ハイビスカス
散文に咲いたニライカナイ
泥濘に浸るオボツカグラ
畦道に腰掛けるサルタビコ
通り雨と二十三夜大神
(ありのまま、あるがまま)
(ありのまま、あるがまま)
されるがままに生きてしまいました
ぼくはあなたにはなれなかった
クエビコの肩に留まる烏
その両目に咲くハイビスカス
立ち入り禁止の岐の神
マジムンになったあの三毛猫
(ありのまま、あるがまま)
(ありのまま、あるがまま)
されるがままに生きてしまいまして
それでも祈りだけは辞めまいと
心なぞもはや此処にあらず
どうかかの南の楽園に
ぼくをさらってはくれないか
クエビコの肩にニライカナイ
ハイビスカスが咲く岐の神
サルタビコは今もオボツカグラを覗き込む
あの三毛猫は帰ってこない
(ありのまま、あるがまま)
(ありのまま、あるがまま)
されるがままのぼくに咲いた
通り雨に濡れるハイビスカス
クエビコの肩のニライカナイ
サルタビコはオボツカグラに腰掛けて
散文的思考、排他されたぼく
岐の神の首筋を撫でた
あの三毛猫は帰ってこない
ハイビスカスが何処かで咲いた
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