シードファイナンスしてみた
CROサクセスプラットフォームdejamを運営してます、LeanGoの平井です。
前回の記事で意味深に5ヶ月まで振り返る、みたいな終わり方をしていた理由は今回のこの記事のためです。
無事にプレスも出まして、弊社LeanGoはエクイティでのシードファイナンスを終えました。
初めてのことだらけでしたので、次にファイナンスをする方への備忘録として残しておきます。
なんでエクイティファイナンスをしたの?
シンプルにビジョン達成への時間を短縮したかった、一緒に働きたい人が増えてきた、からです。
まず前者ですね。
弊社は「社会の居心地をよくする」というビジョンで日々活動しております。そのためにCROサクセスプラットフォームのdejamを運営しております。
ちなみに調達活動の開始時にはこのコンセプトではありませんでした。
スタートアップというのはおおよそ正しい答えを見つけるために、今日考えていることを、明日には容赦なく捨てるといった意思決定の機会が多いです。
ただこのコンセプトが降りてきたときには、「完全にこれでいくぞ」となりました。
詳しくはこちらの記事
数値もついてきて、検討の方法としてもこのまま進むといけそうな感じがあったので、調達しました。ゆっくり成長させることもできましたが、寿命を無駄にしたくなかった。これに尽きる。
デッドファイナンス(融資)でもよかったんじゃ?という点に関しては、個人的には調達額が1,000万円くらいであればデッドでいいと思いますが、それ以上になるとシード期ではそもそも借りるのは難しいという背景があります。利益をちゃんと数百万円出していないといけないので。
当時はコンサルからSaaS転換したこと、諸コストを増やしていたことで利益がだいぶ減っていたので借りる選択肢がなくなっていました。
このタイミングで目先の数百万円のために、成長を遅くするのはちゃうわなってことでLeanにGoしていました。
そして後者ですね。
少数精鋭(精鋭かはしらん)で意思決定する方が圧倒的に物事を動かす労力が小さいので、今まで粛々とやってきました。
が、一緒に働きたいなと思える人達と出会う機会がありまして、大きな後押しになりました。
弊社は元々、代表の私が個人事業主から法人成りして出来た会社です。
個からチーム(前期)へ、チームから組織(今期)へ、この移り変わりのフェーズだったので、誰を採用するかはめちゃくちゃ大事です。
スキル、感性も近い、そんな出会いは二度とないなと思い、少なくとも絶対食いっぱぐれないようにと終盤はそのモチベだけで資金を調達しにいきました。
どれぐらいかかったの?
結論からいうとざっくり4ヶ月弱くらいでした。
お話させていただいた方はエンジェル含め10名くらい。
調達活動の開始時は割と受け身で、ご連絡いただいた方と会っていました。
ちなみにこの方法はあまりオススメしません。
お互いの時間を無駄にしてしまうからです。
特に起業家側の目線からいうと、投資家向けピッチ資料の内容が普通に変わりまくります。その度に資料を修正して、となると時間が溶けて溶けて仕方がありません。(そりゃ仕方ないけども)
通説では量を当たれ、とは言われていますがぶっちゃけ絞っていいと思います。
最終的に決定したイーストベンチャーズさんに関しては、色々理由はつけられますがほぼフィーリングでした。
なぜイーストベンチャーズさんから?
ちなみに2社でかなり悩まさせていただきまして、ストーリー性がより深かったイーストベンチャーズさん(金子さん)に決めました。
ちなみに金子さんは普段お世話になっている方よりご紹介いただきました。
結局リファラルが最強ってこと。
さてプレスにも書いていたのですが、イーストベンチャーズの金子さんとは8年前くらい?からTwitterのみでお互い認知する中でした。裏話を書くと、実は相互フォローはしてません。リツイートでこの人たまに見るなってくらい。
もうそれだけで面白くないですか?
なんとなく知っていたこと、知っていた時期がお互い学生で、それぞれビジネスの世界へ打ち込んでいたこと。
その上で、正当な評価(※)をつけていただいたこと。おまけでいうと、資料の説明はあまりせず、人とプロダクトを見て判断いただいたこと。
これだけ揃えば出資のオファーを断る理由があまりない。
ストーリー性がやっぱり重要で、努力は報われるべきだなというのは根底にありました。
※シード期だと1,000〜3,000万円くらいの調達が一般的(増えるほどに説明も大変だし、複数社から集めなくてはいけなくなる)だけど、色々と便宜を図っていただきました。
投資家からの反応がよかったことは?
