なる。
僕はナルだが、タイトルはそれをもじった訳ではない。
どうでしょう、皆さん。
関節、鳴りませんか?
威圧のため?いや、そんな昭和のヤンキー漫画的なアレじゃない。そもそも、あれに何の意味があるかわからん。
ふとしたとき、それも静かなとき。そして、「ここで鳴るのか」というとき。
関節って、そういうときに鳴るものだ。
僕の膝は、馬鹿になっている。
と言っても、「足関節を極められすぎた」とか格闘家みたいな話ではなく、いつ曲げても膝が鳴るというだけの話だ。
スクワットを10回するとしよう。だいたい、右が7回、左は9回鳴る。今さっきやったら、9:9だった。痛くはない。だが、気になる。
これはスクワットに限った話ではない。
数年前、祖母の葬儀があった。
焼香のため立ち上がろうとしたとき、僕の膝は鳴った。それがちょうどお経の合間だったため、結構いい具合に響いた。「ばき」とも「ぺき」ともつかないあの音が、葬儀会場に反響した。
誰も突っ込んでくれない。葬儀だから、当たり前だ。
着席するときも鳴った。どうしていいかわからない。
そして、馬鹿になっているのは膝だけではない。
ずっと昔、高校生の頃。テスト中であった。
僕はヤマが当たり、10分ほど残して全ての問題を解いていた。
「今回90点はいける」
そう思いながら、ぐっと背伸びした。そのとき
べきばきべき、ごきっ。
そう、背骨である。なんなら、肩と肘、手首も鳴った。ざわめくクラスメイト。大笑いする担任。呆然とする僕。
音だけ聞いたなら、骨が折れたレベルだった。
テストが終了し、後ろの友人に話しかけられ振り返ると、今度は首が音を立てた。友人は全てを察し、笑った。テストは76点だった。
この間のテレビで二宮和也さんの膝が盛大に鳴っていて、僕は本当に嬉しかった。
あのスーパースターも膝鳴るんだ、と。
急に人間味を感じた。いや、元々人間味はあったのだろうけど。同じ悩み『膝が鳴る』があるだけで、二宮さんが急に近く感じた。
…こんなこと言って怒られないかな。ファンの人たちみんな優しいから大丈夫か。
関節はどうして鳴るのか。
関節が鳴ったときのあの音。あれは、関節液に含まれた気泡がはじける音である。関節を曲げ伸ばしすると関節腔の容積が増え、関節液の圧力が変化する。この関節液のなんちゃらかんちゃら…。
温かい湯船に浸かる、正しい姿勢を意識するなどで、一定の改善も見込める…らしい。
色々調べたら、だいたい同じ事書いてた。
…お気づきだろうか?
僕自身書いてて、原因これやん…。とは思った。
そうか、姿勢か。
ナル愛読者の皆様(そんな人いるのか知らんが)なら知っている。僕は姿勢が悪い。性格も悪い。いいのは顔だけだ(冗談)。
猫よりも猫背。果てしなくジジイ。それが僕(32)だ。
関節が鳴ることも、結局は姿勢が原因だというのか。なんたることだ。
結果として、前に書いたエッセイの続きみたいになってしまった。まあ、いいや。
……でもさ、膝と手首って、姿勢関係ないよね?
誰か治してくれ!
そう叫んでエッセイを終える。背伸びしたら腰が鳴った。