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アメリカの学校はコロナ禍でてんやわんや

昨年九月から、ゲストティーチャー(代行教員)として、家の近くの小学校でサポートしています。日本の学校は、どうですか。こちらは、あと3ヶ月で夏休みになるというのに、未だにてんやわんやです。

コロナ禍の中、どこの学校でも先生不足。私が働いている学校では、九月は、3人の先生が続けてやめて、私は、教え始めて早々、もうフル回転でした。3年生の先生は、健康上の問題で休職、体育の先生は雇われて三日目にやめるし、アートの先生は1年目の新米教師なのに、メンターがいなくてやめて行きました。

おまけに、コロナにかかって二週間休みをとる先生がいたり、自分の子供がコロナにかかったり、子供がいく保育園でコロナが発生して外出自粛したりして、コロナ関係での休みを含めたら、10人の先生が抜けることもありました。

生徒でも、外出自粛のクラスがあったりして、全生徒の3分の1ぐらい、休んでいたこともあります。周りのスタッフや先生たちが、「どうして、休校にならないんだろう。一週間でも休めば、数が減るのに」と嘆いても、この学校は、一度もコロナが原因で休校に踏み切ったことはありません。

ワクチンも打って、マスクもして、みんな頑張っています。私は、最近、N95というマスクをしてます。フィギュアスケーターのネイサン・チェンと同じマスク。

アメリカは、休み時間でも監督として先生が付き添う事になっているので、校長も、どの先生も借り出されます。

私は、3年生の担任をしたら、あくる日は体育の先生。そしてアートの先生。そして音楽の先生、幼稚園の先生。そんな具合に、どんな教科でも、休んだ先生をカバーしているので、学校中の先生たちから尊敬されてます。MVP なんて校長から呼ばれてますよ。笑

先日は、先生たちから、お礼にギフトカードを頂いてしまいました。ひとつはうちの近くにある高級スーパーマーケットのカード、もう一つは酒屋からです。

先生がひとり、私に「リラックスするために何してる?」としつこく聞いてくるので、「ワイン飲みますよ」と答えたのが、ギフトカードをどこで買うかのヒントになったようです。あのスーパーマーケット、お寿司とフランスのチーズで有名なんです。

あくる日、メールでみんなにサンキュウーノートを書いて送りました。

学校区からのお給料も値上がりしました。それくらい、人材不足なんです。

毎日朝7時に始まって、1時45分に授業が終わり、2時までに下校。あっという間の7時間。

コロナでの2年間のブランクは大きすぎて、毎日7時間学校に来ても、学習面や精神面でのギャップを取り戻すのは大変。最近、やっと、3年生が九九をマスターしつつあるというゆっくりテンポです。2年生が、足し算も引き算も、やっと慣れ始めてきて、5年生は、やっと簡単な分数に入ったばかり。

リーディングが、すごく遅れているのは心配ですね。読める生徒から、全く読めない生徒までいるのが、アメリカのクラスの特徴です。普通なら、アシスタントやスペシャリストが入りますが、彼らがお休みしたら、また、レベルがおくれていきます。

私は、なんとか、みんなのためになろうと、手取り足取り、頑張って教えています。

もうすぐ、2年ぶりに、州の学年別スタンダードテストがありますが、みんな、大丈夫かしら。州全部の学校が、標準に到達しているかどうかを計るテストが、四月頃に行われます。夏の間に採点してデータが作られ、ウェブサイトにスコアが学校学年別に貼られ、公表されます。他の学校とも比較ができて、教育に熱心な親たちの中には、このデータを見て学校をリサーチして、子供の学校を決める人もいます。

移民の生徒たちの、英語学力テストが、先週から始まりました。主にリーディングとリスニングのテストです。最近アフガニスタンからアメリカに来たばかりの生徒たちもテストを受けることになっています。

校長先生も先生方も心配でしょうね。私は楽しみにしています。

最後まで読んで頂けて、どうも有難うございました。次回で、また現地レポートします。

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