今日覚えたい会話力
会話力(質問力)を鍛えよう。
(字幕が消せないことを除いては)最高で、自分の耳を鍛えるのにも使っている学習サイト「Easy Franch」のYouTubeの動画に、こんなタイトルのものがあります。
Why do you live in Paris?(Pourquoi vous habitez à Paris ?)
この質問から始めて、町行く人に数分のインタビューをしてしまうインタビュアーの質問力に脱帽です。
最近の表現で言えば、質問力が「半端ない」です。
Est-ce que vous habitez à Paris ?
- Non, j'habite pas à Paris.
Ah…
インタビューが終わってしまっては話になりません。
Est-ce que vous aimeriez habiter à Paris ?
じゃあ、住んでみたいですか?
- Oui, absolument.
ここで伝家の宝刀 "pourquoi" です。
質問側も、される側も、フランス人は "pourquoi" に答えられるようにいつも準備しています。
納得できるまで話したい、話して欲しい、ようです。
一通り相手に説明をさせてから、次に
Et maintenant, vous habitez où ?
最後に、今住んでいるところとパリの違いを話してもらう。
これだけで数分の素晴らしいインタビューが取れてしまう。
Oui. と答えた人とも、同じようにインタビューを続ける必要があります。
- Oui, j'habite à Paris.
この後どんな質問を続けますか?
ここでも "pourquoi" 攻撃をします。
ただ単純に "pouquoi" と言うだけではなく、話しやすいようにパスを出すといいようです。
Vous habitez à Paris ?
- Oui.
Dans quel quartier ?
- Dans le 15e.
ここまでは思いつくのですが、次のパスが素晴らしい!
Mais pourquoi vous habitez à Paris, pas dans une autre ville ?
うまいパスだな。
日本語でも応用できそうなヒントがたくさんあります。
配信で「話してもらう」機会が増えたので、他人の配信を見ながらインタビューの仕方の勉強です。
それにしても、パリの人の話し方(発音)は、大好物です。
[i] の音が極端に狭かったり
[k] の後に [h] に近い息の音が入っていたり
[tr] の [r] が見事に落とされていたり
誰も je suis と言っていなくて [ʃɥi] だったり
否定の ne はフランス語からは消えてしまったように思えたり
マニアにはたまらない素材です。
ご参考まで
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