三遠ネオフェニックス備忘録-RS開幕〜1つ目のバイウィークまで-
〇三遠ネオフェニックスというチーム
14戦終わって12勝2敗。全体での得失点差も含めて暫定リーグトップの成績を残している、というのはとても素晴らしい。
しかも14戦のうち、昨シーズンのCS出場チームとの対戦が9試合あって7勝2敗という戦績であるのもすごい。
11月に行われた5試合で平均得点を著しく伸ばし、OF方面のスタッツは大半がリーグトップレベルを記録している正にオフェンスの鬼。
去年のシーズン成績と比較してみると(※去年の同バイウィーク時点と、ではない)、平均得点89.5→92.2、平均失点79.2→78.1といずれも少しずつ良くなっている。
とはいえ、本来ならば平均失点はもう少し抑えたいはず。
立ち上がりのDF強度とか、流れが傾きかけた時に踏ん張るところとかはまだまだチーム単位で課題が多いんだろうなーと思う(どの選手のどのシュートは打たせちゃいけないとか含めて)。
特にリスタート早いチームに走られてトランジションで点を取られるケースが実はプレシーズンから続いているので頑張って……!って思ってる。
あとは、見てて面白いバスケを展開するチームだな、とやはり思う。
展開が早いのは一長一短で、バタついたりすることも多いけどその辺りは佐々木くんと大浦くんの伸びしろと捉えておきたい。
11/2広島戦後の大野さんの言葉にもあるように、直近のオフェンスがTOVで終わっていたり(あと相手に流れが傾きかけたり)という場面ですぐさまシュートを打ってリバウンド取れなかったりして相手にボールを献上するんじゃなくて1本セットオフェンスを作るとか、メリハリがついたら多分もっと強くなる。
あと、やっぱフリースローの確率は大事。
開幕節の琉球戦GAME 2も、笑えないくらい流れが良くない試合だったけど正直フリースローが落ちなければ勝てた試合だったと今も思ってる。
フリースロー安心して見てられるのが大浦くんとダジ様くらいしかいないのはちょっとよろしくない(ヌワバくんはかなり安定してきてる。佐々木くんは熊本時代に9割超えてたと聞いているので頑張って。他の皆さんは更に頑張って)。
バイウィーク前の3試合はいずれも成功率7割を超えていたし、特にFE名古屋とのGAME 2はフリースローで食い繋げたから流れが悪い時間帯を踏ん張れたところあるし、ああいう展開を作れるのが本当に強いチームなんじゃないかな、と思う。
フリースロー与えすぎ問題も個人的にはあると思ってるけど(思いのほか点を稼がれてる理由の一端は多いファウルからのフリースローにあると思ってる。フリースローにより20点前後取られてるケースがちょいちょいある)、11/3の試合後のコメントを見る限りだと許容範囲内なんだろうか🤔
それよりもDFのインテンシティが下がって受け身になってしまうことの方が避けたいという印象を受けた。
三遠の象徴的なポイントとして、日本人選手が安定して点を取ってこれるというのがある。
佐々木、大浦、吉井と日本代表候補に名を連ねる3人はもちろんのこと津屋くんも3〜4本くらいスリー捩じ込んでくるのヤバい。
これだけ点取れる選手が多いと選手ごとの調子の浮き沈みをお互いがカバーし合えるのが大きい。
今のBリーグ、とりわけB1は外国籍依存で勝てるリーグではなくなってきているからこそ、WエースガードだけでなくDFのインテンシティを上げていく役割を担って移籍してきた津屋くんや吉井くんがそれぞれOF面でも要所でいい働きをしているのがデカい。
あとちょっと関係ないけど、三遠の外国籍たちみんな可愛い。
メイテンくんもヌワバくんもニカちゃんもみーんな可愛い(ダジ様はかっこいい)(個人の見解)
今までずっとアルバルクばっかり追いかけてきて、アルバルクの外国籍たちが揃いも揃ってかっこいい選手ばっかりだったから困惑してる。
