見出し画像

今日覚えたい文法

「〜後に」ってどう訳しますか?

「クリスマスの二日後にパリへ行きます。」

もう航空券も買って休みも取得して、手はずを万全に整えているのです。なんたってクリスマスは明後日(今日の2日後)ですからね。
そんな「ほぼ必ずやってくる未来の事実」の提示に時間(時制)は必要ないのです。

単純に事実のみを淡々と語る「直説法単純未来形」で十分なのです。

✘ 現在形は現在のこと伝える
○ 現在形は現在のこと伝える。他の役割も存在する。確実な未来の事実も伝えることができる。過去にあった確実な事実も伝えることもできる。

今日の二日後(明後日)であれば、
Je pars à Paris après-demain.
Je pars à Paris dans 2 jours.
となります。

クリスマスの二日後ということは、今日は関係ないのです。語っている時点とは切り離されたとこに「時の基準点」があるのです。
今日≒今に関係していない「〜後に」は " 〜 après" が担当します。
(ちなみに " 〜 plus tard" と言う表現もあるのですが、après はそもそも前置詞としての役割があるので、直後に別の表現を置けるので便利なのです)

Je pars à Paris 2 jours après Noël.

日本語に翌々日という表現があるように、フランス語にも le surlendemain と言う表現がありますよ。ただこれは副詞なので、「クリスマスの二日後」を付け加えにくいのです。
この場合は le lendemain de Noël という、なんともシマラナイ(意見には個人差があります)形になってしまいます。

また "2 jours après" で時の表現として機能するので、日本語にあるからと言って「二日後」対応する à 2 jours après をつけてはいけません。余計なお気遣いは不要ですよ。

今忙しくて、この後大掃除をして、買い物をして、やっと「クリスマスの2日後に出発」という時間の流れを伝えたい時には、単純未来形を使います。

たった二日後(近い未来)でも近接未来形では不自然なフランス語です。
近接未来形は「今の次」を表すので、大掃除や買い物のあと、すなわち未来の未来になってしまいますよね。そんな時には、迷わず単純未来形です。

「単純未来形を使うのは、遠い未来、不確実な未来…」
違うと思うのです。

ご参考まで


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?