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孫子の兵法をプロジェクトマネジメントの観点で翻案したら 解説

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「孫氏の兵法」プロマネ観点で読むとこんな感じかな、といったこと書いていきます。 プロジェクトマネジメントやマネジメントに携わる方々へのヒントになればと思っていますので、ぼちぼちで…
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私的解題-8「變爭篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「8 變爭篇」プロジェクトを取り巻く状況への対応指針とリーダの意識に関しての部分です。 ここでは、前回の「風林火陰山雷」みたいな、漢字一文字でこんなこと言っています。みたいな「判じ物」は出ていませんので、お気楽に読んでください。 まずは 「何か事象が発生して、何かしらの対応を行うにしても、対応を行ってよい場合と対応を行ってはいけない場合があります。新たにプロセスを展開する場合でも、時と場合に応じて、展開してよい場合と悪い場合があります。ですので、状況への対応の仕方を理解し

私的解題-9「行軍篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「9 行軍篇」プロジェクトを進めるためのリーダの心得に入ります。 「プロジェクトを進めるに当たっては、目標に到達するための利を勘案して自らの位置を定め、そこから自他のリスクの関係を見ることが必要です。また、自らの目標に到達するための利が常に相手のリスクや損失ではないことの理解も必要です。」 → 「目標に到達するため」には、漫然と進めるのではなく、目標に到達するために必要な「利」(メリットとなるリソースやコスト、タイミング、ポジション等)が取得できるかを考え、その上で自身のプ