以下、バイウィークを迎えた時点での各選手への印象をここまでの主なスタッツ(平均値)と共に書いていく
〇佐々木隆成
PT:22:19、PTS:8.8、AS:7.1、EFF:12.1、+/-:9.1
圧巻の暫定アシストリーダー。あくまでも1/4消化した時点で、だけどこの数字は本当に“圧巻”に尽きる。
昨シーズンのアシストランキングぶっちぎりトップの河村くんが8.1、2位のペリンさんが7.4だけどこの2人は共にPT30分超えがデフォだったし今季暫定2位のクレモンズも同様なので、平均PT22分でこの数字を叩き出してるのが凄さに拍車をかけている。
昨シーズンと比べてスリーがやや不調気味?だからスコアは伸びてないように感じるけど、“感じる”だけで現時点で平均8.8得点だしシーズンハイで20点を超えてるので実際は全然そんなことなかったりする(そもそも三遠の攻撃力が異常値すぎるんだわ)。
たまにTOVが気になる。平均値で見るとそこまででもないけど、0の日と6の日があったりするのでその浮き沈みだけ気になる。
180cmのPGだけど、DFにおいてミスマッチを守るの上手いなぁと思う。体の当て方というか、シールされそうになった時のバンプ上手いよね。
ドライブからシュートに持っていく時の体の使い方がDFでも活きてるのかは知らないけど、胸の当て方もいなし方も上手い感覚がある。スピードを活かしたスティールとかも印象的だけど、その一方でこういうタフな守り方もできるのはすごいなと純粋に思う。
起用のされ方を見るに、根本的に彼が今の三遠の象徴なんだろうなと強く思う。猛攻の要となるスピード感とスリーの部分でチームを牽引するという点において、大野さんにとって彼以上の存在はないんだろうな、と。
スターターとして起用されているのは勿論だけど、大事な場面やクラッチタイムほど頼られるところとか見ても、彼が果たさなきゃいけない“責任”ってのが大野さんとの間にあるんだろうなって感じる。
怪我なくバイウィークに入ってくれてよかった(川崎戦マジで何ともなくてよかった)けど、代表合宿中も怪我なくアジアカップ予選に入ってくださいね。前回は代表合宿での練習中に怪我したからPTに制限がかかったと聞いているので。
トムさんの記者会見中に河村くん不在を埋めるPGとして真っ先に名前が挙がったところから見ても少なからずそのスピード性能値を期待されてるのは窺えるので、今回はたくさんプレーしてるところが見られたら嬉しいです。
〇大浦颯太
PT:20:05、PTS:10.5、AS:5.2、EFF:13.0
三遠の試合を追うようになる前と後で1番印象が変わった人。
もっと飄々とした人だと思ってたけど、こちらが思っていた5倍は煽り性能値が高いしこちらが思っていた15倍は感情表出が豊か。審判とも普通に喧嘩するし茨城戦のGAME 1でホルムHCに目の前でフロップのジェスチャーされた後、立ち上がったと思ったらものすごい目が座った状態で喧嘩腰になってびっくりした。
チーム内で誰よりもスリーを打っていることに驚愕(1試合平均で6.1本)。金丸・細川・コティが今季も1試合あたりでそれぞれ5〜6本くらい打ってるみたいなので、彼らが抜けた分やっぱりかなり意識してアテンプトを増やしている気がする(とはいえ昨シーズンも平均5本打ってたからあんま変わらないかもしれない)。時間に追われてのタフショットも多く、故に決定率が下がって見えるけど実際のところは3P%4割弱で平均2桁をマークしている安定感。
アシストランキングで佐々木くんには及ばないもののトップ10に入ってる辺り、三遠が誇るWエースガードとしての存在感が分かる(やっぱりどう考えてもこの2人が同じチームにいるのはチートだって)。
あとマジでミスが少ない。平均ASが4以上の選手たちの中でTOV1以下なのは大浦くんだけだった。マイナスのスタッツが無いに等しいからEFFはチームの日本人選手の中ではトップ。
