音楽とはなんだろう
こんにちは。
音楽療法士の草場です。
わたしは、只今5歳と3歳の2人の子どもを育てながら、音楽療法、リトミック、ピアノの先生をしています。
「音楽とは何だろう」をテーマに様々な視点から書いていこうと思います。
今回は、音楽における回想について。
回想とは…過ぎ去ったことをあれこれおもいだすこと。
高齢者の音楽療法でも必ず取り入れられるプログラムです。
私が高齢者の音楽療法に携わるようになって、勉強期間も含めるともうすぐ20年になります。
その間で回想を使ったプログラムは必須として必ず取り入れてきました。
【音楽を聴いて、歌って、そして思い出す】という流れで当たり前のように。
その時の選曲で、いつも積極的にお話しをされない方が、目を輝かせてお話しして下さったり、
認知症の方が涙を流されたりと大変反応が見られ、効果を実感しています。
もちろん、ドーパミンが分泌され、幸福感、意欲の高まりなどの科学的反応も合わせて感じています。
これまで、回想により、上記のような様々な反応を見てきましたが、
先日ふとした瞬間にわたしも体験したのです。
それは、とっても衝撃的で、今でも忘れられません。
仕事現場まで、車移動の多いわたしは、
主に移動時間ラジオを聞く様にしています。
普段あまりテレビを見る余裕が無いこともあり、
世間の流れや、流行歌を知る貴重な時間となっています。
その、なんとなく聞いていたラジオで耳にした曲で、
身体中がゾワッとして、その瞬間色々なことを思い出しました。
その時に流れた曲は、FIELD OF VIEWの「突然」。
年齢が…わかってしまいますね…。
わたしの記憶では、ZARDが歌っていた様な気がするのですが、歌手は違えど、
この曲に体が勝手に反応したのです。
ちなみに、この曲が特に好きだったわけでもないし、歌っている方がどんな方なのか、他にどんな曲があるのかもわかりません。
耳にした程度です。
それでも、思い出すのですね。
当時の学校の雰囲気、色や空気の匂い。
隣にいた友人。風の音。中庭の暑さ。
まるで今、その場にいるのではないかと思うくらい鮮明に思い出し、
そしてなんだか若返ったような気持ちになり、ワクワクソワソワしてしまいました。
今まで、音楽に心を動かされた事は幾度となくありましたが、
こんな風に音楽を聴いてフラッシュバックする体験は始めてで、こんなに色々な事を思い出すなんて不思議!と、改めておもうのでした。
わたしも、このような体験を、クライアントの皆様に提供できているのだろうか。
意図的に、こんな風に導き出す為にはどんなアプローチを、しようか。と、
色々考えるきっかけとなりました。
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