SATCは30歳を過ぎてから…
私が高校生~社会人ヒヨコちゃん時代を風靡したドラマである。
Sex and the City通称SATC。
流行語大賞ベスト10に韓国ドラマが入る今さら、
シーズン6とりあえず一周見終えました。
職場のアシスタントさんに
「なんか身振り手振り、大きくなってません?」言われました。
違うんや、アメリカのドラマ見てたんや…何かスイマセン…。
ドラマシリーズ1作目はアメリカでは22年前、1998年。
日本で大流行したのは2000年代だったように記憶しています。
で、何を今さら見始めたのかと言うと、
1つはアマプラ様様なわけですが、
1つは、身近にいるお姉さんたちがカッコよく思えたお出かけをきっかけに…。
バブル時代に大学生だったようなお姉さま方(50代)に連れられ、
南青山のアパレルデザイナーさんのアトリエへ。
プライベートアトリエで、来春の試作展示会をしながら、
ファッションショーのようにあれこれ着替え、
SATCのどこかの場面に例えてケラケラ笑っていたのが、何かいちいちカッコ良かったからなのでした。
それも、私がドラマを観ていても意味が分からないような、
実在するオシャレなカフェやレストランやホテルの名前を出しながら。です。
いかつい、すごい。
いわゆる”港区女子”の競争感とは違う、
この余裕、迫力、美貌、教養、文化レベルの高そうな感じ(←実際高いんだと思うが私には分からなさすぎる)
※生まれながらの港区育ちのお嬢様オーナーは[私は港区民です]と仰せになった。ので、"港区女子"という呼称については、お察しください
何より経験値が高い。
マウンティングすらしてこないほど遥か高みにいる姉上たち。
リアルなお嬢様がそのまま経営者になったような、アラフィフ~50代女性の集団ガチでいかつい。
カッコいい。美魔女感はなくオバサンだけど、美しい。
何が気持ち良いって彼女たちは自虐しない。
「良いわね30代~」とか言わない。
マジで自信に満ち溢れているからマウンティングも逆マウンティングもしてこない。
私が20代の時、同じオフィスにいてSATCにハマっていた姉御たちは、
単純にどのキャラクターが好きの、どの男がダメのって会話をしていた気がする。
つまりは同所得層の、若いコミュニティなわけです。
セレブ姉貴たちは、同じドラマの話なのに、
キャリーが主にDiorの衣装が多いんだとか、
どこそこの場面で使われていたのはあれこれのホテルだ、あの美術館のホールだ、
…等々、そもそも見てるトコちゃうんやな?と目から鱗が落ちることばっかりでした。
というわけで一生懸命見てますが、
フツーのサラリーマン家庭の安月給OLに分かることなど何一つなく笑、
せめて場面の話にぐらいはついて行こう、本物のお嬢様に教わった場面を見直せるぐらいには…。
と思い、とりあえず一周め、見始めました。
20代前半の頃にチラッと見た限りでは「え?なんで同じ男とくっついたり別れたりしてんの?よくわからん!画面がオシャレでワクワクするけど…けど…???」と思ってたんですが、
シーズン3あたりで主人公たちが34歳を越えると、
何となく共感度が上がってきました。面白い笑
クズみたいな男につい惹かれてるとことか…自分に必死で言い訳してるとことかw
シリーズスタート当初は
・30歳までに結婚したい問題
・ダイエット
・男絡みの失敗で仕事干される
・仕事と結婚の問題
・収入低い彼氏に僻まれて大人へ流れる
・ファッションにお金使いすぎて金欠
・不倫
・浮気発覚でフラレる
・男社会で仕事するつらみ…
…等々のアラサーっぽい話でしたが、
30代後半に突入したシーズンあたりから超タフな話に。
人生てんこ盛り全部のせデラックス。
不妊治療、夫婦のセックスレス、仕事の成功、離婚、マリッジブルー、彼氏より仕事が成功して付き合いづらい、予想外の妊娠、シングルマザー、嫁姑戦争、友達と価値観合わなくなる問題、思いがけないフラれ方に凹む、乳ガンの手術、ガンや心臓の手術、移住問題、ガン治療に伴う早めの更年期障害、若い頃一緒に遊び倒したゴシップスターの死…。
なるほど、こりゃ若い頃見るより今の方が泣けるし真剣に見るわ。
35歳のトーキョーガールになれば面白いのか…
と、更に目から鱗を出しています。
しかもニューヨークって当時は最先端かつ最新鋭の街ですしね。
ここ最近の日本でようやく追い付いてきたんでは?と思うような男女格差問題への雄叫びも、
日曜のブランチやパワーランチのシーンで出るわ出るわ。
マンハッタンって銀座か新宿ってとこかな。
ブルックリンが渋谷か池袋?それか千葉や横浜?
ホントは青山や表参道がアレを目指した街なんだろうな…。
と、エセ東京女子のナニワガールは思っています。
ところで、
サマンサとシャーロットが何だかんだで仲良しでいられるの何で?
本気で話の合わなさそうな組合せだなと毎度思うけど、
ケンカしたら仲直りするんですよねこの人たち…。
アブダビは同部屋だったし。
※サマンサ(右)は「自分最愛主義のヤリマン女社長」でシャーロット(左)は「ド正論&べき論お嬢様」です。
とりあえず今は日本語吹き替えで見ているので、
映画2本まで一周したら英語版を流してラーニング音源化しようと思います。
【余談】
何か名言集でしか知らんかった
『自立した女の人生は大変なことの連続。だから、共に歩く良い靴が必要なのだ(うろ覚え)』
みたいなセリフの裏に、
子供3人育ててる元友達との『靴なんかにバカみたいなお金かけちゃって、何やってんのw』というバトルがあったのを はじめて知りました。
今、日本は令和ですから、友達とこんなことでケンカしたかないですけどね…。
昭和オジサンが『女の敵は女』って喜びそうなバトル笑