DFのシステム理解も深いんだろうなと感じる。私は秋田時代を知らないけど、すごく丁寧に叩き込んでもらったんだろうなというのは見ていれば分かる。
Wチーム挟みにいく時のタイミング、味方がWチームに飛び出した時の“3人目”としての動きや状況判断など、“チームDF”の動きが格段に上手いのは恐らく育った古巣の環境によるところなんだと思う。
大浦くんといい吉井くんといい、DFでの下地をしっかり作ったからこそ“自分”を必要としてくれるチームでこれだけ花開いているんだろうな、と。
白状するけど、プレシーズンの頃から薄々気づいてはいたけど多分BリーグにいるPGで一番好きなタイプのプレーヤー。共感してくれる人がいるかは知らんし反感買うかもしれんけど、たまに飛び出す意味の分からんキラーパスがスティーブ・ナッシュみたいな時があって好き。
今回……代表デビューしてくれんかな………。彼のスタイルは今の代表に割とマッチすると思っているんだけど。
〇湧川颯斗
PT:9:06、PTS:3.4、RBD:1.9
B1強豪チームの一員になったことで、色んな面での厳しさを味わっているんだろうなぁという印象を受ける。
とはいえACCの時は三河にプレスかけられてかなり慌てていたのが無くなったし、ペイントにドライブ仕掛けた時に中で止まったままTOVに繋がっていたりシュート迷う場面が最初はあったけど今は外れたとしてもしっかり自分で打ち切れるようになった。
ちゃんと見るようになってたったの2ヶ月だけど、それでも課題やミスを1つずつ修正しているのは分かる。
ただ、大野さんも話していたけどDF面での課題がかなり多そう。位置取りやローテーションのような“チーム内での決め事”だけでなく、体の当て方やディフレクション諸々、細かい技術も含めて今は柏木さんの方が安定感がある、という判断なんだと思う。
三遠は攻撃力がバグってる&ポゼッション数が多めだから失点も多いけど、今季は特に「DFのインテンシティ及びフィジカリティを重要視」というスタンスだしね。
課題こそ多いけど、それは成長できる要素ということなので頑張ってほしい。
DF面での課題を修正できれば自ずとPTは伸びてくるだろうし、彼が安定したPTを勝ち取ることができれば三遠の安定感は更に増す。
実際、FE名古屋戦はDFめちゃくちゃ意識していたのが見ている側にも伝わった。前半はミスコミュニケーションも見られたけど後半しっかり修正したり、GAME 2の時には本当に細かくチームメイトと都度マークマンの受け渡しでコミュニケーションを取りミスを少なくしようと臨んでいた。
佐土原くんのようなインサイドプレーもできる選手相手にはまだまだ当たり負けする部分もあったけど、フィジカル面はこれからじっくりと鍛えていけばいいと思う。
一年を通して湧川くんがどれだけ成長できるかを見届けるのも楽しみの1つになっている。
〇山内盛久
PT:4:04、PTS:1.3
PG過多な今季の三遠の中で実は1番PTが少ないけど、コートに入ればその都度必要な活躍をしてくれる人。
コート内だけでなくベンチでも選手を鼓舞したりフォローしているところも見かけているので、凡そプレーから受け取る以上に彼の必要性というのは高いんだろうなと思う。
柏木さんとはまたタイプが違うから、出場した時のフロアの整え方も違って面白い。
これから全盛期を迎える佐々木くんや大浦くん、成長期真っ只中の湧川くんを支える、みたいな意識ではなく彼のプレーを望んでいる人は多くいるはずなので、ベテランPGという立ち位置に収まらず是非ともたくさんコートで躍動していただきたい。
〇柏木真介
PT:7.01、PTS:2.0、FG%:70.0
現役だった学生時代、初めて好きになったプロ選手のプレーを十数年越しに再び生で見られる喜びが皆さんには分かりますか?
