![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148801480/rectangle_large_type_2_a5a6357a1a6c2c36987210714d60a1d1.png?width=1200)
Photo by
tana_tana_sho
コースター
曹達水の向こう側
笑ったきみの名残
海風にすべてを奪われて
わたしの心は空っぽになる
ハンドメイドのコースター、雫で濡れて
いつまでここにいたら
きみは迎えに来るのでしょうか
曹達水、反射光、泡
笑ったきみの残滓
海風にのってミントの香り
わたしの心は透明になる
ハンドメイドのコースター、影がのびる
いつまでここにいれば
きみは探しに来るのでしょうか
たくさんの列車が行く、このリアスの景色
きみは馬鹿みたいにはしゃいでた
待たせるのは嫌いって、そう言ったじゃない
いつだって、勝手すぎるよ
ぬるくなった曹達水
もう夕暮れなのね
今日も、ひとりきりのまま
恋人たちが手を繋ぐ、コースターの刺繍
懐かしむようにそっと
わたしはその雫を拭う
いいなと思ったら応援しよう!
![ナル](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153210531/profile_7d972c80359387b03861b105aa29193d.jpg?width=600&crop=1:1,smart)