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友達の洗脳を解くために、マルチ商法の勧誘を受けてみた(シリーズ2)

どうも、こんにちはけんぞーです!
私は、20代で公務員退職、GAFAの内定を辞退し、大手上場企業に就職することを決意した「ビジネス戦闘力」を高めているビジネスマンです。ビジネススキルやお金の知識、本の紹介を発信しています!
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今回は、前回記事にした「明日、マルチ商法をやっている友達の洗脳を時に行きます!」の続編(当日の概要)です!!詳しくは、下の記事をご覧ください!


【当日の流れ】

当日は、久しぶりに合う友人とマルチ商法への興味から気分上々で待ち合わせ場所に向かいました。(私は、好奇心旺盛なので友達からマルチなどの勧誘を受けても特になんとも思わないタイプです笑)
そして、待ち合わせ時間から5分遅れて友達が到着

友人A
「おお、久しぶり!!元気してた」


「久しぶり〜、ぼちぼちかな笑」

たわいもない昔の話に花を咲かせ、友人の案内されるままに目的地へ。私は当初、近くのファミレスにでもいくのかなと勝手に思っていたのですが、連れて行かれたのは、なんとレンタルスペース(リンクのような場所)のようなところでした笑
私はとても驚きました。何に驚いたって、特定商取引法第34条によるとマルチ商法は「公衆の出入りする場所以外の場所」での勧誘はすべて禁止されています。
つまり、カフェなど公衆の目がある場所ではOKだけど、個室のカラオケや私が受けたレンタルスペースなどでは勧誘をしたら法律違反なのです。




「いつもこういうところでお話してるの?(法律違反してるけど大丈夫か?笑)」

友人A
「おう!ここの方が周りの音とか気にせず、深く話ができるからこういうところを選んでるんよ!」


「へぇ〜〜(いや、自信満々に言うなや笑)」

ちなみにここのレンタルスペース代は、友人もちでした笑

そして、友人の先輩が来るまでお互いの近況を話していました。ここでさらに驚いたのですが、その友人は今月で今の会社を辞め、このマルチで稼いでいくみたいです。他にも「カジノ利権」や「格安SIM利権」などに絡んで行くと言っていました。

友人A
「今から会う〇〇さんには、カジノ利権と格安SIM利権の話はせんといてな!〇〇さんには、この代理店一本で行きますって言ってるから笑」


「おけおけ(いや、なんでそんな利権とかの話が、若者の君のところに話が来るのか考えろよ!)」

すこし話がそれますが、利権などの話が、なんでそこらへんの若者にくるのでしょうか?お金持ちになるうまい話はお金持ちの間にしか共有されません。平凡なあなたにその話が来たと言うことは、お金持ちがお金持ちになるためにあなたを利用する目的以外に理由はありません。

実際、今の現状に満足していない若者にこの手の話が来ることはよくありますがこれらは、99%が投資詐欺と見て間違えないでしょう。それらの話のほとんどは、まず携帯電話の利権の話をします。そして、芸能人の所ジ◯ージは、親が携帯電話の利権を持っているからお金持ちなんだよ。という説明があります。そこから、本題の利権の話に入るのがほとんどです。

実際、「所ジ◯ージ、叶◯妹、利権」このワードが出てきたらほぼ詐欺だと見て間違えありません!みなさんも覚えておいてください笑

その友人も、「所ジ◯ージの親は携帯電話の利権に臆することなく、投資したから金持ちになれたんやぞ。やっぱり、リスクをとった人が成功するんよ」と言っていました。私は、「いや、リスクの取り方履き違えすぎやろ」と思っていましたが、彼は昔から意見を真っ向から否定すればするほど、自分の意見を曲げないタイプなので、「すげーな」とだけ言って受け流していました笑



そうこうしているうちに、友人の先輩登場

先輩
「おまたせ!Aの先輩の○○です。今日はよろしくね!」

やっぱり、こういう人って愛想がいい印象ですよね。(顔がどこか蛇に似ていたので、ここでは蛇先輩と呼ぶこととします)


「こんばんわ!kenです。今日はよろしくお願いします!」

お互い自己紹介を済ませ、世間話を軽くして早速本題へ


蛇先輩
「僕たちのビジネスの話をするけど、今から言う項目のどれかにken君が当てはまらなければこのビジネスに参加する意味はないから、その時は話を終了してもいい?まあ、裏を返せばこれに当てはまる人は、このビジネスをすることが成功への道となるわけやけどね。」


