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24ECサイトで独立しよう  マーケティング編4P-1Product

M1マーケティング総論

マーケティングとは何か?
さて時代が変わったと分かったところで、これからのマーケティングの話をしましょう。 この話はあなたのECサイト構築に、もちろん連動していて結構重要です。
そこで僕はつぎの3つのお話をこれからします
M1総論 (マーケティング一般論)
M2各論 (マーケティングのやり方)
M3現代マー論 (これからのマーケティング手法)

のこの三つです

M1総論 (マーケティング一般論)

まず
マーケティングって一体なんだろう?ってことで、期待はしてませんがGoogleでWikipediaを調べてみました。すると
マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。

ってでてきました なるほど?わかりました!ってここで終わったら僕の話が続かない。 これいったいなんのことですかね?よくわかりませんね。
つまり、Wikipediaさんは、誰にでも納得できる様な書き方してるつもりですが、範囲が広すぎて誰もわからない定義を作っているんですわ。
ようするに、簡単に言うと『商品を売る為に商品価値を情報化しよう』って事なんです。 もっともっとわかりやすくいうと、『儲かる方程式を作ろう』って事なんですね。で、やり方は? 

やり方ですか? ありません。だって、マーケティングさえやってたら儲かるんでしたら、倒産する会社なんか無いじゃないですか?

とは言え、じゃあそんなのいっさい気にしないで自分が作りたいモノを創ればいいの?って事ですが、それも違っている。じゃあどうするんだよ!えっ!っていうのが、次のお話

M2各論-マーケティングのやり方-4P

では一応、世の中のそこそこの規模の会社組織はどんなマーケティング方法を使っているか?言っておきましょう。
一般的にはまず4P って言うやり方が常識です。それなに?Hなこと? いや違います。
• Product(プロダクト:製品)
• Price(プライス:価格)
• Place(プレイス:流通)
• Promotion(プロモーション:販売促進)
の4っつでPが4個も並んでるでしょう?だから4Pって言うんです。 説明は一つずついきましょう。
まずはProduct(プロダクト:製品)ですね。これは「ものを知る」「ものを比べる」「開発者の開発意図を分析する」ってことです。

まずものを知るって事ですが! 世の中、ものを知らないでマーケティングをやっている人があまりにも多い!言い換えればものを知らなくとも、マーケティングが出来ると思っている人が多い。 なのに、デザインや開発にケチつける!マーケティングやってて飯くってるんなら、もうちと勉強しろって言いたくなる。

マーケティングは数字で表せるものではないのです!数字で表せるって思っている。そこんところを勘違いしている会社の上役も多い!

マーケティングに絶対に必要なコトそれは感性です 僕に 物販やるならモール型ECサイトだって言ったコンサルタントよ、そこんとこ抑えてもらいたい。

僕が何を言っているかと言うと、たとえばですね。『車ってどう違うの?みんな同じに見えるんだけど』って言う人いるでしょう?その人は車のマーケティングなんてできっこないわけです。車の違いがわからない だったら、どんなマーケティングになるか!?
「トヨタのライズが一番売れている」じゃ!同じものをつくろう!ってこうなるわけです!

キリンビールの失敗

もう一つ紹介しておきましょう これは実際に日本で起こったお話。 ビール味がわからない人がビールのマーケティングやったらどうなるか? アサヒビールとキリンビール味がわからない人がマーケティングやったらどないなりますか?

実際にここまではひどくなかったと思いますが、キリンビールって日本で一番売れているビールだったわけです。 え?今もそうじゃないの?まあ今はようやくかろうじてシェアを回復してきたんですね。 けれど昔、アサヒビールのスーパードライにシェアを抜かれたことがあって、その時の奮闘記
が『キリンビール高知支店の奇跡』っていう本になっています。 講談社から 2016年出版です 興味のある人は読んでください 僕も読みました。

これはマーケティングの失敗例として マーケティングの教科書にまで載ったらしいです。

この時は一体何がおかしかったか? キリンと違う味で勝負しようってアサヒビールがロゴまで変えて戦略を組んできたんです。つまり、真っ向から勝負をかけても麒麟には勝てない。だから、全く違う味を作ろうって戦略です。その頃のビールの味って今みたいにシステマチックに色々あったわけじゃないんです。もちろん発泡酒なんてのも無かった。消費者は「ビールなんて大して味なんか変わらない」って思っている時代だった。そこにアサヒがスーパードライって飲んだこともないような味を出してきたんです。

