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家でできる取り組み方

トリマーさんと協力していこうね~という記事を書いて取り組み方は次回といいつつまだ書いてませんでしたね。

ドッグライフコンサルタントの佐藤です。

まずは自分と向き合う

取り組み方と聞いて、ハウツーを思い描いたと思いますが、ハウツーのような方法では、「犬」というものが見えなくなりがちなのでこういう時はこうしましょうとはあまり言いません。

というと…な~んだ、方法を教えてくれないのかと読むのをやめてしまう方も多いと思いますが、なぜハウツーではだめなのか…
それは、犬にも個性があるからハウツーでは対応できないことも多いからなんです。

そして、犬たちは飼い主さんをよく観察しています。
飼い主さんがどのような時にどんなことが起こるのか?
ちゃんと理解しているんですよね…私たちのしぐさだったり、匂いだったりで…
だから、まずは飼い主さん自身の気持ちを整えることが大切です。

例えば…
犬に吠えちゃう場合、犬がいると不安に思ってしまったりしませんか?
その不穏な空気を犬たちはキャッチします。
いつも信じてもらえませんけど…匂いやリードから伝わる力加減で感じ取ってしまうんです。
ストレスを感じたときに匂いが変化するということは科学的に実証されています。
消臭スプレーの宣伝でも言われていることです。
人間が感じ取れる匂いの変化に犬たちが感じ取れないわけがないんですね。
そして、その変化と状況を関連させてしまうのが犬でもあるんです。

最初はたまたまだったかもしれません。
それが何度も経験するうちに、犬がいるとママから変なにおいがする。
こういう時はママはとても心配そうな顔をしているから何とかしなきゃとなるのが犬なんですよね。(擬人化しすぎてますかね…)

犬はチンパンジーよりも人間らしいという研究結果もあるくらいなんです。
そして、チンパンジーよりも人間のしぐさに反応する稀有な動物でもあるんですよね。

犬だから解らないのではなくて、犬だから解っちゃうんです。
犬の行動を助長している原因が実は飼い主さんにあるかもしれないということを認識してくれることが取り組みの第一歩だと思います。
とりあえず、「自分を律する・どんな時も自分を整える」ことが大切です。

犬の意見を聞く

犬にも感情があり、喜怒哀楽がちゃんとあることが証明されています。
人の表情を読むこともその一つだと私は感じていますけど…
楽しい事や悲しい事、喜びも怒りも感じます。
もちろん痛みだって嫌だという感情も人間と同じように持っています。

ただ違うのは、痛みや嫌だは命に直結すると考えること。
人間には、この痛みの原因やその後のことを理解することができますが、犬たちはこの痛みの理由を理解しません。
痛いということは危険と感じてしまうからこその「嫌だ」なんです。
だから、「嫌だ」を無理矢理我慢させると攻撃的な行動が出やすくなります。
「嫌だ」は個体によって許容範囲が違うので、ほかの犬と比較はできません。

許容範囲が違っても、「嫌だ」の反応を尊重してあげることが大切です。
尊重しなければ、「危険な相手」認定されてしまって、触れなくなることがたやすく想像できます。
「嫌だ」の反応が出たらやめる。
そのためには「嫌だ」の反応がどんなものがあるのかを知る必要があります。
犬の言葉を知ることが必要なんです。

犬の言葉は小さい

犬のことはとても小さいです。
私も気が付かずに何度も信頼貯金をなくしてしまっていました。
唸るまで気が付かないとか…歯をむき出すまで気が付かないとか…
そうなる前の段階がちゃんとあったんだと気が付いたのは犬を学んでからです。

唸ったり、鼻にしわを寄せる前の段階。
気にしたらやめる。それが5秒なら、4秒でやめておやつをあげたり…
ブラシが嫌いになっているのならブラシがおやつの前触れになるくらいでもいいですよね~

その時に、飼い主さんの行動が怪しくないことが前提ですけど…
私もやりがちですけど…ブラッシングすると思ったとたん犬が逃げるんですよね…
チビたちにとってブラッシングが嫌なものだからということもありますが、ブラッシングするぞ~オーラが出てたんだと思います。

取り組みはブラッシング前にあることが分かった瞬間でしたね~
ブラッシングする前の自分のことも好きになってもらう。
ブラッシングも嫌いじゃないくらいになってもらう。
好きになる必要はないんです。

大好きなおやつを上げるときにさりげなくブラシがあったり…
気が付いたらそういえばブラシあったね~とか…
ブラシがあるとなんだか一段とおいしいものが出てきたなぁ~とか…
そんなところから始めると犬にとってはおいしい時間のままですよね。

何かをさせてからおやつではなくて、何もしなくてもおやつなんです。
その中に、そういえばブラシあったねとか、ブラシで触られたねという感じで少しずつクリアしていくとブラッシングがおいしい時間に早変わりです。

犬にとって苦痛だった時間がおいしい時間になるって嬉しいと思います。
いっぺんに全部やるのではなく、今日はお尻だけとか…今日は胸だけとか…
パーツごとにやればいいんです。
いっぺんにやろうとすると時間がかかるので嫌になってしまいます。
嫌になる前にやめておくことが大切で私たちの自制心が試されるときです☺️

とりあえず、ブラシを持ったらおやつの合図くらいになるとすごく先に進みやすくなると思いますよ。

叱らないとは、飼い主さんの創意工夫と忍耐が大切なものです。
そして、考え方の転換ですね。
マイナス視点ではなくプラス視点に転換することが継続に繋がります。

育てるというのは犬だけでなく自分も含めたものだと考えてくれたらいいなぁと思います。

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