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哲学思想の基礎知識④

続きです👇

🌸実存主義哲学

人民の実存を哲学の中心におく思想的立場、或いは本質存在(essentia)に対する現実存在(existentia)の優位を説く思想である。存在主義とも。

Wikipediaより

難しい言葉が並んでいて???です(;´・ω・)😜

それでは、実存主義哲学の代表的な3人の人物をご紹介👇

🌈キルケゴール

まずはミスター絶望こと、キルケゴールさん(セーレン・オービュ・キェルケゴール:1813年5月5日~1855年11月11日 デンマークの哲学者)

彼こそが、実存主義の考えを打ち出し、ヘーゲルに抵抗した第一人者と言っても過言ではない!

彼は、現実存在が「盲目的な神への信仰を捨てて、自分にとっての真理を追究することが大切だ。その結果、人は神に帰依する。」と説きました。

初めは「美しいものを求めて」(美味しいものとか、綺麗なものとか)、次に「倫理的な在り方を求めて」(どうやって社会の貢献しよう?とか自己実現していこう?とか ) 最後に「神に帰る」。(盲目的ではなく、理性的に考えた結果、神によって人間の実存は保証されるという気づき。)
絶望を克服し、実存を保証するため、超越者に再び帰依するのです。

キルケゴールは、生き様が悲劇的でドラマチックでした。(また別の機会に、出来たら🙃)

🌈ニーチェ

次は神を殺した男、ニーチェ(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ:1844年10月15日~1900年8月25日 ドイツ・プロイセン王国出身の思想家であり古典文献学者 )

ニーチェの思想は「主体的真理の追求」という点ではキルケゴールと同じ。

しかし、彼は言いました。
「神は死んだ。」
(´゚д゚`)
西欧社会の中心概念である神+キリスト教の完全否定。

キリスト教は弱者の妬みを正当化するための奴隷道徳に過ぎないと痛烈に批判します。👏👏👏
(貧しいのがよい、とか弱いのがよい、とか、、、、)

また同時に、神が死んだ世界では、神という人間存在の後ろ盾を失った人類は、生きる意味も同時に失い絶望する、と予言しました。

絶望した人たちは、ただ周りに迎合してぼんやり生きるだけの畜群・末人になる。

そんなんじゃダメだ!人生の無意味さを受け入れてなお自ら生を肯定し、力強く生きていく人になろうじゃないか!

それこそが貴い人であり、超人である。と説いた。

ニーチェはキルケゴールの「絶望と向き合った結果、最後に神に回帰する」という哲学とは対照的に、「人間が自らの力への意志に則って、人間の意志の力で絶望に打ち勝つ哲学」を生み出しました。

ニーチェ、かっこいいですね。
「ニーチェの言葉~エッセンシャル版~」から最初の言葉をご紹介👇

001:始めの一歩は自分への尊敬から

自分はたいしたことがない人間だなんて思ってはならない。・・・最初に自分を尊敬することから始めよう。まだ何もしてない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。

自分を尊敬すれば、悪いことなんてできなくなる。人間として軽蔑されるような行為をしなくなるものだ。

そういうふうに生き方が変わって、理想に近い自分、他の人も見習いたくなるような人間になっていくことができる。

それは自分の可能性を大きく開拓し、それをなしとげるにふさわしい力を与えることになる。自分の人生をまっとうさせるために、まずは自分を尊敬しよう。

ニーチェの言葉より

🌈サルトル

実存主義の巨人、サルトルさんです。(ジャン=ポール・シャルル・エマール・サルトル:1905年6月21日~1980年4月15日 フランスの哲学者・小説家・劇作家)

「実存は本質に先立つ」「人間は自由の刑に処せられている」
との名言で有名です。実存主義哲学の完成とも言われています。

サルトルは、賢さ・魅力的なキャラクター・希望に溢れた哲学・そしてその哲学を自ら実践しきる生き様、それら全てが相まって、ネットもスマホもない時代に、メディアにバンバン取り上げられ、日本も含め世界中の若者たちに影響を及ぼした、ものすごいインフルエンサーでした。

彼の哲学は、
神なんていない。ならば、人間には予め定まった本質などない。
つまり、先に実存があって、自らの意志で自分自身を創っていける。しかし同時に、自由にはあらゆる責任と孤独がついてまわる。
まるで刑罰のように、自由を強制されている。

この苦しみを克服するには、与えられた状況を受け入れるのではなく、進んで引き受けるのだ。
与えられた時代と一体となり、歴史を前に進めるために、自らを社会に、そして未来に主体的に投げ込むのだ!

そうした生き方こそが、理想的な実存の在り方だ!

と、勇気と希望に溢れた哲学を語り、世界中の若者・知識人を魅了しました。彼がなくなった時、病院から墓場までの道すがら、何万人の人が集まったほどでした。生前、来日もしています。


さて、ヘーゲル「弁証法に発展する歴史」という全体主義的な理想世界の青写真をえがきましたが、そしてサルトルはそれを「実存の理想的な姿」にもうまく当てはめて統合し、「弁証法に発展する歴史は正しく、そこに主体的に参加することが個人の生き様として尊い。」という、人間社会全体から見ても、個人から見ても強く正しい哲学を完成させました。

人間は、理性の力でどこまでも問題を克服し、発展していける。
その人間が作る社会もどんどん良くなっている。

それは歴史が証明している。

だったら、発展の先に、皆が笑顔になれる究極の未来が待っている。
ヨーロッパはその歴史の最先端にあるが、いずれどの国も近代化して、同じように幸せになれる。
電気・ガス・水道・インターネットがあまねく全ての人類に行きわたり、
未開社会の人達も含め、いずれ誰もが実存主義的な生き方で社会の発展にコミットするようになる。

このような考え方は正に、今の世界観・歴史観とぴったり当てはまるのではないでしょうか?

「ヘーゲルが完成させた合理主義哲学」「サルトルが完成させた実存主義哲学」そしてその背後に共通する「弁証法的に発展していく人類の歴史」という概念が存在します。

そして、ようやく登場「構造主義哲学」です~~~

なんと、構造主義哲学は、合理主義哲学と実存主義哲学をまとめて葬り去った哲学なんです!!!!

今回はかなり長くなってしまいました。

次回は「最新にして最強の哲学」

構造主義哲学についてです~  やっと(*'▽')

参考・引用文献👇


最後にニーチェの言葉より👇

「人生を最高に旅せよ!!!」


☕️✨🌸今日も最後までおよみいただき
     ありがとうございました🌸✨🌈🍵

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