柏木さんは当時の憧れの選手だった。
学生の頃、当時の日本代表を見た時に1番かっこいいって思ったし。1度だけ生でプレーを見たことがあって魅了された。
現役を離れてからバスケそのものを見る機会がなくなったものの去年再燃して、今年柏木さんが三遠へ期限付き移籍を選択した時、もしかしたらもう一度この人のプレーが見られるかもとワクワクした。
1プレーでもいいから生で観られれば本望と思っていたのに、ホーム開幕戦となったアルバルク戦にて一気にDF面での信頼を勝ち取りいつの間にか3rdPGとしての立ち位置を確立しつつあって草。
いやねぇ、やっぱカッコイイですよ。選手としての初恋にあたる人ですもの、改めて見たら惚れ直します。
攻守にわたるアグレッシブかつ堅実なプレー、フロアを整えるコントロール能力、今のBリーグの選手たちにも当たり負けしないだけのフィジカル(肩まわりの筋肉の付き方が42歳のソレじゃなさすぎて胸が苦しい)
学生時代に惚れ込んだ選手のプレーで今も変わらず湧けるというのは本当に幸せだと思う。マジで大野さんには頭が上がらない。
バイウィーク以降もPTを貰えるのかは分からないけど(恐らくは湧川くんの成長次第)、1回でも多く目に焼き付けておきたいなと思う。
〇津屋一球
PT:22:06、PTS:6.6、3P%:43.9、EFF:4.6、+/-:8.6
3&Dとしてあまりにも優秀すぎんか。
どの選手とどのタイミングで交代しても、インサイドでサイズのミスマッチを突かれようとも堅実にDFで奮闘するのは本当にかっこいい。時に、それでもファウルが嵩むことはあるけど当たり負けたり吹っ飛ばされたりしないから安心感が違う。
三遠が採用しているオールスイッチシステムのDFを1番理解しているんじゃないかなと思う。それくらい、彼がいる時はローテーションがスムーズに思える。
190cmでインサイドプレイヤーのポストアップにしっかり対応できてるのすごいなと思う。逆サイドの味方にサイン出してWチームにくるのを要求しているし、コースを限定させてから挟んでTOV付けさせてるプレーが随所に見られるから彼を目で追うのは楽しい。
派手なプレーが少ないから話題に上らないことの方が多いけど(※他の選手たちに派手なプレーが多いというのもあるよ)、やっぱこういうプレイヤーはもっと多方面に評価されるべきだなーって思う。名古屋Dとの水曜ナイターなんて3P 4/6で+/-26とかいう数字なのヤバいって。
ACCの時は打つのを躊躇う場面も見られていたスリーだけど今となってはチームを鼓舞し危機を救う三遠の武器の1つになっている。
上記の名古屋Dとの水曜ナイターで3本連続スリーぶち込んだ時、3本目は「とにかく自分に打たせろ」ってずーっとアピールしてたところが好き。ああいう、シューターとしての意欲と自信を見るとワクワクする。
天皇杯2次ラウンドでは5/12とかいう数字を記録しているけどRSではないということでキャリアハイには含まれていないので、早く5本目成功の試合に立ち会いたいところですね。
〇兪 龍海
PT:6.07、PTS:1.6、RBD:1.2
これもACCの時から薄々分かってはいたことだけど、彼のDFめちゃくちゃ好みだわ。
機動力の面でやや難があるものの、フィジカル面では申し分ないし何より位置取りがとても良い。何のために3線のポジションがそこに居なければならないのか、というのを正しく理解できているからこそ、インサイドプレイヤーがやるPnRからのダイブに対して早い寄せができるはずなので、その辺りはしっかりできているように思う。
トータルを均した数字で見るとイマイチ伝わらないけど、平均PT6分少々で1.2のリバウンドっていうのはちゃんとすごいことだと思う。
それも攻守いずれも毎回リバウンドに絡んでて、チップアウトではなく回収ができているというのが本当に偉い。
名古屋Dとの試合でORからエサトンと渡り合うようにダンク未遂をかましたのはバイウィークまでの彼のプレーの中では間違いなくNo.1だった。
ただ、不用意なTOVやイージーショットを落とす場面も散見されるなど“安定感”に大きな伸びしろを抱えているように感じる。
大野さんが湧川くんに向けて発した「チャンスが何度もあると思わないでほしい」は恐らく彼に対しても向けられているはずなので、バイウィーク中に再びマインドセットも含めてしっかりと調整して、また元気な姿を見せてほしい。
〇ヤンテ・メイテン
PT:25:53、PPG:16.2、RBD:7.1、BS:1.9、EFF:20.4
メイテンくんって本当に201cmなの?????
今やBリーグもサイズ的なインフレ化が加速し201cmのインサイドプレイヤーはアンダーサイズに感じられるというのに攻守にわたって強すぎて怖い。
何でこんなに強いのか意味が分からない。
207cmくらいないと絶対におかしい(?)
