【空想エッセイ】昨夜の話(6)
僕は窓を開けた。すっかり冷え切った空気が、もうすぐ秋が去ろうとしていることを告げる。大好きな岩手山にも、雪が降ったという。
「雪かき、面倒だなあ…」
ため息をついて、空を見上げる。百鬼夜行だ。
心なしか、参加者の数が少ないような…。
「わっ!」窓の下から一つ目小僧が現れ、僕は飛びのいた。
「びっくりしたあ!」
「大成功~!」
一つ目小僧は上機嫌だ。僕は気になったことを尋ねた。
「百鬼夜行、数が少なくない?」
「あー、大丈夫!寒いからみんなnoteを読んでて、百鬼夜行サボっ