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空想エッセイ 昨夜の話

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作者・ナルが昨夜体験したかもしれない、妖怪たちとの交流のお話。事実か空想かは、ご想像にお任せします。
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【空想エッセイ】番外編・キャラ紹介

今日の空想エッセイは番外編である。これまで作品に登場してくれた、4人の妖怪(と一人)について、実際の伝承を(うっすら)織り交ぜながら紹介する。 ぬらりひょん伝承 江戸時代の妖怪絵巻などにその姿が確認できる。はげ頭の老人の姿で描かれることが多い。 岡山県の伝承では「海坊主」の一種とされる。この伝承については、大型のクラゲやタコを妖怪視したものと考えられる。このぬらりひょんと、妖怪絵巻のぬらりひょんが同一のものかは不明。 妖怪の総大将とされるが、後代における俗説であるとも。

【空想エッセイ】昨夜の話(6)

僕は窓を開けた。すっかり冷え切った空気が、もうすぐ秋が去ろうとしていることを告げる。大好きな岩手山にも、雪が降ったという。 「雪かき、面倒だなあ…」 ため息をついて、空を見上げる。百鬼夜行だ。 心なしか、参加者の数が少ないような…。 「わっ!」窓の下から一つ目小僧が現れ、僕は飛びのいた。 「びっくりしたあ!」 「大成功~!」 一つ目小僧は上機嫌だ。僕は気になったことを尋ねた。 「百鬼夜行、数が少なくない?」 「あー、大丈夫!寒いからみんなnoteを読んでて、百鬼夜行サボっ