平均得点、リバウンド、ブロックでチームトップの数字を記録していて本当に恐ろしい。ちなみにFE名古屋戦のGAME 2で記録した8ブロックはBリーグにおける1試合最多記録(タイ)らしい。
怖い。
唯一の泣きどころがフリースロー。
こちらも試投数はチームトップなんだけど確率が55%というのは辛い。
バイウィーク前の3試合はチーム単位での確率はよかったと書いたけど、メイテンくん個人の確率はやはり不安が残るのでバイウィーク中に2万本練習してほしい。
三遠はスリーを多投し、武器とするチームだけど、それでも確率は変動する。
バイウィークまでの14試合で負けた2試合はいずれも確率が悪かった(琉球戦GAME 2→6/24=25%、アルバルク戦GAME 1→7/23=31.8%)
だけど、2試合ともフリースローが入っていれば十分に勝つチャンスがあった試合だったとも思う(琉球戦12/23=52.2%、アルバルク戦6/14=42.9%)
ハッキリ申し上げてスリーの確率が上がらない試合=それ以外での得点パターンが重要になる試合ほどメイテンくんの得点力及びフリースローに勝敗がかかってくると言っても過言ではないと思う。
FE名古屋戦のGAME 2は確率こそ7割を切ったもののフリースローだけで11点も稼げているので、これで確率を修正できれば多分真のバケモンになると思う(現時点でも十分バケモンだけど)。
あとあの、オフコートで時折見せるドジっ子ヤンヤンが可愛すぎて腹立ってくるので程々にしてください。
いや、嘘。絶対にそのままでいてください。
〇太田敦也
PT: 1.54、PPG:0.3
プレシーズンから一転、PTをごっそり落としているものの相変わらず試合に出た時の献身性は高い。
チーム内に20代の選手が多いせいなのか、佇まいのせいなのか“お父さん”感がめちゃくちゃ強い。
ホームで勝った時に大野さんに三河弁や浜松弁を仕込んでいるのは太田さんなのかな??
ニコニコ見守っているところや、大浦くんのヤンチャに付き合わされてあげるところも含めて、面倒見の良さがすごいw
FE名古屋戦で今季初得点めでたい🎉🎊
〇ウィリアムス・ニカ
PT:12:50、PPG:3.9、RBD:2.6
RSが進むにつれ、ニカちゃんもかなりチームへのフィット感が増してきたなぁと思う。
シーズン始まった頃はイージーショットを落としてしまう場面もチラホラあったように感じていたけど、最近はフリースロー含めて安定感が出始めてきたように思う。
特にここ数試合はヌワバくんとの連携がハマってきてて嬉しい。
ウィングスパンが長い(あと脚も長い)からリバウンド冴えてて本当に好き。
めっちゃパワーファイターなんだけどDF献身的で更に好き。
ただ、沸点が割と低いのかたまにめっちゃイライラしてる時があるのだけ、見てる側がハラハラするから頑張ってコントロールしていただければ助かる(笑)
アルバルク戦GAME 2の最終盤でセバとメイテンがリバウンドのとこで軽くピリついた時、本人たちはすぐに飲み込んだのに何故かニカちゃんがライター片手にガソリンぶち撒けるかの如く絡みにいっててヒヤヒヤした。テクニカル取られたかと思った。
ニカちゃんも昨シーズンは故障で苦しんだ時期が長いと聞いているので、お願いだから怪我なくシーズンを過ごしてくれ。
多分、腰が少し悪いのかな?と思えるような動きなので無理のない範囲で頑張ってほしい。
〇デイビッド・ダジンスキー
PT:25:29、PPG:11.1、RBD:6.6、EFF:15.6、+/-:10.7
見れば見るほど、三遠というチームに何よりも欠かせない存在が彼だということが分かっていく。
体を張ったり足を動かすことに一切の躊躇いがないところとか、シューター陣を活かすためのスクリーンとか、ビッグマンとして毎回リバウンドに絡むところとか、あらゆる場面でこの人がいて本当によかったと痛感するシーンがチーム内ぶっちぎりで多い(※体感)
バスケにおいてDFは得てして数字に残らないものだけど、“スタッツに現れない献身性”というのが+/-の数値から読み取れる。
大体の試合でこの+/-の数値トップを記録しているのがダジ様or吉井くんで、平均値で見てもこの2人がチーム内トップ2なので凄いなと思う。
