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孫子の兵法をプロジェクトマネジメントの観点で翻案したら 解説

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「孫氏の兵法」プロマネ観点で読むとこんな感じかな、といったこと書いていきます。 プロジェクトマネジメントやマネジメントに携わる方々へのヒントになればと思っていますので、ぼちぼちで…
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2024年8月の記事一覧

私的解題-6「虚實篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「6 虚實篇」ここではプロジェクトの組織体制ですね。  いきなり本文に入ります。 「準備が整いメンバーの充実したプロジェクトは取り組みやすいですが、すでに遅延していたり、ギャップのある隙や実態が伴わないプロジェクトは干渉の影響を受けやすく難しいものになります。ですから、優れたリーダは、プロジェクトメンバーを充実した状態に保ち、自らをコントロールの中心に置き、干渉の影響を受けないようにします。また、何事があっても静かに動き、プロジェクトの内情を知られないようにします。これによ

私的解題-7「軍爭篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「7 軍爭篇」プロジェクトの動きに関しての部分です。 ちなみに、有名な「風林火山」は、ここから引用されています。 さて、解題に入ります。 まず、 「プロジェクトは、計画を立てて、メンバーやリソースを集め、方針を示し、理解してもらい、メンバーが一丸となって動くようになるまでの立ち上げのプロセスが最も難しい部分になります。」 → 「メンバーが一丸となって動くようになるまで」が、記述のとおり難しい部分になります。ただ、ここを超えれば組織的慣性が効き始めるので、経験的にも、ずいぶん

私的解題-8「變爭篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「8 變爭篇」プロジェクトを取り巻く状況への対応指針とリーダの意識に関しての部分です。 ここでは、前回の「風林火陰山雷」みたいな、漢字一文字でこんなこと言っています。みたいな「判じ物」は出ていませんので、お気楽に読んでください。 まずは 「何か事象が発生して、何かしらの対応を行うにしても、対応を行ってよい場合と対応を行ってはいけない場合があります。新たにプロセスを展開する場合でも、時と場合に応じて、展開してよい場合と悪い場合があります。ですので、状況への対応の仕方を理解し

私的解題-9「行軍篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「9 行軍篇」プロジェクトを進めるためのリーダの心得に入ります。 「プロジェクトを進めるに当たっては、目標に到達するための利を勘案して自らの位置を定め、そこから自他のリスクの関係を見ることが必要です。また、自らの目標に到達するための利が常に相手のリスクや損失ではないことの理解も必要です。」 → 「目標に到達するため」には、漫然と進めるのではなく、目標に到達するために必要な「利」(メリットとなるリソースやコスト、タイミング、ポジション等)が取得できるかを考え、その上で自身のプ

INDEX 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら INDEX

孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら 【補足事項】孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら 私的解題−1「計篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら 私的解題−2「作戦篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら 私的解題−3「謀攻篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら 私的解題−4「形篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら 私的解題-5「勢