「ブレない人」と「頭が固い人」の違いは〇〇と〇〇の違いではないか
変わらないでいたい人には、それなりの理由があるのでしょうけど、価値感やモノの見方のアップデート無しのまま社会生活を送ることは、社会構造も変わろうとしている昨今、非常に難しい状況ではと思います。
以前、松任谷由実さんのラジオで
「人は変わることによって、変わらないでいられる」
という言葉を耳にし、何だか妙に納得した経験があります。気になるのは、何を変えて何を変えないのか。
変わることは必要ですが、何でもかんでもコロコロ変えるのも如何なものかとも思います。つまり、ブレずにいたいが、頭が固い人にはなりたくないと思うわけです。
ここで、「ブレないこと」と「頭が固いこと」の違いについて、考えてみたいと思います。
私の考える「ブレない」というのは、目標が変わらないということで、そして、「頭が固い」というのは、手段を変えないということではないかと思うのです。
例えば、最後まで諦めない選手を育てたいという目標を立てたとします。それに対して強制的に長時間練習をさせるという手段で指導してきて、そして、何の根拠もなくその手段を変えないで押し通すというのは、ブレてはいないけど、頭が固いと言われても仕方ないと思います。
思うに、ブレないとは目標を変えないこと、頭が固いとは手段を変えないことではないか。
正しい指導者は、まず指導目標を立てて、その目標に向けて諸々の計画を立てます。ですから、目標の変更はそれなりに重みがあるのです。
初志貫徹と臨機応変という相反する意味合いの四文字熟語がありますね。これは、初志貫徹は目標について、臨機応変は手段についての心構えと整理すると良い気がします。
体罰、パワハラという手段で組織を動かしていた時代は確かにありました。現代では、この手段の科学的な効果は完全に否定されています。
目標までの効果的な手段を常に模索しすることは大切です。これを怠る指導者が頭の固いと評価されるのではないでしょうか。
ブレないで柔軟な発想で取り組みたいものです。