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中間管理職。専門家にとっては楽しい時代です

会社辞めて独立しようか・・・とか考えている私が言うのも何ですが、最近仕事が楽しいです(笑)
理由は明らかで、自分の中のメインプロジェクトが実施設計に入ったからです。

建築の設計をしていると、基本計画→基本設計→実施設計→着工→工事監理→竣工、と大きな枠組みで業務を区切り、それぞれの段階に適した諸々を決めていきます。
基本計画では、どんなものをどのような規模で作りたいか?を決めます。
基本設計では、どのようなデザインでどのような性能の建物にしたいか?を決めます。
実施設計では、基本設計までに決めた内容はいくらで出来るか?が分かるよう図面に落としていきます。

私はとにかく引きこもって図面を描いたり、ディテールを考えたりするのが好きな職人タイプと自負しています。
尊敬している方も、職人タイプの方が多いです。
実施設計では、淡々とチームメンバーと協議しながら図面を作成していく、ある意味地味な期間で、それが性格的に向いているんだと思います。

そして、中間管理職的なポジションにいるのも大きいです。
大きな組織なので、上司なる方がいて、確認を取りながら進めていくのですが、ある程度は自由に出来るのが良い。
どうやったら美しくおさまるか、あーだこーだ悩みながら、思いついた事例の詳細図を熟読し、どんどん真似する。
上司や後輩に相談し、新鮮な目で新しいアイデアをもらう。
図面に落とし込む。
いや、これが楽しいんですよね。。

建築士に限らず、専門的な(技術的な?)仕事をしている人は、一人前になるのに時間がかかるものと思われます。

入社した時に「10年は下積み時代」と言われたけれど、確かにその通りです。
何なら、知識や経験が増えるほどに自分の無知さや無力さを痛感する・・・そんなところがあります。

中間管理職になると上と下の板挟みで・・・といったネガティブな意見もよく耳にしますが、専門家にとっては知識や経験がある程度あり、プレイヤーとして自由に表現できる楽しい時代です。
(管理職的な仕事が増えるのも事実ですけど)

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