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今日覚えたい文法

直接目的語と間接目的語

多くの動詞は「目的語」を必要とします。
その目的語には2種類あります。

「直接目的語」
「間接目的語」
この2種類です。

受け身で構造を考える場合は(書かれているものを解釈する)、動詞の直後に名詞が置かれていれば、その名詞は「直接目的語」です。
日本語訳は考えてはいけません。

「動詞がそういう形で使われる」ただそれだけのことです。

J'ai connu Joris au marché.
Je remercie Chris qui m'accueille avec amour.
Je vais voir un ami au café.

connaitre Joris
remercier Chris
voir un ami
全て動詞の直接目的語です。

動詞の後に、何らかの前置詞を介して(直接ではなく)名詞が置かれる場合は、その名詞のことを間接目的語と呼びます。
日本でのフランス語教育では、特に "à + 名詞"のことを「間接目的語」と呼び、その他の前置詞 de / sur… のことは「間接目的語」とは呼ばずに表現として処理をする傾向にあります。 

Je téléphone à ma copine tous les soirs.
Ma mère tient beaucoup à cette robe.
Mon frère plait à ma voisine.

少なくとも、
téléphoner à ma copine
tenir (beaucoup) à cette robe
plaire à ma voisine
全て動詞の間接目的語です。

昨日の例文、
Je peux t'en piquer un. を例に取ると、

Je peux te piquer un de ces chocolats. となるのですから、
piquer の直後に何の前置詞も使われていないことを見ても、「直接」くっついているのが un de ces chocolats ですね。
一つの動詞が同時に「2つ」の直接目的語を取ることは構造上不可能なので、te(t') は直接目的語ではなく、間接目的語ということになります。

もう一度言います。

「日本語訳は考えてはいけません。」

informer 人 de 情報
priver 人 de 本来あるべきもの
↑↑↑↑↑↑
辞書を引いて意味を確認してくださいね。

これらの構造の「人」は直接目的語であることは明白ですね。
日本語訳は便宜的なものなので、参考程度にしてください。

動詞を自ら使おうとすると、その動詞が取る構造を覚えている必要があるのです。

腕(  )触れる
腕(  )触る
学校(  )通る
学校(  )通う

日本語もややこしいのです。
言語とはそういうものですよ。

ケーキ屋やブランド名を覚える間隔で、構造を覚えましょう!

ご参考まで

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