見出し画像

さよならベルリンまたはファビアンの選択について…感想…




彌生です…


なんの予備知識も無く
ドイツ映画「さよなら、ベルリン
またはファビアンの選択について」を
観てみました…


私の息子はドイツ在住で
ベルリンに住んでいるので
「ベルリンてどんな所?」の
気持ちもかなりこの映画に興味を
持った理由ですが…


まず、3時間?長くね?が最初の
感想ですが…


私はこの映画、始まって5分で
魅了されました…


しかし、マーベル映画が好きな方には
ちょっと無理だと思います…


何故なら、この映画はハラハラ
ドキドキは余り無いんですよ
淡々と日常が過ぎて行くんです…



ドレスデンからベルリンへ
作家を目指してやって来たファビアン


1930年代の退廃したベルリンの
風景やキャバレー、娼婦たちが
描かれていて、ヨーロッパって
日本と違い地震も無いし
建物が古く、私はふと、息子も
この風景の中にいるのでは?と錯覚
してしまいました…



いきなり作家にはなれず、ファビアンは
会社に勤めているのですが毎夜
ベルリンを彷徨い、毎朝遅刻して
います…



初めてコルネリアにキャバレーで
出逢い、お互い一目惚れします…


先ず私が感じた「違和感」は
この時代の女性って眉毛も細く
メイクも赤いリップだと思うんですが
コルネリアは今の時代にいても
普通に馴染むと思いました…


ファビアンも30年代の男性は
ポマードで髪をベッタリ付けて
七三に分けて帽子を被るのに
今の時代みたいに襟足の長い
ヘアスタイルで、これは監督が
わざとこの様にしたのか?と思い
ました…


コッポラ監督の「コットンクラブ」
これぞ20〜30年代なんですよ
だからかなり「違和感」が
あるんです…



コルネリアとの愛の日々…


コルネリアは「今まで何をして
いたの?」と聞くと「昨日までは
不誠実な男だったよ」と言うと
コルネリアは嬉しくて泣くんです…


2人の身も心も分け合う愛の日々…
凄く丁寧に描かれていて
素晴らしかった…


しかし、ファビアンは遅刻ばかりが
祟り仕事をクビになり無職に
なります…


親友のラブーテの別荘に遊びに行き
湖で泳ぐ3人、しかしファビアンは
泳げないんですよ、これが以外な
ラストへの付箋になります…


コルネリアがラブーテにライフルを
習い、ラブーテは「撃った事が
無いのは自分かな?」とのセリフは
やはり付箋になります…



大金持ちのラブーテは、必死に書いた
論文が教授の目に留まらず、心が
かなり不安定で、遠距離恋愛の
婚約者に裏切られて、生活が
どんどん荒んで行き、遂には
同性愛者のクラブに入り浸り自ら
死を選んでしまう…



やがてコルネリアは映画プロデューサー
に気に入られて念願の「女優」になり
ファビアンは「あの男は君の銀行だ
どんどんカネを貰え、そして成功
したら、また違う男に乗り換えて
生きて行くんだ、僕は君のヒモには
ならない」と言ってファビアンの
元を去って行きます…




夜汽車の中で男娼の館のオーナーに
再会して「これも縁ね、私と一緒に
パリに行かない?」と誘われるん
ですが、キッパリ断ります…



ドレスデンで出迎えてくれた
優しい母に癒されたファビアン…



いろいろ考えるファビアンは
やはり自分にはコルネリアを
必要だし本当に愛しているのに
気づき、撮影所にいるコルネリアに
電話をかけて、お互いの愛を
確かめ合い、ベルリンのカフェで
待ち合わせするんですが…


ベルリンへ急ぐファビアンは
駅へ行く途中、川で泳いでいる
少年3人を観ていたら、高い橋から
少年が飛び込もうとしているので
大声で叫び必死で止めるんですが
少年は川に飛び込み、ファビアンは
着ている服を脱いで少年を
助けに行くんですが、川の流れは
以外に早くて、然も泳げないから
溺れて流されて亡くなってしまうんです


これは親友のラブーテの別荘で
湖で泳げなかった時の付箋
でしたね…



約束のカフェでファビアンを待つ
コルネリア…
哀しい最後ですが…


時代はナチが台頭して来て
世界は変わって行くんですよね
一人取り残されたコルネリア…


これからどうなって行くのでしょうか?


私はこの映画は全く長いと感じな
かったがですが、口コミを観たら
「長かった」「お尻が痛かった」の
声が多数で、私は「ドライブマイカー」
の映画を思い出しましたね…



私はこの映画大好きですが
やはり口コミは「長い」「お尻が痛い」
でしたね、私はこの手の映画が
好きなタイプなんだと思います…


Amazonプライムで観れますが


マーベル映画が好きな方には
オススメしません笑


しかしヨーロッパ映画が好きな方には
オススメします…


続きます…

いいなと思ったら応援しよう!