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今日覚えたい文法:

「2時間後には帰っているよ」

フランス語にしてみましょう。

「帰っているよ」の部分は、2時間後と言う基準点において完了していることを表すのですよね。完了を表す形は複合時制(être または avoir + 過去分詞)であることは、学習者なら覚えてくださっていると思います。

「帰る」は(違いは別にして)rentrer / revenir / retourner が使えます。

短く説明をすると、「本拠地」に帰るのが rentrer、相手が今いるところに戻るのが revenir、戻ったところに相手がいないのが retourner なのです。

これらの(移動)動詞を複合形にする時には「être + 動詞」が選択されると決まっているので、

Je suis rentré(e)
Je suis revenu(e)
Je suis retourné(e)

「2時間後には」の部分は、おなじみの(でも間違えやすい) dans を使いましょう。après 2 heures だと「2時以降に」と解釈されますよ。気をつけましょう。という訳で…

 Dans 2 heures, je suis rentré(e). がいいでしょう。(revenu / retourné も全く問題ありません)

Je suis rentré dans 2 heures. はダメ?
ダメではありませんが、場面によっては「間違い(に近い)文」だと判断されるでしょう。後ほど説明します。

Je suis rentré には2つのニュアンスが伴います。
・過去形
・どこかの時制での完了

・過去形
Je suis rentré il y a 2 heures.
2時間前に帰った。

je suis rentré をまず耳にすると「今の時点で終わったこと」だと言うイメージが頭に浮かびます。いわゆる過去のシーンだと判断されます。
そこに il y a という過去を表す前置詞句が続くと、間違いなく「今から2時間前に終わったこと」と言う解釈になるのです。

・どこかの時制での完了
Dans 2 heures, je suis rentré.

Dans 2 heures をまず耳にすると、「ああ、未来のことなんだね」だというイメージが頭に浮かべます。例えば今8時だとすれば「10時時点の話ね」と脳内で準備をします。
そこに je suis rentré という「完了時制」が続くと、間違いなく「今から2時間後に終わっていること」と言う解釈になるのです。

つまり、
Je suis rentré dans 2 heures. はかなり不自然な文という事ができます。
「過去の話をしていると一瞬思わせて、実は未来だよ〜ん」というなんだか不思議な文というか、急に左右に振られて、脳が混乱してしまいます。

もちろん前未来形(未来完了形)を使って
Dans 2 heures, je serai rentré. でも問題ないですよ。

複合過去形は「過去を表す」という思い込みを捨てることから始めてください。

「帰っら、電話するね」
の部分で表していることは、過去ではなく完了ですね。
日本語も同じです。

もう一つネタを思いついたので、また明日も続きます。

久しぶりに、長く書いてしまいました。
30分もかかっちゃった…

ではまた後ほど!
A demain !

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