近接過去形
人のことを批判をするだけは誰でもできるので、論証をしてみたいと思います。
結論を先に書きます。
近接過去形は、明らかに過去を表している時の表現と主に用いることはできない。
je viens de + 動詞の原形
tu viens de + 動詞の原形…
「〜したところだ」
こんなふうに参考書などに書かれているかと思いますが、後一文字加えたいところです。
je viens de + 動詞の原形
tu viens de + 動詞の原形…
「今〜したところだ」
そう、表していることは今現在のことなのです。
日本語でも「食べてきたところ」という表現があるように、そんな動詞の行為があって、そこから今にやって来たのです。
Je viens de manger.
「今食べてきたところ=今、食べたばかり」なのです。
(ちなみに Je viens manger だと「食べに来ました!」ってことです)
書籍を確認してみましょう。
プチ・ロワイヤル仏和辞典。
手持ちの辞書や参考書を当たりましたが「過去を表す副詞と使ってはいけない」という記述はありません。だからといって、過去を表す副詞と使っている例文が見つかるわけでもないのです。
プチ・ロワイヤル仏和辞典(旺文社)、新スタンダード仏和辞典(大修館)、アポロ仏和辞典(角川書店)、ロベール・クレ仏和辞典(駿河台出版社)、DFC(Larousse)、Dictionnaire de français(Larousse)…
疲れてきました。
と思ったら、やっと見つけましたよ。
白水社ラルース仏和辞典にありました。
朝倉先生の新フランス文法辞典(白水社)を忘れていました。
明らかに過去の時点に言及する例文はないようです。
tout à l'heure(これは微妙), à l'instant même, seulement, (tout) juste, à peine…
という訳で、改めてルールを書きます。
近接過去形は、明らかに過去を表している時の表現と主に用いることはできない。
論文を書くのかというくらいに調べてしまいました。
「暇だねぇ」
→そんな事は決してないのです。
長っ!
ご参考まで