キレのある味!飲んだこともない。デザインも、(ここ重要!)シルバー缶で黒いロゴでAsahi Superdryって書いてあるだけ。こんなハードなデザインの缶ビール見たことなかった。 宣伝も落合信彦が出ている宣伝で アッサヒスパッドラーイって外人風の発音で宣伝していた。その後、アサヒスーパドライに麒麟ビールはどんどんシェアを奪われたんですね。それに慌てた麒麟はどうしたか?、事もあろうにアサヒビールと同じ味にしたら麒麟も売れるんじゃないか?って考えたんですよ。 麒麟が売り上げ低迷している。そんなこと消費者は知ったことじゃないわけです。アサヒビールが美味いって思っているひとは 同じ味ならアサヒを飲み続ける。

ところが麒麟には麒麟のファンがいたんです。 そのファンを無視して味を変えちゃったんですわ。 どんどんシェアが落ちました。麒麟ビールマーケティング担当者は味ってものが わかってないと言われても仕方ないでしょう?

同じって何かを知らなきゃ話にならない。(ものを比べる)

これは、『同じ』って何か?が わからなかったら起きることです。

「同じって」何だ?って言うのが僕はここでマーケティングやっている人、 ECサイトで独立したい人は本当に理解して欲しいんです。

「他社と同じモノを出しても売れない」 これはマーケティングで絶対に押さえておかなければならないことです。同じモノを、もし売るんだったら。価格をうんと下げないと売れない。売れているものと同じモノを作ったら売れるだろう。って それで売れりゃデザイナーは苦労しません。じゃ、同じものってなんだってことになる。ビールを何を飲んでも同じ味にしか感じない人が、違う味のヒット商品を開発できるか?それは絶対に無理です。

手前味噌で申し訳ないですが、同じモノとは何かの定義を言っておきましょう?
他社と同じターゲット
同じ売り場
同じ価格
同じデザイン
同じラインナップ
同じ機能
同じ素材感
同じ味
同じサービス
同じ色

似ているものも、同じというグループに入る。

同じって言うのは感性でしか測れない。それは数字では出てこない。

それから 「同じ」がわかったら、「違い」もわかるようになります。

違いの分かるとは(開発者の意図を汲み取る)

昔、ネスカフェのゴールドブレンドで ダバダーって宣伝がありました 20年も続いたロングセラーコマーシャル 違いのわかる男のコーヒ ネスカフェゴールドブレンドって 日本の一流クリエーターたちがコマーシャルに出演して、うまそうにネスカフェ飲んで納得って顔してコマーシャルが終わる。

知らぬ間にこのダバダコマーシャル消えましたね。 これ、なぜ消えたか言いましょう。 違いのわかるって なに? なにがわかるの?って深く考えたことあります? よくよく考えてみるとネスカフェゴールドブレンドってインスタントコーヒなんですよ? インスタントコーヒ飲んでて違いのわかるってそりゃないだろう!コーヒ豆直接引いた方が美味いに決まってるやんけ!ってツッコミ入れたくなりませんか?

つまり違いのわかるって一般人には分からない 謎のキーワドだったのに 謎ではなくなってしまった。 それほど日本国民が裕福になって、美味いコーヒーって何かって気づいちゃった。だからゴールドブレンドが違いのわかるって? あなたそりゃないでしょう?たかがインスタントじゃないですか。ってことです。だからあのコマーシャルは消えたわけです。インスタントの開発意図はうまいコーヒを作ることではありません。つまり、さっと作れる。ってところにその開発意図があるのです。

まとめ

マーケティングの4Pの一つ • Product(プロダクト:製品)がわかるには、「同じ」って事と 「違いのわかる」人でなければならないってことです。どう違うかは価値分析がきちっと出来なきゃならない。

それは後ほどSTPのやり方で登場してきますが このSTP 分析っていうのが現代マーケティングの心臓部と言われている部分です でもこれ、数字じゃないんですよ。感性なんです。ここんところがよほど感性を磨いていないと 今、会社で重役をやっている人たちにはわからないはずです。 だって、彼ら、ネスカフェゴールドブレンドの世代ですもん。あ、俺もそうか!すまぬ。


サポートなんて とんでもない!いや、やっぱりお願いします。次の商品開発の足がかりにします。決して呑みになんか行きません!