いくつかあるので共有します。
まず「資金の余裕をもって望む」これ結構大事で、明日倒産しちゃうんです、だと必然的に過小評価になります。あと自分の精神衛生が最悪だと必死さは出ても、冷静な判断ができなくなります。余裕大事。
VCやCVCという組織の都合上、内部での投資判断に時間がかかるので、めちゃくちゃいい会社じゃない限りは即決が難しいです。
急いで調達しないといけない場合は、エンジェル→VC(特にシード特化と謳っているところ)→CVCの順で回るとよいです。
続いて「プロダクトがあること」です。モノがないと机上の空論ですしね。プロトタイプでもいいのでモノがあった方がいいです。開発できるチームが既にありますよ、の証明にもなるので大事です。
独自機能がある場合に、なんでこんな機能にしているのか、どういう意図があるのかをちゃんと伝えられると尚良しです。今考えるとそれはユーザーインサイトを捉えられてるか、競合優位性を作るためになるか、の判断になりますね。
モノがあった上で「トラクションがあるか」は更に踏み込んで大事でした。リリース間もないと一般的にはユーザーがついていない方が多いですが、リリース前から導入検討をいただける企業を見つけておくこと、リファラルでもなんでもとにかく初速をつける。
最近だとフォームマーケも低額で出来るようになってきているので、開発の傍らで可能な限りリーチはしておくといいと思います。
後は、「出来ること」と「しようとしてること」が一致しているとかなり信頼感がでてきます。
ちなみに私でいうと前職がリクルートでUXデザイナーとして働いておりまして、CVR改善業務などでしっかり目の実績(半年でCVR140%改善など)を積んでいたり、独立後もCVR改善のコンサルなどもしていたので、少なくともこの分野に関してはドメインマスターだと自負しています。
そんなノウハウや業務プロセスをシステム化したのが弊社サービスのdejamです。
dejamを使うと、CVR改善業務の過程を可視化し進捗を定量的に把握することで生産性が向上します。
しかも具体的な改善案を手に入れるための機能を兼ね揃えているので、web担当者が社内にいなくても誰でもCVR改善をできます。
こちらは目玉機能であるCROサジェストというCVR改善案の自動提案機能です。(特許出願中)
ちなみにその他にも、競合他社がどのようなCVR改善施策をしているのかを検知できる機能や、CVR改善ナレッジを読むことができる機能もあります。
実際に使っていただいている企業さんでは半年で130%のCVRが向上するなど、結構な成果も出ています。正直めちゃくちゃオススメです。
CVR改善業務はまだまだ属人化の激しい業務ですが、dejamを使うと誰でもいきなりプロ顔負けのアウトプットを出せるようになります。
この辺りは多くのVCさんから評価をいただいていました。ちなみにマーケットファウンダーフィットというらしい。(ほんまか?)
まぁぶっちゃけ書けないことも色々ある
なのでこれからシードファイナンスするぜって方はお気軽にご相談ください。
Twitterはこちら
絶賛募集中
最近dejamへのお問い合わせがびっくりするぐらい増えておりまして、ありがたいことに人手が足りてません。
なのでご興味ある方まずはカジュアルにお話しませんか。
弊社は「社会の居心地をよくする」をビジョンにするスタートアップです。もしなんか生きづらいな、もっと社会よくなるよなってぼんやりでも思っていたらそれは弊社と相性がいいと思います。
基本的には全ポジションで採用募集中ですが、特に困っている業務で言うと「商談対応のできる方(※2)」や「システム開発できる方(※2)」を急募です!
(※1)
職種名:クライアントサクセス(所謂セールス業務も含む場合もあります)
契約形態:正社員/業務委託
給与(想定年収):500万円 ~ 600万円(業務委託の場合、月15万円~40万円程度を想定)
概要:自社サービスを用いてクライアントのサービスが改善するような提案業務に関わっていただきます。
dejam( https://leango.co.jp/dejam/ )
勤務地:東京都(フルリモート可)
(※2)
職種名:フロントエンドエンジニア
契約形態:正社員/業務委託
給与(想定年収):500万円 ~ 600万円(業務委託の場合、月15万円~40万円程度を想定)
概要:vue.js(Nuxt.js),GCP, Firestoreを用いた自社サービスの実装業務に関わっていただきます。
dejam( https://leango.co.jp/dejam/ )
勤務地:東京都(フルリモート可)
開発言語:vue.js(Nuxt.js) ,TypeScript
プラットフォーム:GCP
データベース:Firestore
バックエンド:Cloud Functions
業務ツール:Slack,GitHubなど(使いやすいものがあれば提案いただけると助かります。)
備考:設計フェーズからサービス開発に関わることができます。