「note designer meetup」に参加して感じたこと
12/11は、ピースオブケイク社で開催された「note designer meetup」に参加してきました。
テーマは、「これからのデザイナーに求められる情報発信とは?」
4名の登壇者からなるライトニングトークと、メルカリ、dely、noteのCXO3名のトークセッションの二部構成という充実の内容。
ノートのアカウントを開設してからはや数ヶ月。
書くのも好きだし、書く気はあるのに、なかなか重い腰があがらない…ズボラと思い切りの悪さと、つい考えすぎてしまう性格のコンボにより、最初の一歩を長らく踏み出せずにおりました。
今回は本来のイベントの趣旨と少しずれるかもしれないのですが、こんなわたしがこれまで発信できていなかった理由がなんとなく見えた気がしたので、それを中心にレポートしようと思います。
その前に軽く自己分析。
わたしが発信に躊躇してしまう最大要因、それは
「役に立つことを書かないとという、自分に課した重責で、筆が進まない」
他にも要因あれど、とにかくこれに尽きるかと。
そして、そんなわたしのためらいを払拭してくれた今日の金言の数々をここからはご紹介します。
金言その1
ライトニングトークに登壇されたフリーランスのヤマシタさん
SNSでの発信で心がけていること3つ
つづける → 定時更新。
つながる → リアルイベントでの交流
とどける → してほしいことを自分から。感想を伝える。褒める
そしてプレゼン最後に、もっとも大切にしていることとして、
「先のばさない、すぐはじめる」
「更新が止まっても、またはじめればいい」
現にヤマシタさんも忙しいときは更新が滞るとのこと。
これ、とてもやさしい言葉だなと思いました。
わけもなく継続に多大なるプレッシャーを感じてたわたしの肩の荷がすとんと落ちた感覚。
止まったらまた始めればいいんだと。
毎日休まず続けてますと宣言する猛者たちに、羨望と、到底わたしにはできないという諦めとで、自分自身にジャッジメントチェーン*をかけていたわたしの心をとても軽くしてくれたひとことでした。
どうしてもすごい人が目立っちゃうけど、まずは自分のペースでいいのだな。
*ジャッジメントチェーンはHUNTER×HUNTERに登場するクラピカの念能力のことです。流行りのビジネス用語ではありません。
もう一つおまけで、ヤマシタさんのプレゼンで印象的だった発信し続けるためのポイント、
「ひたすら地道な雑記運用(私生活、価値観)」
「ノウハウ記事は適度に。」
という言葉も目からウロコ。
ヤマシタさんも日々のこと、自信の価値観をたくさん記事にしており、それは仕事にも役立っているそう。
ヤマシタさんは登壇後、爆速で今回のプレゼン資料を公開していました。
どうにかして役に立つ記事を書かねばと、摩訶不思議な制約を自分に課していたわけですが、得意分野、専門分野といえどもアウトプットに限りがある。
そしてわたしの日常や価値観をまじえることで、コンテンツの幅は広がるし、なんといってもわたしの好きなこと、書きたいことは別に1ジャンルだけじゃないよねという普通のことに気づけた一言でした。
金言その2
CXO対談の深津さんの発言
「ブログを書くことを脳内カテゴリで、作品ではなく、スケッチブックやチラシの裏と位置づける」
「壮大なのは続かない。とりあえずまとまったとこまで前編として出してみるくらいの気持ちで書く」
これまたわたしの救いとなるひとこと。
インターネットに乗せて世に出すからには、ハイクオリティで完成度の高いものでないといけないという思い込みが、書くことと配信することに対する自分へのハードルになっていたことに気づかされました。
もちろん世の中には素敵な発信があふれていて、目に入るものは一定の評価を得たものも多いわけなので、それとの比較をついついしてしまい、自らの発信をお蔵入りさせることは誰しもあるのかもしれない。
そういえば、全くもってクオリティの問題ではないのだが、深津さんにも下書きのnoteがたくさんある(数百と言っていたような…)というのにもちょっと勇気づけられた。
あれだけの発信力とクリエイティビティを持つ人でも、発信できていない記事があるのだと…。
そして最後のひとつ。
金言その3
セッション最後の深津さんのことば
「インターネットに奉仕する感覚で発信する」
自分の発信がインターネットを1ミリでもよくする気持ちで発信することを常に意識すると。
これは、誰しも手軽に発信できるSNS全盛の今、誰もが心に留めておくべき一言だとわたしは思いました。
一見壮大なスケールに見えて、実はほんとうに足元の身近な考え方だと思います。
インターネットは通信環境さえあれば誰でも利用でき、あまりに広大な世界すぎて実感を持ちにくいけど、「地球を大切に」的なスローガン同様、この場所を過ごしやすい環境に整えようとする発信者ひとりひとりの心持ちが健全なインターネット世界を作るのだなと。
気負わず、徒然なるままに、思いを綴ったとしても、じぶんのなかの一定ラインの倫理観やモラルを守ることができる、お守りみたいな言葉だなと思いました。
以上、わたしがこのイベントで学んだことです。
他にもdely坪田さん、メルカリ井上さんがお話しされた組織としての情報発信のあり方など、たくさんの学びがありましたが、まずは個人の発信におけるわたしなりの感想をまとめてみました。
こういったすばらしい機会を設けてくださったイベント主催のnoteチームに大きな感謝です。