説明は、PowerPointを用いて説明されたのですが、その1ページ目にこう書かれていました。

・現状の仕事に不満がある
・将来への不安がある
・なにかやりたいことがある

みなさんはこれを見てどう思いますか?抽象的すぎますし、なにより不満や悩みがない人なんてまずいません

つまり、これは誰にでも当てはまるように作られており、あえて、当てはまらければしなくてもいいと言うことで、「当てはまった。じゃあ、俺はやるべきだ」と誘導するわけですね。




「当てはまります!」

蛇先輩
「じゃあこれから話す話は、聞いておいて損はないと思うよ」

そこから、マルチ商法の勧誘が始まりました。

蛇先輩
「まず初めに、僕たちはネットワークビジネスで人を増やしていくけど、お金を騙そうとしているア◯ウェイや、そこらへんの利権の話の類ではないから安心して。今、カジノ利権なんて流行ってるけど、そんなの若者に来ると思う?」

タイムリーすぎて飲んでいた水を吹き出しそうになった。


「(え、Aの前でそれ話す?笑)そうですよね〜」

ここで友人Aを見た私はさらに吹き出しそうになりました。なんと笑顔でその話を聞いていたのです。こいつ「二重人格か?」と疑うほどでした笑

そして、本題へ

蛇先輩
「ニュー◯キンって知ってるかな?アメリカに本社がある化粧品会社なんだけど、そこの代理店を僕たちが個人事業主として行って・・・・・・・・・・(以下中略)」



やはり、予想通りニュー◯キンでした。話が長く、1時間くらいだったので要約すると


【ビジネスモデル(?)】

・ニュー◯キンに代理店として登録する(代理店登録費4500円)すると、ニュー◯キンの商品を売る権利が得られる。

・そして、商品を売るためにまずは自分でニュー◯キンの商品を約10万円分購入しないといけない(商品を売るには、まず自分で商品の良さを知らないといけないでしょという謳い文句で買わされる)

・自分の知り合いなどに商品を紹介して、自分経由でニュー◯キンの商品を購入してもらう(直接販売とネット申し込みがあるらしい)と自分に5%のバックが入る。(ただし、月に最低30万の売上の達成&自分でも数万円の購入がないとこのバックは発生しない)

・これとは、別にこの代理店同士の組織(よくマルチ商法で見るピラミッド型のやつで自分の下に最低3人は必要)を作ると、下の売り上げが上の人に入る仕組み:ビルドボーナス(?)が入るらしい。(見た感じ、3代くらい下を作らないと普通のサラリーマンの月収は超えないっぽい)



ざっくり説明するとこんな感じです。

突っ込みどころ満載だったのですが、多かったので主要なポイントを説明して行きます。

【ツッコミポイント】

ツッコミどころは、大きく分けて3点ありました。

①薬機法違反
②破綻しているビジネスモデル
③あんまり儲かってなさそう


①薬機法違反
まず、商品紹介の時に、これらはアメリカで臨床検査された代物で「この商品で風邪をひかなくなる」「花粉症を治すことができる」「ガンを治すことができる」と言った説明を受けました。

これらは、すべて薬機法違反です(詳しくは下記事参照)


薬機法とは簡単に言うと、

厚生労働省の認可、許可を得られていない商品で病気が治るだの、効力を誇張し医薬品であるかのよう誤解させて商品を広告、販売すること
を禁止していますよ

という法律なんですね

つまり、アメリカで臨床検査されているかどうか知りませんが、日本での認可が下りていないなら効力を誇張して販売してはいけないということです。

そもそもガンが治ったり、老化を止めたりできるなら日本の医者はほっておきません。ましてや、化粧品で、病気が治るなら医者はいりません。




②破綻しているビジネスモデル

毎月、自分経由で30万円以上買ってもらって、自分でも数万円購入して始めて自分に5%のバックが入る。

この時、説明としてこれらの類を不労所得として説明されます。自分が働かなくても下の人の売り上げが自分に入るのだからだと。
その蛇先輩も、何もしなくても下のバックが入ってくるから、会社員なんかより全然楽だし、自分のしたいことができるよと説明されました。


しかし、みなさん考えてみてください。

これ、単純計算で月に5万円稼ぐのに、毎月100万円を誰かに売らなければなりません。

たった5万円を稼ぐのに100万円ですよ

しかも、売るのは車なんかと違います。化粧品です。果たして周りを見渡しても化粧品に100万も使う人がいるでしょうか?



