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人生において大切にしたいこと。
幾度となく感じた「壁」
救急救命士は大半を男性が占める。
元来は消防機関で働いているのだから仕方がないことかもしれない。
学生の頃は「男に負けるもんか」と意固地になっていたが、月日が経つと改めて実感する。身体の作り・造形・力の差・体力・・・「頭脳」や「接遇」ぐらいは優位に立ちたかったが、割と同期は器用で優しさもあり、あらゆる面で私の上をいく人達ばかりだったように今考えると思う。
学校を卒業し就職・結婚・出産・・・ライフスタイルが変われば環境も変わってしまうのはいつだって女性の方で、歓迎されるのと同じくらいあるいはそれ以上に冷遇されるのも私たち「女性」。
”結婚による身分証明含め全ての書類名義の変更”(夫婦別姓の道もあるにはあるが) ”子どもが生まれたから異動あるいは時短” ”2人目はいつなの問題” ”保育園や幼稚園・役所の手続き関連” ”体調不良時の通院・休暇” ”長期休暇の段取り”・・・言い出せばキリがないが、あらゆる面において「まずは女性が」ライフスタイルを変化させることが多いなと私個人では感じることが多い。
”体調不良ってほんとなのかな”
”妊娠時期は考えてほしい”
”こんな時に・・・”
”親が面倒見れないの?”
陰でそう言われたこともあった。 (気にしなかったですが)
個人事業主になってみて思うこと
「時間が出来ていいね。」
「家のこと出来るじゃん。」
「こどもを見れるじゃん。」
まあ、そう思われるのは無理もないし、確かに「時間」の余裕は出来ている。・・・ただし「軌道に乗るまでは安定的な収入はない」。個人事業主には誰だってなれる。税務署に紙を出せば良いのだから。ただ廃業率もべらぼうに高い。特に私は医療・消防機関以外にコネクションがなく、これから繋がりを構築していかなければならない。企画・営業・実践・反省まで一から自身でやっていくのだ。・・・決して平坦な道のりではないと思っている。
友人Aについて
友人に専業主婦が数名いる。
そのうちの1人が旦那さんと喧嘩をしたときには必ず「何もしてないくせに」「俺が家にお金を入れている」と豪語されるとのことだ。・・・解せない。
そもそも天秤にかけるべき事象ではないだろう。
友人の家はいつ行っても綺麗だし良い香りもする。お茶や菓子を出すタイミングもドンピシャだ。料理も上手で、いつも綺麗に衣服を着こなし笑顔を絶やさない。私は夫婦の内部まで踏み込むことはないが、心の底から素敵な友人だと思っている。
”家は心の拠り所である”
家が清潔で綺麗だから外で仕事ができてお金を稼げる。帰ってきてひと息つける。旦那さんにとっての癒しの場所を作っているのは紛れもなく「友人」である。給与として算定してもらいたいぐらいだ。・・・でも夫婦だから。支えたいから。”思いやる心”で友人は日々を過ごしているのだ。
「伝える」ということ
日本人は感謝ができる。
ある番組でどこぞのお偉い方がそう発言していた。
確かに感謝はできると思う。
・・・では「言葉」として伝えているのか?
日本人は思慮深く、大っっっっっっっ昔には男の3歩後方を歩き控えめのタイプが美徳とされていた。その名残りなのか、改めて「感謝を伝える」「愛情表現をする」そういったことが恥ずかしいという感情が根付いてしまっている気がする。
「言わなくてもわかるだろ」
「なんでこうしないんだ」
「老けたな」
・・・うるせえよ?(喧嘩勃発。)
「ご飯を作ってくれてありがとう」
「家を綺麗にしてくれてありがとう」
「可愛いよ」
「綺麗だね」
「かっこいいね」
「大好きだよ」
「愛してるよ」
「これからもよろしくね」
年々言わなくなる夫婦がほとんどで、でも年々言わなければ愛は深まらない。夫婦といえど赤の他人で、考え方もアイデンティティも大きく違ってくる。話さなければ分かりあうことはない。あなたの「常識」は私の「非常識」かもしれない。私の「常識」はあなたの「非常識」かもしれない。
だからこそ「伝える」ことが大切だと私は思っている。
伝えることでぶつかることも増える。男女の考え方・個人の考え方・・・それでも伝える。もしかしたらまた違う角度から解決の糸口が見つかるかもしれない。
私たちのこれから。
私たちも結婚して8年になる。
偉そうに語っている私も時には大型台風の如く大荒れすることもある。でもそんな時は自分を見つめ直し改めて夫に感謝を伝えたいと思う。彼がいるから頑張れるし私も彼にとってそういう存在でありたい。
「支えてくれてありがとう」
「いつも笑わせてくれてありがとう」
「大好きだよ」
・・・よし。コンビニスイーツでも買ってこよう。
※私個人の見解です。もちろんたくさんの考えや夫婦の形があると思うのでご気分害す方はスルーしてください。