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仕事のこと

私は首都圏のとあるファッションビルを運営する会社で働いています。

学生時代ずっと都心に通っていた私にとって、
そこは日常の一部でした。

学校帰りにカフェで何時間もおしゃべりしたり、
休日には母とお買い物に行ったり、
アルバイトをしたり。

面接続きの毎日に疲れた大学4年生の時、
ふとそんなことを思い出したら
何だか急に心惹かれるものがあって、
気づけばとんとん拍子に選考が進み、
入社に至ったのでした。

そこで夫と出会い、
26歳の時に結婚して、
27歳の時に長女、
29歳の時に次女が生まれました。

一番行きたかった会社で働いて、
憧れだったママになって。

それはとても幸せなことでしたが、
仕事に復帰してからは生活が一変しました。

というのも、
女性が7割を占める会社でありながら
当時はママ社員がとても少なかったのです。

制度も十分ではなく、
周りに迷惑をかけてはいけないという思いから
無理をしてしまう日々でした。

甘えたい盛りの幼いふたりを預けて遅くまで働き、お迎えが最後になっては罪悪感に苛まれ…

全然大丈夫じゃないのに
「大丈夫です」が口癖でした。

それはもちろん本意ではなかったけれど、
働き方や働く場所を変える勇気もなく、
怒涛の日々に押されるように走り続けてきました。

そうこうしているうちに責任も重くなり、
時短で続けることに限界を感じて、
フルタイムに復帰。
下の子が小学生になった時のことでした。

振り返れば本当に大変な約10年だったし、
自分で選んだ道とはいえ、
何だか無理をしすぎてしまったなと思います。

そんな忙しない日々の中で大切にしていたのが、
ふたりの娘にお菓子を作る時間でした。

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