今日覚えたい文法
quelques jours après
昨日の続きのような記事です。
Quelques jours après, il m'a contacté.
Quelque temps après, il m'a contacté.
Après quelques jours とか quelque temps じゃだめなの?
→正しいか正しくないかと問われれば「ビミョー」という答えが適切かなと思います。
では、辞書で確認です。
プチ・ロワイヤル仏和辞典の「時間の表現」の箇所の抜粋です。
1. のaprès の用法をみると、"après + 行為・行動を表す名詞または点を表す時間" の表現であることに気づきます。
après le cours が使えるということは après le concert、après les vacances、après le réveil… などは問題ないということです。
次にある「【~+期間】…ののちに,…をへて」は例文をよく見ると deux ans d'absence と真ん中に de が挟まっています。
他の辞書でも確認してみましょう。と思ったのですが、どの辞書を見ても詳しい例文は掲載されていません。
唯一少し詳しい解説があったのは「ロベール仏和」のみです。
「〜 +時間」は例文がないので検証できないのですが、
「期間+ de +無冠詞名詞 …の(継続期間)を経て」に注目です。
期間+ de +無冠詞名詞 の表現が表しているのは「期間」ではなく「継続した行為」なのです。
trois mois d'essai は時間が問題ではなく「試用(テスト)」の話をしているのです。同じく 2 mètres de tissu や 50 cl de lait は、布地やミルクの話をしているのです。
直接時間の長さを表している名詞のみを、après の後に置く用法がないことが重要なのです。
したがって、après quelque jours や après quelque temps は「ビミョー」ということになります。使われている要素が同じなので、間違いなく通じますよ、ご安心ください。
"期間の表現 + après" の表現は副詞の方に書いてあります。
語法のコーナーにはこんな記述もあります。
辞書を丁寧に読めば、多くのことが解決します。
辞書は「単語の訳を調べる」ものではなく、もっと広く全体を見るためのものなのです。単語の訳だけなら、何だったら google でいいのかもしれません。(無料で責任がないので、嫌だけど)