RS始まってから長くスリーの確率に苦しんでいて、一時期スリー打てる場面でドライブを選んでいるシーンも見られたけど、バイウィーク前の3試合ではいずれも安定した数字を残していてひと安心。
茨城戦GAME 2の終盤でエンドスローイン時に彼に打たせるためのセットプレーを組んだことが“信頼”への覚悟に繋がったのか、以降は打つことへの積極性が戻ってきたんじゃないのかなー、と思っている(三遠のエンドスローインのバリエーションは結構あるけど、この時は大浦くんが最初から彼の動向をずっと目で追ってパス入れてたのでそもそも彼に打たせるためのセットだったんだろうと推察している)(スローインの前にPGが誰に打たせるかを選んで指示を出している。11/2広島戦の1Q 8:00参照)。
今回のブログを書くにあたって色んな数字を調べたところ、平均得点の通りにスコアを伸ばしていければ、年内にB1通算1000得点を達成してくれそうなのでその日がくるのを楽しみにしてます(現在911得点)
〇デイビッド・ヌワバ
PT:26:04、PTS:16.1、RBD:6.6、ST:1.9、EFF:21.1、+/-:10.0
RS始まって数試合、Bリーグのルール(NBAとの違い)や基準にアジャストすることに苦しんでいた印象があるけど、ホーム開幕戦辺りから本領発揮し始めモリモリ色んなスタッツを稼いできてビビる。
ACCの時に足を攣ってしまったり、天皇杯2次ラウンドの時は足を痛めている様子が見られたりと、RS序盤はある程度PTにも制限をかけながら稼働していた印象があるけれど、最初のバイウィーク突入時点で既にチームトップの出場時間を記録していて如何に彼が頼もしい存在なのかが分かる。
三河戦GAME 2で無得点を記録しているにもかかわらず平均16.1得点はバケモン。
毎試合のように意味わからんダンクぶち込んでくるし、相手チームの日本人選手が激しめの接触してきても基本的に肉体で全てを弾き返しているの本当に恐ろしい。
DFになったら相変わらずクリーンなディフレクションからスティールしてくるし、ボールマンへのマッチアップの時のスタンスに隙がなさすぎて怖い。自分が対峙すること想像して胃がヒュッてなったことある。
それなのに、何故かあらゆる挙動が可愛い。
はにかんだ表情、ディフレクションの後でルーズボールを取り逃してしまった時の悔しそうな顔つき、時折零れる高い声、フリースローの時にたまに見せる、打ったシュートの軌道が不安な時のちょっとした体の動き。
あらゆる場面で“可愛い”を感じてしまって辛い。
中でも龍海くんには本当に心を許しているからなのか、ずっっっっと一緒にいる(彼とは英語のコミュニケーションが正確に取れるから、というのは大きいんだろうけど)。龍海くんと組んでアップしてる時に見せるお顔があまりにも可愛い。
この感情が正しいものなのかは分からないけど、とにかく彼が心身ともに健康でBリーグにおいてプレーを続けられることを切に願う。
いつもその笑った顔を見せていてほしい。
プレー中の頼もしさとかそういうのとは別の理由で、本当に日本に来てくれてありがとうって思ってる。
〇吉井裕鷹
PT:25:50、PTS:12.4、FG%:62.5、RBD:3.3、EFF:12.7、+/-:11.6
いよいよ日本人選手としては歴代の中でもトップレベルのロールプレイヤーになりつつあるなぁと感じる。
本人はあくまでも「やるべきことを遂行する、それを徹底する」という仕事人思考だから自分のことをスコアラーともシューターとも思ってないし、故に時間に迫られたシチュエーションでない限り基本的に無理なシュートは打たない(ワイドオープンなど打てる時はクロック関係なく打つけど)。
決めるべき場面でボールを受け取り打つべきシュートを確率よく決められているからこそのFG%脅威の6割超え。
ちなみに平均得点が2桁以上の選手で6割を超えているのはいずれもインサイドを主戦場とする外国籍Cのみ(エサトン、ターズースキー、CJ、AKの4名)。
吉井くんの得点パターンにミドルジャンパーやロングツーがほぼ無いからだけど、本当に得点効率が良くて大好き。
