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僕と薬のうつ日記 4年目その7 「初めてボランティアに行った話」

前回のキラキラグループでの出来事の後、体調不良も落ち着いてきた僕は次の事をはじめようと考えていた。

そこでA社を辞める少し前ぐらいから頭の中に沸いていた、海外でバックパッカーをして色んな人に会ったり、文化風習の違いや景色を体験したいという夢が再燃してきた。

今この空白期間ならできるんじゃないかと急に思った。
年齢的にもムチャができる最後のチャンスかもしれない。

荒唐無稽のようでもあるが、アメリカやカナダに友達がいるし、これまでの経験を踏まえると、もしかしたらできるかも?と小さな期待感に満ちた。

更にアジア圏や南米など、今まで行ったことのない国へも行きたいと夢は広がった。

おそらくA社のことで疲れ過ぎて現実逃避が酷くなったのもある。
後日医者からは躁鬱なんじゃないかと言われたけど、違うと思う。

が、現実には大きな問題が2つある。
1つは薬の問題、2つ目は睡眠の問題。

1の薬の問題が1番大きい。
海外に出てしまっては抗うつ薬は簡単に手に入らない。
じゃあと、今すぐにでも薬はやめたいけど止めることもできない。
早期解決は無理なので諦め。

2の睡眠の問題。
昔はどこででも寝ていた僕だったが、うつ病と診断されてからは眠剤を飲んでおり、この数年は家以外で寝たことはない。
何も不安のない場所で寝るのは、その日1日の最高のご褒美なのだ。

だから1日最後のホッとする大切な睡眠時間が得られなくなったらどうしようと不安になる…
自宅寝室じゃないと”ジッとしていられない病”が出る可能性も否定できない。

抗うつ剤飲み始めた時に書いたとおり、寝るときは自室で眠剤を飲み、好きな音楽を小さく流す習慣が完全に確立されてしまっていた。

↑ここに書いてあるとおり。

このルーティンが快楽として脳に刻まれていたんだと思う。
だからルーティンができないと不安になるんだと思った。

しかし薬の問題と違い、こちらは抜け出せる可能性はある。

じゃあ、どうするか?
実験してみよう、覚悟して寝室以外で寝てみようとなった。

そこで少しだけ遠出してみよう、国内でどこかへ1人旅をしてみようと思った。

走る前に歩くことから、だ。

だけど、目的のない1人外出は食事するにもキョドってしまう僕である。

せっかくなら、なにか目的が欲しい。
そんな時、新聞で水害に困っている方へボランティア募集の記事を見た。

こんな自分でも役に立てたら、それだけでも生きてる価値を見出せる。
自分だって無駄に息してるわけじゃない!と勇気を出して自分のおケツを叩いた。
(ちょっと大袈裟だけど、当時はそんな風に思ってた)

期限が決まっているので、悩んでる暇はない。
僕はボランティア保険に加入し、即応募した。

続きます。


カバーにkuureinekoさんの素敵なお写真をお借りしました。
ありがとうございます。

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流葉
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