウンのずっしりとした重さを感じながら、6年の長い、長い道のりを経てついにここまで来れたんだな、と改めて実感しました。

式典開始までの時間で、オンキャンパスの卒業生たちは友人たちと記念撮影などをしていました。会場は卒業生とその家族でごった返しており、皆、こぼれんばかりの笑顔で、思い思いにポーズを取りシャッターを切っていました。

一方こちらはオンライン留学なので、完全にぼっち参加となってしまいました。グループワークで一緒になった学生はいないか卒業生名簿で確認したんですけど、知らない人たちばかり。

手持ち無沙汰なので会場内をひたすらウロウロしていました。やはり家族と一緒にくるべきだったか・・・

ウロウロしている過程で見つけたアボカドのぬいぐるみ。イギリスの「ゆるキャラ」。

そうこうしていると、卒業生が自分の席に着席する時間です。専攻毎に固まって着席します。

開始前の会場の様子

学長の式辞、来賓の祝辞の後すぐ授与式に入ります。順番にステージ横に並び、名前を呼ばれたら中央に歩いていき、副学長と偉い人(?)と握手してそのまま席に戻ります。以前は成績順に名前が読み上げられるという、とんでもなく恐ろしい慣行があったようですが、現在では専攻ごとにアルファベット順となっているようです。(よかった・・・)

欧米規格のガウンはちょっとオーバーサイズ気味で、9センチのヒールを履いてようやく引きずらないくらいの丈でした。ちなみに、社会科学・公共政策学部のカラーは金色なのだそうです(どうやっても黄色に見える)。ガウンのデザインは基本的に学部生と同じですが、袖の部分までぐるりと一周してリボンが付いているのがマスターの証です。
えらい人と握手。

後で知ったのですが、こちらの方はジョンソン元英首相の倫理顧問を務めたほか、王室秘書官を務めた経歴をお持ちのクリストファーガイト卿で、長年エリザベス女王の右腕として仕え、女王の崩御について世界に向け最初に発信した方なんだそうです。「えらい人なんだろうなー」と思いながら握手してたんですけど、調べてみたら「超えらい人」でした(語彙力)

卒業式終了後は通常、レセプションに参加して軽食とドリンクを片手に思い出話に花を咲かせるみたいなんですけど、レセプションは前述の通り「ぼっち参加」となってしまったのでパスし、早めに切り上げて娘と母と合流。テムズ川に架かる橋を歩いてわたって、対岸にある国会議事堂前と、ウェストミンスター寺院を3人で観光してきました!イギリスに来るのは今回で3度目ですが、ウェストミンスター寺院の内部に入るのは初めて。

なぜか娘はお墓に興味深々で、碑文に何て書いてあるのか1つ1つ尋ねた上で、全部写真を撮ってほしいと頼んでいました。

おわりに

英国のオンライン大学院で修士を取ると決めて6年間、最後の最後、本当にここまで来られて良かった、フルタイムの仕事と家庭を持ちながら勉強する時間を捻出するなど、本当に大変なことも多かったですが、卒業式に参加して、頑張ってきたことが報われて良かった、と心から思いました。

いかがでしたでしょうか。今回は卒業式の様子がメインの記事だったのでオンライン留学に関する有益な情報は特に無かったかも知れませんが、現地で行われたセレモニーの雰囲気などを感じていただけたならうれしいです。

次回は視点をイギリス旅行に絞って記事を書けたらと思っています!

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