一時期から比べるとスリーは確率を落とし、成功数が規定に達していないためランキングからは除外されているけどこちらも未だに5割をキープしているから本当に安定感がグッと増したなと思う。というか「確率を落とし」て52%の方がおかしい(笑)
スリーやドライブからの得点よりもカッティングの合わせを増やしたいと零していたことがあるけど、その辺りがチーム内で噛み合ってきたのかFE名古屋戦はいずれもウイングからの縦のカッティングでイージーレイアップを多く決めていて気持ちよさそうだった。
三遠がやりたいオールスイッチシステムの起点として吉井くんがハンドラーにマッチアップしているところはまだ課題を残している感があるけど、それでも+/-の貢献度はチームトップの数字を記録していて、間違いなく彼のDF強度が三遠にとって不可欠なものであることが分かる。
吉井くんが佐々木くん、ダジ様と並んでスターター固定されているのは、大野さんが再三にわたって口にしている「DFのインテンシティ及びフィジカリティ」の部分で“基準”を作るためなんだろうなぁと感じる。
チーム単位で立ち上がりのDF強度にはまだまだ問題が多いように感じるけれど、だからこそ、佐々木くんとは別の部分で彼がこのチームで果たさなければならない“責任”が確実に存在するんだと思う。
佐々木くんはOFのアグレッシブ性やスピード感の象徴で、吉井くんはDFのアグレッシブ性とフィジカリティの基準なんだと思う。
だからこそ、大事な場面ほどこの2人はコートに立ってプレーしなければならない。
その時々によって選手の組み合わせはあれど、ファウルトラブルや負傷などをしていない限り常に佐々木くんと吉井くんはそういう立場に在る。
大きな責任だし、とても充実していることと思う。
各所で「吉井はPTさえ貰えれば活躍できる選手だってみんな分かってた」みたいに言われてるけどね、これは半分正しくて半分間違いだと私は思ってる(※“活躍”がどの類いの、どのレベルのものかによるけど)。
多分、他のチームに移籍してたとしてもここまでのスタッツを残せたかは怪しい気がする(笑)
えっ、だって移籍が決まった時点でこのスタッツ予想できてた人、いる?????
PTの爆増はともかく、14試合終わって平均12.4点とかいう、三遠という超攻撃型チームにおいて日本人(暫定)トップのスコアを予想してた人、いる???????
三遠のやりたいバスケが吉井くんに綺麗すぎるくらいハマってるってのもあるし、大野さんの使い方が抜群に上手いのもあるけど。
とはいえそれにしても伸びすぎだって。
つくづく吉井くんはこのタイミングで移籍を選んでよかったんだろうなぁと思う。
じっくり年月をかけてアルバルクに育ててもらって。アルバルクで培ったDF能力に加えて彼自身の“スペースへの嗅覚”が才を現したことで代表の中での地位を確立するに至り、再びアルバルクでスリーのフォーム改良などじっくりと研鑽を積んでオリンピックで一定以上の成果を示した。
そこで得た経験と自信を持って移籍先へ合流した、というのがタイミングや状況を含めて最良だったんだろうな、と。
1年早くてもいけなかったし、1年遅くてもよくなかったんじゃないかと個人的には思う。
これまで積み上げてきたものに、彼の1番効果的な使い方がPTと噛み合ってここまでのものを継続的に見せることができていると私は思ってる。
だからこそ、彼がアルバルクで頑張ってきて本当によかったと思うし。三遠で躍進している事実が堪らなく嬉しい。
彼のスタッツが今シーズンどんな風に推移していくのかを見守るのがファンとして(あと数字から読み取れるものを考えるのが大好きな“オタク”として)めちゃめちゃ楽しい。
〇最後に
千葉J戦は普通に見たい→チケットポチー
越谷戦は浜松開催か…黒ユニの吉井くん見たいな…→チケットポチー
今季のビーコル面白そうだから、見るか…→チケットポチー
島根戦、割といい席リセール出てるな…→チケットポチー
……で何故か今4試合分のチケットが手元にある。
これが突発型繁忙期に頭を狂わされた人間の末路だよ。
ごめん、嘘。島根戦を買ったのは狂ってたからだけどその他の3試合はちゃんとスケジュール出た時点で観に行く気でチケット買ったよ。
年末まで走り抜けるし年始の滋賀戦もチケット取れたらウキウキで観に行くよ^^