私は、ここである質問をしました。

(みなさんお忘れかもしれませんが、私はこの日友人の洗脳を解くためにいきました。洗脳というのは、「騙されているぞ」と教えるのはむしろ逆効果で、余計洗脳にハマってしまいます。なので、大事なのは自分で気づかせて上げることです。マルチ商法はビジネスとして成り立たないということを気づかせてあげなければいけないのです。)


「これ、毎月100万円も買ってくれるんですかね?そこが心配です」

蛇先輩
「日用消耗品だから大丈夫!kenくんも毎日シャンプーや化粧水とか使うでしょ?毎月なくなるから消費者が途絶えることはないんだ」


これもよく調べるとおかしなことを言っています。確かに、どんなに美容に興味ない人でもシャンプーとボディーソープは買います。
しかし、ニュー◯キンのシャンプーはどんなに安くて1本3000円弱します

シャンプーやリンスに3000円かけてる人がどれだけいるでしょう?

しかも、これ一番安い商品でこれです。
もっと高いものだと数万円するサプリメントなんてあります。

なので、毎月毎月自分に十分なバックが入るくらい売ることは難しいということです。


また、商品がいいから売れるという意見もありました。

友人A
「おれは、これ使ってから体全身の蕁麻疹が消えたから!いいものは絶対売れるって」

蛇先輩
「やろ?効果は、保証されているから買わない人の方が少ないんよ」

これは、プラシーボ効果が大きく関係しているのではないかと思っています。

プラセーボ効果とは、簡単にいうと思い込むとその効果が現れることです。

ニュー◯キンの説明の時に、スタンフォード大学との共同研究により〜、創業者はスティーブ・ジョブズと友達(これは、説明する必要があるのか疑問でしたが笑)有名な大学や人を出すことで、商品がすごいものだと信じ込ませるわけです。



また、友人は前職ではストレスの多い職場で休みは週1日あるかないか、残業も100時間は余裕で超えていました。そのため、体にストレス反応が蕁麻疹という形で出ていたのだと思います。
ちなみに、この日は友人は有給消化のため、ほとんど会社に出勤していませんでした。

つまり、その薬品を使った時期と会社の退職へ向けての有給消化が重なったため、ストレスの軽減と薬の効果を勘違いしていたのだと思います。


そもそも、100歩譲っていいものだとしても、ニュー◯キンの商品は今や大手通販サイトで代理店経由で買うより安く買えます(手数料がかからないため)

なので、結論として今の時代に売ることは難しいということです。




③あんまり儲かってなさそう
最後にその人とLINEを交換したのですが、マルチをやっている人の特徴としてお金を持ってる風に見せるために、トプ画やホーム画面が高級車に乗っている写真や海外での煌びやかな写真にしている人がほとんどです。

これは、マルチをやるとお金持ちになれるということを情報弱者に認識させるためです。

しかし、その蛇先輩の写真は、韓国のパラダイスシティでの写真です。ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、韓国のパラダイスシティへは往復2万円もかかりません。

私も一昨年の冬にパラダイスシティにいきました。その時の旅行代総額6万円もいきませんでした。
確かにパラダイスシティは素晴らしいところだと思いますが、その人はパラダイスシティに泊まっている写真とかではなく、正面の入り口での一コマでした。つまり、誰でも撮れるものなのです笑

確かにパラダイスシティを知らない人にとっては、煌びやかに見えるかもしれません


【まとめ】

私は、何回かほかのマルチ商法の勧誘を興味本位で受けたことがあるのですが、中にはほんとうに説得がうまい人がいます。「これは、知らなかったら若者は騙されるな」と思わされる人がいます。
その点、今回お話ししてもらった蛇先輩は、法律違反をしたり話し方があまり上手くないように感じました。おそらくランク的には中の下なのでしょう。

マルチ商法は一部の人だけが儲かる仕組みになっています。上記の質問以外にも、色々質問して友人を気づかせようとしていましたが、予想以上に洗脳が深く、今回は難しかったです。

来月も友人に一緒にセミナーに行かないかと誘われているので、徐々に洗脳を解いてみようと思います。

この友人のマルチ商法関係は、シリーズ化しようと思うので続きが気になる人はフォローのほどよろしくお願いします!!

【今日の一言】

人を説得するのは、難しいことではあるがもっと難しいことがある。それは、説得した状態を維持することだ


以上、一人でも多くの人がこの記事を見てマルチ商法に騙されなければ幸いです!

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