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今日覚えたい文法

quelques jours après

昨日の続きのような記事です。

Quelques jours après, il m'a contacté.
Quelque temps après, il m'a contacté.

Après quelques jours とか quelque temps じゃだめなの?
→正しいか正しくないかと問われれば「ビミョー」という答えが適切かなと思います。

では、辞書で確認です。

プチ・ロワイヤル仏和辞典の「時間の表現」の箇所の抜粋です。

*après /a-prε アプレ/  
1 《時間》…のあとで,…以後に(⇔avant 前に)
Nous allons au cinéma après le cours.
Ne me téléphonez pas après dix heures du soir.
longtemps [bien] après la fin de la guerre
peu (de temps) après la rentrée
Répétez après moi.
【~+期間】…ののちに,…をへて
Il est revenu après deux ans d'absence.
【期間+~+基準点】…より…だけあとに
Il est mort cinq jours après l'accident.
(…) この後は省略です。

プチ・ロワイヤル仏和辞典

1. のaprès の用法をみると、"après + 行為・行動を表す名詞または点を表す時間" の表現であることに気づきます。

après le cours が使えるということは après le concert、après les vacances、après le réveil… などは問題ないということです。

次にある「【~+期間】…ののちに,…をへて」は例文をよく見ると deux ans d'absence と真ん中に de が挟まっています。

他の辞書でも確認してみましょう。と思ったのですが、どの辞書を見ても詳しい例文は掲載されていません。
唯一少し詳しい解説があったのは「ロベール仏和」のみです。

◆〜 +時間,期間+ de +無冠詞名詞 …の(継続期間)を経て.
trois mois d'essai
3か月間のテストのあと.
Il a été libéré après deux ans et demi de prison .
2年半服役して彼は釈放された.

ロベール仏和

「〜 +時間」は例文がないので検証できないのですが、
期間+ de +無冠詞名詞 …の(継続期間)を経て」に注目です。

期間+ de +無冠詞名詞 の表現が表しているのは「期間」ではなく「継続した行為」なのです。
trois mois d'essai は時間が問題ではなく「試用(テスト)」の話をしているのです。同じく 2 mètres de tissu や 50 cl de lait は、布地やミルクの話をしているのです。

直接時間の長さを表している名詞のみを、après の後に置く用法がないことが重要なのです。

したがって、après quelque jours や après quelque temps は「ビミョー」ということになります。使われている要素が同じなので、間違いなく通じますよ、ご安心ください。

"期間の表現 + après" の表現は副詞の方に書いてあります。

【期間+~】(ある時点より)…後に,…あとで,…たってから
Il est parti vendredi dernier et il est revenu trois jours après.
彼は先週の金曜日に出発して,3日後に戻って来た

プチ・ロワイヤル仏和辞典

語法のコーナーにはこんな記述もあります。

語法 ☞... aprèsとdans...
aprèsは過去・未来のある時点を基準として「それより…後に」を意味する(1の3番目の用例を参照).aprèsの代わりにplus tardを使うこともできる.現在を基準として「今から…後に」はdans : Il reviendra dans deux semaines. 「彼は2週間後に戻って来る」

プチ・ロワイヤル仏和辞典

辞書を丁寧に読めば、多くのことが解決します。
辞書は「単語の訳を調べる」ものではなく、もっと広く全体を見るためのものなのです。単語の訳だけなら、何だったら google でいいのかもしれません。(無料で責任がないので、嫌だけど)

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